• 作成日 : 2026年9月28日

Copilot Wave2で何が変わる?新機能・Office活用法・エージェント機能・導入費用を徹底解説

PointCopilot Wave2で何が変わる?

Copilot Wave2は2024年9月発表の第2世代アップデートで、応答速度2倍・共同編集・ノーコードAIエージェント作成が主な進化点です。

  • 応答速度が平均2倍以上に高速化
  • ExcelでAIによる自然言語データ分析が可能
  • IT担当不要でAIエージェントを構築できる

Q. 導入費用はいくらかかる?

A. 中小企業向けアドオンは月額18〜21ドル/ユーザー(年間契約)。既存のMicrosoft 365契約に追加する形で導入できます。

Microsoft 365 Copilot Wave2は、2024年9月にMicrosoftが発表した第2世代アップデートです。生成AIによる業務自動化・DX推進を後押しする内容として、IT専任者がいない中小企業からも注目されています。本記事では、Copilot Wave2の主な進化点、Excel・Word・Teamsといった各Officeアプリでの活用法、そしてバックオフィス業務での具体的な使い方から導入費用までを、公式情報をもとに整理します。

広告

※(免責)掲載情報は記事作成日時点のものです。最新の情報は各AIサービスなどの公式サイトを併せてご確認ください。

Copilot Wave2の進化ポイントは?

Copilot Wave2(Microsoft 365 Copilotの第2世代アップデート)の主な進化点は、応答速度の高速化、共同編集機能「Copilot Pages」の追加、そしてノーコードでAIエージェントを作れる仕組みの拡充です。Microsoftが2024年9月16日に公開した公式ブログで、これらのアップデートがまとめて発表されました。

応答速度が平均2倍に高速化された

Wave2では、Copilotの応答速度が平均で2倍以上速くなったとMicrosoftは説明しています。GPT-4o(当時最新のOpenAIモデル)の採用とオーケストレーション(複数のAI処理を組み合わせる仕組み)の改善が背景にあり、あわせて回答への満足度もおよそ3倍に向上したとされています。会議中に処理待ちでテンポが崩れる、といった場面は以前より起きにくくなったといえるでしょう。

参考:Microsoft 365 Copilot Wave 2: Pages, Python in Excel, and agents|Microsoft 365 Blog

Copilot Pagesで共同編集が可能になった

Copilot Pagesは、AIが生成した内容をチームで共同編集できる、持続的なキャンバス型の機能です。従来のCopilotの出力はチャット上に表示されるだけでしたが、Pagesでは出力結果をそのままドキュメントとして保存し、複数人で加筆・修正できるようになりました。

営業会議の議事録をCopilotで生成したあと、参加者がPages上でタスクの担当者を書き加える、といった使い方が想定されています。人とAI、そして人同士が同じ画面で協働する新しい働き方として位置づけられています。

参考:Microsoft 365 Copilot Wave 2: Pages, Python in Excel, and agents|Microsoft 365 Blog

広告

この記事をお読みの方におすすめのガイド4選

続いてこちらのセクションでは、この記事をお読みの方によく活用いただいている人気の資料・ガイドを簡単に紹介します。すべて無料ですので、ぜひお気軽にご活用ください。

※記事の内容は、この後のセクションでも続きますのでぜひ併せてご覧ください。

AI活用の教科書

AI活用の教科書

経理・人事・経営企画といった企業の基幹業務における具体的なユースケースをご紹介。

さらに、誰もが均質な成果を出せる「プロンプトのテンプレート化」や、安全なガバナンス構築など、個人利用から企業としての本格活用へステップアップするためのノウハウを凝縮しました。

PDFで保存する

人事労務担当者向け!Chat GPTの活用アイデア・プロンプトまとめ14選

Chat GPTの活用アイデア・プロンプトまとめ14選

人事労務業務に特化!人事労務・採用担当者がChat GPTをどのように活用できるのか、主なアイデアを14選まとめたガイドです。

プロンプトと出力内容も掲載しており、PDFからコピペで簡単に試すことも可能です。

PDFで保存する

経理担当者向け!Chat GPTの活用アイデア・プロンプトまとめ12選

経理担当者向け!Chat GPTの活用アイデア・プロンプトまとめ12選

経理業務に特化!経理担当者がChat GPTをどのように活用できるか、主なアイデアを12選まとめたガイドです。

お手元における保存版としてはもちろん、従業員への印刷・配布用としてもぜひご活用ください。

PDFで保存する

法務担当者向け!Chat GPTの活用アイデア・プロンプトまとめ12選

法務担当者向け!Chat GPTの活用アイデア・プロンプトまとめ12選

法務担当者がchat GPTで使えるプロンプトのアイデアをまとめた資料を無料で提供しています。

chat GPT以外の生成AIでも活用できるので、普段利用する生成AIに入力してご活用ください。

PDFで保存する

Copilot Wave2でOfficeアプリはどう変わる?

Copilot Wave2では、Excel・Word・PowerPoint・Teamsの主要アプリが実務向けに強化されました。特に注目度が高いのは、Excelでの自然言語データ分析とTeamsの会議要約精度の向上です。

Excelで自然言語データ分析ができる

Wave2のExcelでは、関数やマクロを書かなくても、日本語の指示だけでデータの集計・グラフ作成・傾向分析が行えます。背景にあるのはPython in Excel(Excelに組み込まれたPython実行環境)で、Windows版・Web版ともに一般提供が完了しています。Copilotと組み合わせた「Copilot in Excel with Python」を使えば、自然言語の指示でPythonコードを自動生成・実行させることも可能です。

たとえば「売上が前月比で下がった商品を一覧にして」といった指示を入力すると、該当データの抽出からグラフ生成までを自動で処理してくれます。VLOOKUPやXLOOKUP、ピボットテーブルに苦手意識がある経理担当者でも、高度な分析結果を得やすくなるでしょう。

参考:Python in Excel availability|Microsoft Support

Wordの下書き生成精度が上がった

Word上のCopilotは、Wave2で文脈の読み取り精度が向上しました。過去のファイルやメール、会議の内容を参照させることで、既存の文体やフォーマットを維持したまま修正案を出力できるようになっています。ゼロから書くのではなく「たたき台を素早く作る」用途で力を発揮するため、社内規程の改定案や提案書の骨子づくりにかかる時間短縮が期待できます。

PowerPointのスライド生成が実用レベルに近づいた

Wave2のPowerPointには、プロンプトから構成案を作る「Narrative builder」と、自社のテンプレートに沿ってデザインを整える「Brand manager」が搭載されました。文書やPDFを読み込ませてスライドのたたき台を作る用途にも使え、そのまま社内プレゼンに近い形へ整えやすくなっています。

Teamsの会議要約精度が向上した

TeamsのCopilotは、発言内容だけでなくチャット欄のやり取りもあわせて解析できるようになりました。会議中に見落とした質問がないかをCopilotに確認する、といった使い方が可能です。議事録作成の負担が大きい部署ほど、この自動化の恩恵は大きいでしょう。

Copilot Wave2のバックオフィス活用法は?

Copilot Wave2のバックオフィス活用法は、見積書の自動比較・会議録からのタスク管理自動化・経費集計の自然言語処理の3領域が中心です。いずれもIT専任者を置かずに始めやすく、書類管理や業務効率化に直結する使い方といえます。

OneDriveで見積書を開かず比較できる

OneDriveのCopilotを使うと、複数社から届いた見積書を一つずつ開かなくても、内容の要点を比較できます。「A社・B社・C社の見積書を比較して」と指示するだけで、金額・納期・条件の違いを一覧化できる点が特徴です。従来はExcelへ手入力で転記していた比較表づくりの手間や、転記ミスのリスクを減らせる可能性があります。

会議録からタスク管理まで自動化できる

Teamsの会議要約機能とCopilot Pagesを組み合わせると、会議の記録からタスクの割り振りまでを一連の流れで自動化できます。具体的な手順は次のとおりです。

  1. Teams会議を録画・文字起こしし、Copilotで内容を要約する
  2. 要約結果をCopilot Pagesに送信し、チーム全員で確認する
  3. Pages上で各タスクに担当者と期限を追記する
  4. 更新内容をTeamsチャットに自動通知する

議事録担当を置く余裕がない少人数の組織でも、「会議は終わったのに誰が何をやるか決まっていない」という事態を防ぎやすくなります。

経理業務のExcel集計を自然言語で処理できる

月次の経費精算や売上集計を、毎回同じ関数で組み直している担当者は少なくないでしょう。Wave2のExcel Copilotであれば、「部門別に今月の交通費を集計してグラフにして」と入力するだけで、ピボットテーブルの作成からグラフ挿入までを自動で実行できます。マクロやVBAの知識がなくても、日本語の指示で近い処理結果を得られる点が実務での評価につながっています。

Copilot Wave2のエージェント機能はIT担当なしで使える?

結論として、Copilot Wave2のエージェント機能はプログラミング知識を有したIT専任者がいなくても利用できます。Wave2で拡充されたCopilot Studioは、プログラミング不要で自社専用のAIエージェント(特定の業務を自動処理するAIアシスタント)を構築できるツールとして提供されています。

ノーコードで自社専用AIエージェントを構築する

作成の大まかな手順は以下のとおりです。

  1. Copilot StudioまたはBizChat(Copilot Chat)内のAgent Builderを開き、新規エージェントを作成する
  2. 参照データ(社内規程のPDF、FAQリストのExcelなど)をアップロードする
  3. 回答のトーンや範囲を設定する(例:社外秘情報は回答しない)
  4. テスト画面で動作を確認し、Teamsチャネルなどに公開する

社内規約に関する問い合わせを例に取ると、「有給休暇の申請方法は?」といった質問に、エージェントが社内規程を参照して回答する仕組みを作ることができます。総務への問い合わせ件数の削減につながる可能性があるでしょう。

参考:Microsoft 365 Copilot Wave 2: Pages, Python in Excel, and agents|Microsoft 365 Blog

請求書チェックを自動化できる

経理部門向けの活用例として、請求書の自動チェックがあります。取引先から届いた請求書PDFをOneDriveに保存し、エージェントに発注書との金額突合を指示すれば、確認結果をレポートとして出力させることができます。ただし、日本語PDFの読み取り精度は文書の形式によって差が出ることがあるため、最終確認は人の目で行うことをおすすめします。

Copilot Wave2の導入費用と費用対効果は?

Copilot Wave2(Microsoft 365 Copilot)のライセンス費用は、企業の規模や契約形態によって異なります。300ユーザーまでの中小企業向けには、既存のMicrosoft 365契約に追加する形で月額18〜21ドルのアドオンプランが用意されており、Copilotが標準搭載されたバンドルプランも選択できます。

必要なライセンスと月額コストを確認する

Copilot Wave2の導入時に検討したいプランは以下のとおりです。なお、料金はTeamsの利用料が含まれるプランを掲載しています。

プラン 対象 月額目安(年間契約)
Microsoft 365 Copilot Business 既存のBusinessプラン契約者向けアドオン(300ユーザーまで) 3,148円/ユーザー
Microsoft 365 Business Standard with Copilot Copilot込みのバンドルプラン 3,523円/ユーザー
Microsoft 365 Business Premium with Copilot セキュリティ機能を強化したバンドルプラン 4,797円/ユーザー
Microsoft 365 Copilot(エンタープライズ向け) Business Standard以上またはE3/E5などが前提 4,497円/ユーザー

Microsoft 365 Copilot Businessのアドオンは、2026年7月1日から9月30日までの期間限定で標準価格3,148円から2,698円への割引が適用されています。プロモーション期間や価格は変更される可能性があるため、最新情報は公式サイトで確認するのが確実です。

参考:Microsoft 365 Copilot Plans and Pricing|Microsoft

費用対効果は自社の作業時間から試算する

費用対効果を判断する基本的な考え方は、「Copilot導入によって削減できた作業時間×時給」を、ライセンス費用と比較することです。具体的な削減時間は企業の業務内容や利用頻度によって大きく変わるため、公表された統計値をそのまま当てはめるのではなく、自社での計測をおすすめします。

議事録作成、Excel集計、見積書・請求書の比較確認、社内問い合わせ対応など、繰り返し発生する定型業務ほど効果を測定しやすい領域です。まずは2〜3名で試験導入し、1か月程度の作業時間を計測してから全社展開を判断すると、投資の妥当性を見極めやすくなります。

Copilot Wave2は他の生成AIツールと何が違う?

Copilot Wave2の特徴は、Word・Excel・Teamsといった日常業務のアプリに直接組み込まれている点です。ChatGPT EnterpriseやGoogle Gemini for Workspaceなど他の生成AIサービスとの違いについては、Microsoftが公式に比較ページを公開しています。乗り換えや併用を検討する際は、自社で使用中のOfficeアプリとの連携範囲を軸に比較すると判断しやすいでしょう。

参考:Copilot vs ChatGPT Enterprise|Microsoft

Copilot Wave2のよくある質問

Copilot Wave2のよくある質問をまとめました。

日本語環境で問題なく動作する?

Microsoft 365 Copilotは、Excel・Word・PowerPoint・Teams・Outlookの各アプリで日本語でのプロンプト入力・回答出力に対応しています。ただし、Copilot Studioで作成したカスタムエージェントについては、参照データの整理度合いによって回答精度に差が出る場合があります。FAQリストの文章を短文・明確に整理しておくと、回答精度が安定しやすくなるでしょう。

無料版Copilotとの違いは?

Windowsに標準搭載されている無料版Copilot(旧Bing Chat)と、有料のMicrosoft 365 Copilotは、参照できるデータの範囲が異なります。

項目 無料版Copilot Microsoft 365 Copilot
対応範囲 Web検索・一般的なチャット Excel・Word・Teams等のOfficeアプリ内で動作
社内データ参照 アップロードファイルのみ OneDrive・SharePoint上のファイルを参照可能
エージェント作成 不可 Copilot Studioで作成可能
月額費用 無料 プランにより異なる(18〜32ドル/ユーザー程度)

業務効率化の観点では、社内のファイルやメールを横断的に参照できる有料版のほうが実務との相性がよいといえます。まずは無料版でAIへの指示の出し方に慣れてから、有料版への移行を検討するとよいでしょう。

Wave2はいつから使える?

Copilot Wave2の各機能は2024年秋以降、段階的にロールアウト(順次提供)されてきました。2026年8月時点では、Copilot PagesやCopilot Studioのエージェント機能を含む主要機能の大半が、Microsoft 365 Copilotライセンス保有者に提供されています。テナント(組織ごとのMicrosoft 365契約単位)によって適用状況にばらつきがあるため、Microsoft 365管理センターで自社の提供状況を確認することをおすすめします。

Copilot Wave2で中小企業の業務効率化を進めるには

Copilot Wave2は、応答速度の高速化やCopilot Pages、Excelでの自然言語データ分析、ノーコードのエージェント作成など、バックオフィス業務の負担を軽減する機能が揃った第2世代アップデートです。IT専任者がいない中小企業でも、既存のMicrosoft 365契約にアドオンする形で導入しやすくなっています。まずは議事録作成や経費集計など、日常的に負担の大きい作業から試験導入し、自社に合った活用範囲を見極めていくとよいでしょう。


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。

関連記事