マネーフォワード事業部長が語る!「マネーフォワード クラウド経費の未来」 MF Expense expo 2018 イベントレポートvol.4

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株式会社マネーフォワード MFクラウド経費本部事業部長 今井義人

9月7日、「経理から始める働き方改革」をテーマに開催された「MF Expense expo 2018」。法人企業の管理・経理部門、経営層などを対象に、自社のバックオフィス業務の効率化に有益な講演やサービスにまつわる多様なセッションが実施されました。

ここでは、株式会社マネーフォワードでマネーフォワード クラウド経費本部の事業部長を務める、今井義人による講演をレポートします。テーマはずばり、“マネーフォワード クラウド経費の未来”。2016年の製品リリース以来、順調にユーザー数を伸ばしてきたマネーフォワード クラウド経費の主な特徴を紹介した後、「近い将来、経費精算はこうなる」という来るべき未来について展開され、マネーフォワード クラウド経費の魅力とポテンシャルを知ることのできるセッションとなりました。

経費精算に関わるすべての人をハッピーにする

まずはマネーフォワード クラウド経費の特徴として、「オートメーション」と「モバイル」という2つのコンセプトが紹介されました。

今井“オートメーション”とは、クレジットカードなどと連携させることで、飛行機や新幹線、レストラン、買い物などの支払い記録が手元にあるスマートフォンに自動的に集まってくる仕組みのことです。日付と内容、金額が自動で入力されるので、入力間違いの心配もいりません。

たとえば飛行機に乗った場合、搭乗後に自動で明細と領収書がマネーフォワード クラウド経費に精算データとして取り込まれるので、簡単に経費申請ができます。これまで必要だった、航空会社のウェブサイトへのログイン、領収書のダウンロード、印刷、システムに内容を打ち込む、領収書を糊付けして提出といった工程がすべて省略できます。

もう1つの“モバイル”というのは、たとえばSuicaやPASMOといった交通系ICカードをスマホにかざすと明細データが取り込める機能のことです。しかもアプリ内で精算の申請から承認までが完結されます。チャット機能も付いているので、承認者とリアルタイムでのやり取りもできます。

また、レシートなどをスマホで撮影するだけで日付や金額、支払先がアプリ内に入力されるOCR機能でテキスト化されます。より正確にテキスト化したい場合は、撮影した画像を送るだけで弊社のオペレーターが入力代行する、オペレーター入力サービスも便利です。

こうした機能により、申請者にとっては入力の負担が減り、経理部や上長にとってはチェック・承認の手間が軽減されます。経営者にとってもこれまで見えにくかった経費の内容が可視化され、分析も可能になる等、それぞれの立場での課題に応えることができます。経理だけとか、申請者だけではなく、経費精算に関わるすべての人をハッピーにするという思想がマネーフォワード クラウド経費の大きな特徴です」。

「コーポレートカード連携や電子帳簿保存法への対応」他、注目の3機能

続いては、これまでの追加機能の中から、特に注目のものが3つ紹介されました。

株式会社マネーフォワード マネーフォワード クラウド経費本部事業部長 今井義人

今井 「マネーフォワード クラウド経費は2016年2月にローンチされて以降、全99回のリリース(仕様更新)が行われてきました。約2年半で99回なので、10日に1回くらい何かしらの新機能が追加されていることになります。ここでは、特筆すべき追加機能を3つ紹介します。

1つ目は、電子帳簿保存法への対応です。これは2016年に法律が改正され、スマホで撮った領収書画像が保存書類として認められたタイミングでのリリースでした。マネーフォワード クラウド経費は、電子帳簿保存法の法的要件を満たしていることを示す「JIIMA認証」を国内で最初に受けた経費精算システムでもあります。マネーフォワード クラウド経費が対応しているのは電子帳簿保存法のスキャナ保存の要件と、電子取引の要件です。

  • 銀行振込APIを使った振込簡略化

2つ目は、昨年開始した「銀行振込API」です。これも経費精算システムとしては国内初の取り組みとなります。従来であればFBデータを銀行サイトへアップロードする作業が必要でしたが、マネーフォワード クラウド経費の管理画面からワンクリックで、振り込み処理ができる機能となります。現在、大手5銀行に対応しております。銀行がこうした一括振込ができるようなAPIを公開するのは世界的にも珍しく、日本のメガバンクが先進技術に意欲的に取り組み始めている事例の一つとなります。

  • コーポレートカードの提携サービス

そして3つ目が今年7月より提供を開始した「コーポレートカードの提携サービス」です。コーポレートカードの全明細がマネーフォワード クラウド経費に自動で取り込まれ、使用者の上長が明細ごとに利用理由を確認する内部統制機能が搭載されました。また、社内規定や事前の申請内容と一致しないカード利用を検出したり、

利用明細と電子化した領収書を紐づけて保存することで、ペーパーレスな経費精算が実現できます。

経費精算は“必要なところにだけ”人が関わる世界に

注目機能の紹介の後には、マネーフォワード クラウド経費を通じた経費精算の“これから”について語られました。

株式会社マネーフォワード マネーフォワード クラウド経費本部事業部長 今井義人

今井 「この先の経費精算を表すキーワードを3つご紹介します。

まずは、“必要なところにだけ人が関わる世界”です。たとえば領収書がデータで申請されたら、AIがそれをリスクの高低で振り分け、高リスクのものは人が承認する。そして承認が通ったものと低リスクのものが再びAIによって振り分けられ、金額が低いものはAPI経由で立替金が自動で振り込まれる。残りのイレギュラーなものだけを人が内容確認し、OKとなったらこちらもAPIで振込む。AIやAPIの取り組みが発展していけば、監査や不正防止への活用にも期待できます。

続いてのキーワードが“紙が発生しない出張”です。これは既に一部で実現していますが、たとえばチケットレスで新幹線に乗車し、ホテルサイトから予約した宿に泊まり、出張先ではICカードで移動する。これにより紙の領収書は一切出ず、しかも領収書と明細のデータが経費精算システム内に自動で取り込まれているので帰りの新幹線でアプリから簡単に経費精算ができてしまう。そんな世界です。

私も実際にマネーフォワード クラウド経費で経費精算をしていますが、システム導入前は1ヶ月に紙の領収書が20枚ほど出ていたのが、現在は3枚ほどにまで減りました。たった3枚だけでも手間に感じるほど、紙が出ないというのは本当に便利なんだなと実感しています。

3つ目が“つながってわかる最適な意思決定”です。マネーフォワード クラウド経費はAPIを公開しており、さまざまな外部サービスとつながっています。今後も、外部との連携強化は重要だと考えており、たとえばCRMとつながることで、顧客ごとにかかっている経費と売上データで費用対効果などの分析ができるようになります。他にもERPやBIツールとの連携を進め、経費がより適正化される仕組みを作っていく予定です」。

まとめ

マネーフォワード クラウド経費が特定の部門だけでなく、経費精算に関わるすべての人を支援するシステムであること、そしてその機能は日々更新されており、今後はさらに便利な経費精算のプロセスが実現していくことが伝わる45分間となりました。また今井からは、マネーフォワード クラウド経費は現在、各種の交通系ICカード・クレジットカード・全国タクシーなど、約2500ものサービスと連携しており、これは他の経費精算システムと比べ圧倒的に多いことも紹介されました。今後のマネーフォワード クラウド経費にも、ますます目が離せなそうです。

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