- 作成日 : 2026年3月24日
Copilot for Salesを活用するには? Microsoft 365 Copilotの一機能として統合された最新のライセンス体系とできること
Copilot for Salesは、OutlookやTeams上でCRMのデータを直接操作し、営業事務を自動化する特化型AIです。
- 業務削減:メール作成や会議要約により週平均90分以上の時間を節約
- CRM連携:Outlookから離れず顧客情報の登録・商談更新が可能
- 商談分析:Teams会議中の発言から顧客の懸念や競合名を自動抽出
標準のCopilotとの最大の違いはCRMデータの参照です。商談フェーズや予算に基づき、個々の顧客に最適化されたクロージング案を提示できるのが本ツールの強みです。
営業活動の効率を高めるAIアシスタント「Copilot for Sales」は、2025年11月より「Microsoft 365 Copilot」へと統合されました。
これまで独立した製品として提供されていた営業支援機能は、現在、Microsoft 365の汎用AIである「Microsoft 365 Copilot」の一部として利用可能です。日々の業務で利用するOutlookやTeams上で、CRM(顧客関係管理システム)のデータを直接操作したり、メールの返信案を作成したりできる強力な機能はそのままで、より包括的なAI支援を受けられるようになっています。
この記事では、 Microsoft 365 Copilotの一機能となったCopilot for Salesでできることや価格、ライセンスの種類、実際の使い方までをわかりやすく解説します。
※(免責)掲載情報は記事作成日時点のものです。最新の情報は各AIサービスなどの公式サイトを併せてご確認ください。
目次
Copilot for Salesでできることは?
Copilot for Salesでできることは、営業担当者が日常的に行う事務作業の自動化と、商談の質を向上させるための情報支援です。2025年11月以降、本機能はMicrosoft 365 CopilotおよびMicrosoftのCPMツールであるDynamics 365 Salesに標準的に統合されるAIエージェントとして位置づけられています。
営業活動において、メールのやり取りや会議後の議事録作成、CRMへのデータ入力は多くの時間を奪います。Copilot for Salesは、これらの作業をAIが肩代わりすることで、営業担当者が本来注力すべき顧客との対話に時間を使えるようサポートします。Microsoftの調査によると、初期のユーザーは週に平均90分以上の時間を節約できているという結果も出ています。
Outlookでのメール作成と要約
Outlook上では、顧客からのメール内容をAIが理解し、適切な返信案を自動で生成します。
たとえば、製品の見積もり依頼や打ち合わせの調整に関するメールが届いた際、CRM内の顧客情報や製品データをもとに、精度の高い下書きを作成してくれます。
また、長いスレッドのやり取りを数行に要約する機能もあり、過去の経緯を短時間で把握できるようになります。
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Teams会議の議事録作成と商談分析
Teamsでオンライン商談を行う際、Copilot for Salesはリアルタイムで会話を書き起こし、終了後には重要なポイントをまとめた議事録を自動作成します。
単なる文字起こしではなく、顧客の懸念事項や次に取るべきアクション、競合他社の名前が出た箇所などを抽出してくれます。これにより、会議中にメモを取る手間が省け、顧客との会話に集中できる環境が整います。
関連資料|議事録のテンプレート・ひな形(ワード・エクセル)
関連記事|Copilot in Teamsとは?会議効率化の使い方と注意点
CRMデータの自動更新と参照
OutlookやTeamsから離れることなく、SalesforceやDynamics 365といったCRMのデータを閲覧・編集できます。
メールを受け取ったその場で新しい連絡先をCRMに登録したり、商談の進捗状況を更新したりすることが可能です。わざわざブラウザでCRMを開き直す必要がなくなるため、入力漏れや情報の更新遅れを防ぐことにつながります。
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Copilot for Salesの価格とライセンス体系
現在、Copilot for Salesは「Microsoft 365 Copilot」の上位ライセンス、あるいは「Dynamics 365 Sales」の標準機能として提供されています。
導入を検討する際は、現在契約しているMicrosoft 365のライセンス状況を確認しましょう。Copilot for SalesはMicrosoft 365 Copilotの標準機能に加え、営業特化機能を追加したプランを選択することで利用可能になります。自社の規模や必要な機能に合わせて、適切なプランを選択することが大切です。
ライセンスごとの月額費用
現在、Copilot for Salesの機能はMicrosoft 365 Copilotのライセンス体系に完全に統合されており、単体での新規契約は終了しています。
導入にあたっては、Microsoft 365 Copilotの営業特化機能が含まれる包括的なライセンスを選択する形となります。また、 Dynamics 365 Salesの有料プランにも標準搭載された機能なので、自社のCRM利用状況がDynamics 365か、それ以外かによって、最適な導入経路が異なります。
Microsoft 365 Copilotや Dynamics 365 Salesに統合されたCopilot for Sales
Copilot for Salesは、現在「Microsoft 365 Copilot」の上位版ライセンスとして位置づけられています。そのため、このライセンスを契約することで、営業支援機能だけでなく、WordやExcel、PowerPointなどで利用できる汎用的なCopilot機能もすべてセットで利用可能になります。
また、Dynamics 365 Salesの有料プラン(ProfessionalおよびEnterprise)を契約している企業も、 現在はCopilot for Salesの営業特化AI機能がライセンス内に統合されているため追加費用なしで利用可能です。
関連記事|Copilot for Microsoft 365を導入するには?料金やできること、セキュリティまで徹底解説
Copilot for Salesと他ツールの違いは?
Copilot for Salesと他のAIツールとの違いは、CRMデータとの親和性と営業ワークフローへの組み込み方にあります。
一般的なCopilot for Microsoft 365は、WordやExcelでの資料作成を助ける汎用的なAIです。対して、上位版のMicrosoft 365 Copilotに含まれる営業特化版であるCopilot for Salesは売上の向上に特化しています。
顧客とのこれまでの取引履歴や、CRMに蓄積された過去のメールのやり取りをAIが学習しているため、より商談の文脈に沿ったアドバイスが得られる点が大きな特徴です。
標準のCopilotとの機能差
標準のCopilotでもメールの代筆は可能ですが、Copilot for SalesはCRMにある現在の商談フェーズや予算といった情報をふまえた代筆を行います。
たとえば、商談が最終段階にある顧客に対して、適切なクロージングの言葉を提案してくれるのは営業特化型ならではの強みです。
Dynamics 365 Sales有料版の標準機能として搭載
Dynamics 365 Salesの有料プランを利用している場合、Copilot for Salesはもはや外部ツールではなく、CRMのインターフェースそのものに組み込まれた機能として動作します。
標準機能としてAIが組み込まれているため、別途アプリをインストールする手間が少なく、システム全体で一貫したAI支援を受けられます。ただし、Salesforceを利用している企業であっても、アドインを導入することでほぼ同等の機能を利用できるため、利用中のCRMによって利便性が大きく変わることはありません。
Copilot for Salesの効率的な使い方
Copilot for Salesの使い方をマスターすることで、営業チーム全体の生産性を底上げできます。
使い始めの段階では、AIにすべてを任せるのではなく、AIが提示した案を人間が確認・修正するスタイルを推奨します。AIは過去のデータを参照するのが得意なため、顧客への初回アプローチや、定期的なフォローアップメールの作成から使い始めるのがスムーズです。
OutlookからCRMへ顧客情報を登録する方法
新しい顧客からメールが届いた際、Outlookのサイドパネルに表示されるCopilotのメニューから連絡先の追加を選択しましょう。
メール署名から氏名、会社名、電話番号などをAIが自動で読み取り、CRMの各項目に振り分けてくれます。手入力のミスがなくなるだけでなく、外出先からでもスマートフォンのOutlookアプリを通じて手軽に情報を更新できるようになります。
Teams会議でのリアルタイムインサイト活用
Teams会議中、Copilotは顧客の発言内容から質問、懸念事項、次のステップなどを分析して表示します。
たとえば、顧客が価格に対して難色を示した際、関連する製品の比較資料や、過去の同様のケースでの解決策をAIが提案してくれることがあります。これらを参考にすることで、その場での適切な切り返しが可能になり、商談の成約率を高めることにつながるでしょう。
関連資料|AI活用の教科書(2026年1月 最新版)
関連記事|CopilotのAIエージェントとは?作成方法や活用シーンを紹介
Copilot for Salesを無料利用する方法はある?
Copilot for Salesを無料で試す方法は、「Dynamics 365 Sales」の無料試用版を利用するのがスムーズな方法です。
ライセンスを導入する前に、実際の業務でどれほどの効果があるかを確認することは非常に大切です。多くの企業では、まず数名から10名程度の小規模なグループでテスト導入を行い、業務削減時間の測定や、営業担当者の満足度を調査しています。
無料試用の申し込み手順
Microsoftの公式サイトから、「Dynamics 365 Sales」の30日間無料試用に申し込むことができます。
この試用環境には、営業特化型のAI機能(旧Copilot for Sales)があらかじめ統合されており、自社のSalesforceやDynamics 365のテスト環境と接続して、実際の挙動を確認することが可能ですただし、Microsoft 365 Copilot自体の法人向け無料試用は、契約形態によって提供状況が異なるため、最新の公式ページまたは担当パートナーへ相談することをお勧めします。
標準機能として使える無料範囲は?
厳密には無料ではありませんが、Dynamics 365 Sales ProfessionalおよびEnterpriseのライセンスをすでに契約している場合、これらの営業特化AI機能は標準機能として組み込まれているため、追加のライセンス費用なしで利用し続けることができます。
一方、WindowsやEdgeに搭載されている無料版のCopilot(旧Bing Chat)でもメールのドラフト作成などは可能ですが、CRMデータ(顧客情報や商談履歴)の参照や、Teams会議の深い商談分析といった高度な機能は、有料のライセンス(Microsoft 365 Copilot等)が必要となることを覚えておきましょう。
関連記事|Microsoft Copilot(コパイロット)の使い方は?無料・有料での活用例を紹介
Copilot for Salesを導入し営業組織を強化しよう
Microsoft 365 Copilotへと統合され、高度な「セールスエージェント」へと進化した本機能を導入することは、単なるツールの追加ではなく、営業の働き方そのものを変えるきっかけになります。 AIを活用して定型業務を徹底的に効率化すれば、営業担当者は顧客の抱える真の課題を深掘りし、より価値のある提案を行う時間を確保できます。
まずは自社の営業プロセスの中で、どこに時間がかかっているかを洗い出し、そこをMicrosoft 365 Copilotの専門機能で補完することから始めてみてはいかがでしょうか。AIとの協業をいち早く取り入れた組織が、これからの競争を勝ち抜いていくことになるでしょう。
関連記事|営業DXとは?目的やメリット、具体的な導入プロセスをわかりやすく解説
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