私がフリーランスになることを勧めない理由。

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この記事は1年以上前に公開されたものです。法律・制度などに関して、現在とは異なる内容が含まれている可能性があります。

最近、私の周りでも「フリーランスになりたい」と言う方が増えています。プログラミングが得意だから、イラストが得意だから、技術を持っているから独立したいと熱い思いを語る人も多いです。

そんな時私は決まって、「いや、フリーランスなんてやめたほうがいいよ」とお伝えします。以下にその理由を述べます。

フリーランスになることを勧めない理由

1.収入が安定しない

ものづくりはとても楽しいです。でも、ものづくりだけでは食べていけません。マーケティングも営業も怠ればすぐに仕事はなくなります。毎月給与がきちんと振り込まれる幸せは、もう味わえないのです。

会社にいる間は、「頑張ったら、頑張っただけのお金がほしい」と言っていた人が、フリーランスとなって、「頑張っても、頑張らなくても安定してお金が入ってくることがとてもありがたいことだった」、と反対のことを言う人はたくさんいます。

2.お金周りのことが面倒である

サラリーマンは、社会保険の納付、税金の計算など、細かいお金周りのことを全て会社がやってくれます。ですから、「定年になるまで、税務署に行ったことは一度もない」という人もたくさんいます。

でもフリーランスは違います。自分の収入に対して税金を計算して納め、外部の人を使う時には源泉徴収し、物を買えば領収証を保管し、記録とともに税務署にお金の動きを報告しなければなりません。

それに加えて住民税や健康保険があります。サラリーマン時代は「天引き」されるので意識する必要はありませんが、フリーランスは支払いに備えて十分なお金を貯めなければいけません。そして、支払いの時には「こんなに取られるのか」と驚くはずです。

3.誰もあなたの代わりはできない

重要な顧客であれば、「体調が悪いので今日は休み…」というわけに行きません。サラリーマンであれば代わりはいくらでもいますが、フリーランスであればあなたの代わりを務める人は皆無です。

病気をしても、時に嫌なことがあっても、あなたにはもはや、「有給休暇」はないのです。

4.常にスキルを磨き続け無くてはいけない

あなたには競争相手が星の数ほどいます。ちょっと立ち止まれば、たちまちあなたのスキルは陳腐化するでしょう。常にお客さんの求めるものを提供するべく、誰よりも勉強し続けなければいけないのです。しかも独力で。

今までのように会社が教育の機会を作ってくれたりすることも、OJTによって教えてくれる人もいません。全ては自己責任です。

上にあげたことなんて気にならないよ!という方は…

いかがでしょうか。「フリーランス」を勧めない理由は、この他にもいくらでもあります。ですから私は、「フリーランスになりたいです」という方へ、「やめたほうがいいよ」とお伝えするのです。

でも、中には「上にあげたことなんて気にならない」、という方もいます。「むしろ楽しい」という人さえいます。そのような方には私は、逆に「早くフリーランスになった方がいい」といいます。「フリーランスの素晴らしい世界が待っている」とも言います。その理由を書きます。

もう嫌な上司、嫌なお客さんとの付き合いは全てやめられます

もう嫌な上司、嫌なお客さんとの付き合いは全てやめられます。「自分と気の合う人」と仕事すればいいのです。「そんな甘くない」と言う方もいるかもしれませんが、私の知る限り、ほとんどのフリーランスの方は「気の合わない方との仕事は長続きしない」といいます。フリーランスとして成功するためには、「気の合う人と仕事する」は、むしろ重要な事です。

通勤ラッシュなんて、過去の事になります

通勤ラッシュなんて、過去の事になります。自分の仕事したい時に、仕事をすればいいのです。いや、むしろ通勤ラッシュで消耗するくらいなら、家から出ないほうが良いかもしれません。体調の管理は、フリーランスに取って最も重要なことの一つです。

また、空いている電車に乗れば本を読む余裕も生まれます。読書時間の確保は、充実した人生の第一歩です。勢い余って、時には働き過ぎてしまうかもしれません。でも、それはとても充実した時間のはずです。

好きな日に休めます

好きな日に休めます。休日の行楽地に行くなど愚の骨頂。平日の安く、混んでいない行楽を楽しみましょう。旅行もピークをずらすことで安く、質の高い内容を楽しめます。全く同じ内容のツアーでも、価格はピークとそれ以外で3倍も違う、なんてことはよくあるのです。

博物館や美術館も、平日に行けばガラガラです。いつもの3倍の時間をかけてゆっくり回れば、違う発見もあるかもしれません。それは、大きな余裕を人生にもたらします。

サラリーマンの3倍、いや5倍稼ぐことも全く夢ではありません

営業やマーケティングをきちんと行いさえすれば、あなたはサラリーマンでは決して手にできない収入を手にすることができます。サラリーマンの3倍、いや5倍稼ぐことも全く夢ではありません。全ては自分の努力次第です。

まとめ

いかがでしょうか。経験的に「フリーランスをやったほうがいいですか?」と周りの方に聞く方は、フリーランスになるのはやめておいたほうが良いと思います。後悔することがあまりにも多いからです。

反対に、「とりあえずフリーランスになりたいですけど、やっておいたほうが良いことを教えて下さい」と周りの方に聞く方はフリーランスになってもうまくいく可能性が高いように感じます。がんばってください。健闘を祈ります。

※掲載している情報は記事更新時点のものです。

執筆:安達 裕哉 (コンサルタント / ライター)

1975年、東京都生まれ。Deloitteにて12年間コンサルティングに従事。マネジメント、IT、人事コンサルタント。現在はコンサルティング行う傍ら、学習塾の経営を行い、人材育成に注力している。



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