- 作成日 : 2026年9月28日
DeepSeekの使い方は?登録手順から料金・安全な業務活用まで徹底解説
DeepSeekはWeb版無料・登録数分で、経理・人事・総務の書類業務をすぐに効率化できるAIツールです。
- Web版は無料、登録は数分で完了
- 定型業務はInstant・複雑な分析はExpert
- 機密情報の入力は避け社内ルールを策定
Q. DeepSeekに機密情報を入力しても大丈夫?
A. Web版は学習利用され得るため機密情報の入力は避け、API利用でも「学習不使用」の保証はないため社内ガイドラインの策定が必須です。
DeepSeekの使い方に迷うバックオフィス担当者は少なくありません。DeepSeekは中国発の大規模言語モデルで、Web版・アプリ版とも基本無料で使えます。登録手順や機能の使い分け、社内ルールを押さえれば、経理・人事・総務の書類業務を効率化できるツールです。本記事ではDeepSeekの使い方を、モデルの特徴・登録方法・主要機能・実務活用・料金・安全対策の順に整理します。
※(免責)掲載情報は記事作成日時点のものです。最新の情報は各AIサービスなどの公式サイトを併せてご確認ください。
DeepSeekとは?
DeepSeekは無料で利用できる大規模言語モデルで、2026年8月時点の主力モデルはDeepSeek-V4シリーズ(V4-Flash/V4-Pro)です。2026年4月24日にAPI経由でのV4提供が始まり、同年7月31日にV4-Flash、8月13日にV4-Proがそれぞれ正式版として提供開始されました。
DeepSeek-V4はいずれも100万トークンの文脈window(読み込める文章量の上限)を持ち、非thinking(通常応答)とthinking(段階的な推論)の両モードに対応しています。日本語にも対応しており、文書作成や要約といった実務タスクを日本語のまま処理できますが、出力を人の目で確認・修正する運用を前提にするとよいでしょう。
主要な競合サービスとの違いを整理すると、以下のとおりです。
| 比較項目 | DeepSeek | ChatGPT(OpenAI) |
|---|---|---|
| Web版の基本料金 | 無料(chat.deepseek.com) | 無料。2026年8月6日からテキストチャットの回数上限が撤廃 |
| 有料プラン | 2026年8月時点でサブスク型の有料プランは未提供 | Plus(月20ドル)で上位モデルgpt-5.6-solを利用可能 |
| 主なAPIモデル | deepseek-v4-flash/deepseek-v4-pro | gpt-5.6-luna/terra/sol など |
| 推論(思考)モード | thinkingモードを標準搭載 | モデルごとにThinking機能を搭載 |
料金・機能とも活発にアップデートされているため、本記事の数値は執筆時点の公式情報を基にしています。最新の状況は各社公式サイトで確認することをおすすめします。
参考:Change Log|DeepSeek API Docs
この記事をお読みの方におすすめのガイド4選
続いてこちらのセクションでは、この記事をお読みの方によく活用いただいている人気の資料・ガイドを簡単に紹介します。すべて無料ですので、ぜひお気軽にご活用ください。
※記事の内容は、この後のセクションでも続きますのでぜひ併せてご覧ください。
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経理・人事・経営企画といった企業の基幹業務における具体的なユースケースをご紹介。
さらに、誰もが均質な成果を出せる「プロンプトのテンプレート化」や、安全なガバナンス構築など、個人利用から企業としての本格活用へステップアップするためのノウハウを凝縮しました。
人事労務担当者向け!Chat GPTの活用アイデア・プロンプトまとめ14選
人事労務業務に特化!人事労務・採用担当者がChat GPTをどのように活用できるのか、主なアイデアを14選まとめたガイドです。
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法務担当者がchat GPTで使えるプロンプトのアイデアをまとめた資料を無料で提供しています。
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DeepSeekの使い方は?登録・始め方を解説
DeepSeekはWeb版なら数分でアカウント登録が完了し、無料ですぐにチャットを開始できます。スマホアプリもiOS・Android双方に対応しており、外出先でも手軽に使えます。
Web版で登録する
Web版の登録手順は以下のとおりです。
- DeepSeek公式サイト(chat.deepseek.com)にアクセスする
- 画面右上の「Sign Up」をクリックする
- メールアドレスを入力し、届いた認証コードを入力する
- パスワードを設定して登録を完了する
- チャット画面のテキストボックスに質問を入力して送信する
Googleアカウントでのソーシャルログインにも対応しているため、メールアドレスの入力を省きたい場合はそちらを選ぶと手早く始められます。
スマホアプリで始める
App Store(iPhone)またはGoogle Play(Android)で「DeepSeek」と検索し、公式アプリをインストールします。Web版と同じアカウントでログインするだけで利用開始でき、チャット履歴はデバイス間で同期されます。2026年8月には画像をアップロードして内容を確認できるVision(画像認識)機能もベータ提供が始まりました。出張中の領収書チェックなど、バックオフィス業務との相性もよいでしょう。
DeepSeekのInstant・Expertモードの使い分けは?
DeepSeekの主要機能は、応答速度重視のInstant ModeとRuntime推論重視のExpert Modeという2つの応答モード、そしてWeb検索機能です。タスクの性質に応じて切り替えることで、回答の精度と鮮度を高められます。
Instant ModeとExpert Modeの使い分け
Instant ModeはAPI名deepseek-v4-flashに対応する高速モデル、Expert ModeはAPI名deepseek-v4-proに対応する高精度モデルです。いずれも画面のモード切り替えボタンから選択でき、さらにthinking(段階的な推論)のオン・オフを併用できます。
| モード | 対応API名 | 向いているタスク |
|---|---|---|
| Instant Mode | deepseek-v4-flash | メール文面の作成、要約、翻訳、FAQ下書きなど定型業務 |
| Expert Mode | deepseek-v4-pro | 契約書の条項比較、複雑な数値分析、込み入った論理判断 |
例えば、取引先から届いた契約書の損害賠償条項について「自社に不利な箇所を指摘してください」とExpert Mode(thinkingオン)で入力すると、条項ごとにリスクの度合いを分類した回答が返ってきます。Instant Modeでは見落とされがちな論理的矛盾や曖昧な文言の指摘精度が上がるため、法務チェックの下準備として活用しやすいでしょう。
Web検索機能で最新情報を取得する
DeepSeekのWeb検索機能は、チャット入力欄の「Search」ボタンをオンにするだけで使えます。通常のチャットは学習データに基づいた回答になりますが、Web検索をオンにするとインターネット上の最新情報を参照して回答を生成します。補助金の公募状況や法改正の最新動向など、時間の経過で変わる情報を調べたいときに便利です。ただし検索結果の引用元が海外サイト中心になる場合もあるため、日本国内の制度情報は公的機関のサイトで裏取りする習慣をつけておくと安心です。
DeepSeekのバックオフィス活用法は?
DeepSeekを使えば、契約書のリスクチェック・経費の勘定科目判定・社内FAQのたたき台作成といったバックオフィス業務を効率化できます。プロンプトの工夫次第で、現場ですぐに試せる即戦力になります。
契約書のリスク箇所をチェックする
機密情報を含まない契約書のひな形や、会社名・担当者名・金額などを匿名化した条文であれば、DeepSeekを契約条件の整理に利用できます。
プロンプト例:
「以下の契約書条文について、発注者側に一方的に有利な条項、損害賠償の上限が未設定の条項、解約条件が曖昧な条項をそれぞれリストアップしてください。」
Expert Mode(thinkingオン)で実行すると、条文ごとにリスク度を分類した回答が得られます。最終判断は顧問弁護士や法務担当に委ねるべきですが、チェックの下準備にかかる時間を短縮できるでしょう。
経費の勘定科目を判断する
「この支出は交際費?会議費?」と迷う場面は経理業務で頻繁に発生します。DeepSeekに支出の詳細を伝えるだけで、勘定科目の候補と根拠を確認できます。
プロンプト例:
「取引先3名との昼食代として1人あたり9,000円、計27,000円を支払いました。適切な勘定科目を理由とともに教えてください。交際費と会議費の区分基準もあわせて示してください。」
社内マニュアルやFAQのたたき台を作る
就業規則や社内規定の内容を要約し、従業員向けのFAQ形式に変換する作業もDeepSeekで効率化できます。
プロンプト例:
「以下の就業規則の条文をもとに、新入社員向けのQ&A形式のFAQを10項目程度作成してください。1項目あたり100文字以内でわかりやすく書いてください。」
人事部門では、採用候補者へのスカウトメール文面の作成や不採用通知のテンプレート作成にも活用できます。繰り返し発生する文書作成業務の効率化に役立つでしょう。
DeepSeekとChatGPTのコスト差は?
API料金で比較すると、DeepSeekの主力モデルdeepseek-v4-flashはOpenAIの主力モデルgpt-5.6-solより大幅に安く、用途によっては数十分の一のコストで済みます。2026年8月16日以降、DeepSeekはピーク時間帯(UTC 1〜4時・6〜10時の平日)とオフピーク時間帯で価格が変わる仕組みを導入しています。
API料金の比較
| モデル | 入力(キャッシュミス/1Mトークン) | 出力(1Mトークン) |
|---|---|---|
| deepseek-v4-flash(オフピーク) | 0.22ドル | 0.66ドル |
| deepseek-v4-flash(ピーク) | 0.44ドル | 1.32ドル |
| deepseek-v4-pro(オフピーク) | 0.66ドル | 1.98ドル |
| gpt-5.6-sol(短文脈・プロモ価格) | 4.00ドル | 20.00ドル |
| gpt-5.6-luna(短文脈) | 0.20ドル | 1.20ドル |
入力・出力ともにDeepSeekのほうが総じて安く、特にdeepseek-v4-flashとgpt-5.6-solを比べると出力単価は約15〜30倍の差があります。一方、OpenAIの廉価モデルgpt-5.6-lunaとの差は縮まっており、モデルの組み合わせ次第でコスト差は変動します。
参考:Models & Pricing|DeepSeek API Docs、Pricing|OpenAI API
Web版・サブスクの費用感も押さえておく
Web版だけで比較すると、DeepSeekは引き続き無料で使えます。ChatGPTも2026年8月6日からFree・Goプランのテキストチャット回数上限が撤廃されました。一方、画像生成やファイルアップロードなどのツールにはプランごとの利用上限があります。Plus以上では、GPT-5.6 Solを含む上位モデルや各種機能をより広い利用枠で使えます。バックオフィス担当者が複数名でAPI経由の業務利用を検討する場合は、無料枠のWeb版で操作感を試したうえで、業務量に応じてAPI課金へ移行するのが現実的です。
DeepSeekを企業で安全に使うには?
DeepSeekを業務利用する際、データの取り扱いに関する懸念は避けて通れないテーマです。結論としては、利用経路の選び方と社内ルールの整備で、リスクを一定程度抑えられます。
Web版・アプリ版とAPI版でデータの扱いは異なる
DeepSeekの公式プライバシーポリシー(2026年2月10日更新)では、Web版・アプリ版で入力した内容(プロンプトや会話履歴)は、モデルの学習・改善のために利用され得ると明記されています。利用者には、自身のデータを学習利用から除外するオプトアウトの権利が用意されています。
一方、開発者向けの「DeepSeek Open Platform利用規約」を確認すると、API経由で送信した業務データについて「学習に使用しない」と明確に保証する条項は見当たりませんでした。つまり、原則としてAPI利用のほうが個人向けWeb版よりリスクは下がる可能性はあるものの、「API経由なら学習に使われない」と一律に言い切れる根拠は現時点の公式文書からは確認できません。機密性の高い情報を扱う場合は、この点を正確に理解したうえで運用を設計する必要があります。
より強い契約上の担保を求める場合は、Microsoft Azure AI FoundryやAmazon Bedrockなど、主要クラウドプラットフォーム上でDeepSeekモデルを稼働させる方法があります。Microsoftの公式ドキュメントでは、Azure上で提供されるモデルについて「顧客のプロンプトや出力はモデル提供元と共有されず、顧客の許可なくモデルの学習に使用されない」と明記されています。この場合、データは自社が契約するクラウド環境内で処理されるため、契約面での安心感を高めやすいでしょう。
参考:DeepSeek Privacy Policy|DeepSeek、DeepSeek Open Platform Terms of Service|DeepSeek、Data, privacy, and security for Foundry Models sold by Azure|Microsoft Foundry
機密情報の入力範囲を社内で明文化する
技術的な対策と並行して、社内の利用ガイドラインを策定することもセキュリティ対策として欠かせません。「何を入力してよいか」を曖昧にしたまま運用を始めると、従業員が意図せず機密情報を入力してしまうおそれがあります。
ガイドラインに盛り込みたい項目の例は以下のとおりです。
- 入力禁止情報の定義:顧客の個人情報、未公開の財務データ、取引先の機密情報など
- 利用経路の指定:Web版は社外秘でない業務のみ、機密性の高い業務はAPIまたはクラウド環境経由に限定
- 出力結果の取り扱い:AI生成文をそのまま社外に出さず、人の目で確認・修正してから使用
- ログ管理:誰がどのような内容を入力したか、履歴を定期的に確認する運用フローの整備
ガイドラインなしでAIチャットを導入すると、従業員が顧客情報などをそのまま貼り付けて分析を依頼してしまうリスクが想定されます。導入前にガイドラインを全社に共有し、四半期ごとに見直す運用サイクルを設けておくと、こうしたリスクを未然に防ぎやすくなるでしょう。
DeepSeekの使い方に関するよくある質問
DeepSeekの使い方に関するよくある質問をまとめました。
Q. DeepSeekは日本語で使えますか?
A. 使えます。日本語のビジネス文書作成や要約に対応していますが、出力を人の目で確認・修正する運用がおすすめです。
Q. DeepSeekの利用料金はいくらですか?
A. Web版・アプリ版は無料です。API経由の場合はトークン量に応じた従量課金で、2026年8月16日からピーク・オフピークで単価が変わります。
Q. DeepSeekに機密情報を入力しても大丈夫ですか?
A. Web版・アプリ版は学習に利用され得ると公式に明記されているため、機密情報の入力は避けるべきです。API利用でも「学習に使わない」と一律に保証されているわけではない点に注意しましょう。
Q. Instant ModeとExpert Modeはどちらを使えばよいですか?
A. メールや要約などの定型業務にはInstant Mode、契約書チェックや複雑な分析にはExpert Modeが向いています。
DeepSeekの使い方と安全な業務活用を始めるには
DeepSeekの使い方を押さえれば、無料のWeb版から始めて経理・人事・総務の書類業務を効率化できます。登録はWeb版なら数分で完了し、Instant Mode・Expert Modeを使い分ければ、契約書チェックや勘定科目の判断など実務にすぐ応用できます。まずは社内情報を入力しない範囲で試し、効果を確認できたらAPI経由での運用と社内ガイドラインの策定を進めましょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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