- 更新日 : 2026年1月20日
Copilot Studioとは?料金や使い方、Copilot for M365との違いを分かりやすく解説
Copilot Studioは、特別なプログラミング知識がなくても使えるツールです。会社の業務に合わせて Microsoft 365 Copilot の機能を拡張・調整したり、専用のチャット形式のAIアシスタントを作って Teams やWeb上で利用できるようにしたりできます。
この記事では、「Copilot for Microsoft 365と何が違うの?」「どんなシーンで役立つの?」「料金やライセンスはどうなっているの?」といった疑問に、2025年9月現在の最新情報をもとに分かりやすくお答えします。具体的な活用事例も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
※(免責)掲載情報は記事作成日時点のものです。最新の情報は各AIサービスなどの公式サイトを併せてご確認ください。
目次
そもそもCopilot Studioとは何か?
Copilot Studioとは、MicrosoftのAIアシスタント「Copilot」を、自社の業務に合わせてカスタマイズ・拡張するための開発ツールです。GUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)ベースの直感的な操作で開発できる「ローコード」プラットフォームであり、以前は「Power Virtual Agents」という名称で知られていたサービスが発展し、機能が統合された後継のツールにあたります。
Copilot StudioとCopilot for Microsoft 365の決定的な違いは?
この2つのサービスの違いを理解することが、導入を検討する上で最も重要です。簡単にいえば、Copilot for Microsoft 365は「完成品のAIアシスタント」であるのに対し、Copilot StudioはそのAIアシスタントを「チューニング・改造するための道具」です。
| 比較項目 | Copilot for Microsoft 365 | Copilot Studio |
|---|---|---|
| 目的 | WordやExcelなどアプリの利用者としてAIの支援を受ける | AIアシスタントを自社のニーズに合わせて開発・カスタマイズする |
| 主な利用者 | 一般的な従業員、ビジネスパーソン | 企業のIT部門、業務改善担当者、開発者 |
| 主な機能 | 資料作成、会議の要約、メール作成など | 外部データソースとの接続、会話フローの設計、独自Copilotの作成 |
| 必要なもの | Microsoft 365ライセンス + Copilot for M365ライセンス | Microsoft 365ライセンス + Copilot Studioライセンス(一部機能はCopilot for M365ライセンスのみでも利用可能) |
車に例えるなら、Copilot for Microsoft 365が「高性能な市販車」だとすれば、Copilot Studioは「その車のエンジンを載せ替えたり、特別なパーツを取り付けたりするための専門の整備工場や専門工具」といえます。
Copilot Studioで具体的に何ができるか?
Copilot Studioでできることは、大きく分けて「Copilot for Microsoft 365の機能拡張」と「独自のカスタムCopilotの新規作成」の2つです。
① Copilot for Microsoft 365の機能拡張
Copilot for Microsoft 365は、標準では組織内のMicrosoft 365データ(メール、SharePoint上のファイルなど)しか参照できません。Copilot Studioを使うことで、顧客管理システムのSalesforceや社内業務プロセス管理のServiceNowといった外部の基幹システムや、自社で構築したデータベースに接続し、Copilotが参照できる情報の範囲を拡張できます。
② 独自のカスタムCopilot(チャットボット)の作成
特定の目的に特化した、オリジナルのAIチャットボット(Copilot)をゼロから作成できます。作成したCopilotは、企業のWebサイトや社内ポータルサイト、Microsoft Teamsなどに組み込んで利用することが可能です。
Copilot Studioのライセンスと料金は?
Copilot Studioは、Copilot for Microsoft 365とは別の専用ライセンスが必要です。無料版はありませんが、機能や使い方を試すことができる試用版(トライアル)**が提供されています。
ライセンスと料金体系
- ライセンス: Copilot Studioの利用には、基本的に専用のライセンスが必要です。
- 料金: 料金体系は、AIとの対話メッセージ数に基づいています。Microsoftの公式サイトでは「Copilot クレジット」という単位が使われており、基本的には従量課金での支払になりますが、前払いのクレジットパックも用意されており、予算管理に応じて購入することも可能です。
- 無料試用版: Microsoftの公式サイトからサインアップすることで、Copilot Studioの無料試用版を開始できます。試用期間中は、Copilotの作成やテストはできますが、完成したCopilotを公開(本番環境で利用)することはできません。
なお、Copilot for Microsoft 365のライセンスには、Teams内で利用するCopilotを拡張するなど、一部のCopilot Studio機能が含まれています。この基本機能を超える、外部システムへの接続や独自のカスタムCopilotの作成などを行う場合は、別途Copilot Studioの専用ライセンス(クレジットパックなど)が必要になります。
Copilot Studioはどのようなシーンで向いているか?
Copilot Studioは、社内の特定システムと連携した情報検索や、定型的な業務プロセスを自動化したい、といったニーズがあるシーンで特に力を発揮します。
活用事例①:社内ヘルプデスクの自動化
経費精算の方法や休暇申請の手順といった、社内のよくある質問に24時間365日自動で回答するCopilotを作成します。社内の規程データベースやSharePointサイトを情報源として接続することで、常に最新の情報に基づいた回答が可能です。
活用事例②:営業支援情報の提供
営業担当者がTeamsで「〇〇社の最近の取引履歴と問い合わせ内容を教えて」とCopilotに質問すると、Microsoft 365のデータと、SalesforceなどのCRMシステムの両方から情報を収集し、まとめて回答する、といった連携が実現できます。
活用事例③:Webサイトでの顧客対応
自社のWebサイトに製品情報やFAQを学習させたCopilotを設置し、顧客からの一次問い合わせに自動で対応させます。これにより、カスタマーサポート部門の負担を軽減し、顧客満足度の向上が期待できます。
Copilot Studioの使い方の第一歩は?
Copilot Studioを使い始めるには、まずライセンスを準備し、専用のWebサイトにアクセスします。
以下は独自のカスタムCopilot(チャットボット)を作成する場合の流れです。
導入の基本的な流れ
- ライセンスの準備: Microsoft 365の前提ライセンスがあることを確認し、Copilot Studioのライセンス(または試用版)を準備します。
- Copilot Studioにアクセス: 専用のWebサイトにMicrosoftアカウントでサインインします。
- 新しいCopilotの作成: 「新しいCopilotを作成」ボタンから、Copilotの名前や利用言語を設定します。
- 会話フローの設計: 「トピック」と呼ばれる会話の単位を作成し、ユーザーからのどのような言葉(トリガーフレーズ)に、AIがどう応答するかを設計していきます。
- テストと公開: 作成したCopilotをテスト画面で試し、問題がなければWebサイトやTeamsなどのチャネルに公開します。
Copilot Studioで、AIを自社の業務に最適化する
本記事では、Copilot Studioについて、その役割から料金、Copilot for Microsoft 365との違いまでを解説しました。
Copilot for Microsoft 365が多くの従業員の生産性を向上させる「既製品のツール」である一方、Copilot Studioは、そのAIをさらに一歩進め、自社の固有のニーズに完全にフィットさせるための強力な「開発ツール」です。
定型的な問い合わせ対応の自動化や、複数のシステムにまたがる情報検索の効率化といった課題をお持ちの場合は、まず試用版からそのカスタマイズ性を体験してみてはいかがでしょうか。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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