• 作成日 : 2026年2月25日

採用AIエージェントとは?できることや注意点、おすすめツールを徹底比較

Point採用AIエージェントとは?

採用AIエージェントは、求人作成からスカウト、選考、日程調整までの一連のプロセスを自律的に遂行するシステムです。

  • 自律的なソーシング: 求める人物像に基づき、データベースから候補者を自動発掘・リスト化。
  • 選考・調整の自動化: 書類選考の一次スクリーニングや、面接枠の自動確定を人間を介さず完結。
  • 候補者体験の向上: 24時間即時の問い合わせ回答により、志望度の醸成と離脱防止を実現。

転職AIエージェントとの違いとして、 採用AIエージェントは企業側が理想の人材を獲得するための攻めのツールであるのに対し、転職AIエージェントは求職者側が希望に合う求人を探します。

採用AIエージェントは、人工知能が候補者のスカウトや選考の補助、日程調整などを自律的に行う次世代の採用支援ツールです。少子高齢化で人手不足が加速するなか、人間が担うべき本質的な業務に集中できる環境を整えてくれます。

この記事では、採用AIエージェントの仕組みや活用できる業務範囲、導入事例まで、採用を強くするためのヒントをわかりやすくお伝えします。

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※(免責)掲載情報は記事作成日時点のものです。最新の情報は各AIサービスなどの公式サイトを併せてご確認ください。

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採用AIエージェントとは?

採用AIエージェントは、募集から内定までのフローをAIが自律的にサポートする仕組みを指します。

これまで人間が行っていた煩雑な事務作業や候補者とのやり取りを、AIが代行するサービスです。主な役割は、膨大なデータベースから自社に合う人材を見つけ出し、最適なタイミングでスカウトを送ったり、質問に回答したりすることにあります。

従来のシステムが管理を目的としていたのに対し、AIエージェントは「自ら考え、動く」ことで採用活動を前に進めてくれるのが特徴です。

採用支援AIや人事AIエージェントとの違い

「採用支援AI」や「人事AIエージェント」は、主に社内向けの効率化に重きを置いた表現として使われます。一方で「採用AIエージェント」は、候補者という外部との接点を自動化するニュアンスが強くなります。

どちらも人事の負担を減らす点では共通していますが、AIエージェントと呼ぶ場合は、より高度な判断やLLM(大規模言語モデル)を活用した自律的なアクションを期待するケースが多いでしょう。

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採用AIエージェントを活用できる業務は?

採用AIエージェントを活用すると、募集から面接までのリードタイムを大幅に短縮できるようになります。

応募者対応とコミュニケーションの自動化

AIエージェントは、24時間365日いつでも候補者からの問い合わせに回答できます。

たとえば、福利厚生や勤務条件といったよくある質問にチャットボットが即座に答えることで、候補者を待たせることがありません。こうしたレスポンスの速さは、志望度を高めることにもつながります。

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書類選考やスクリーニングの自動化

過去の採用データや活躍している社員の傾向を学習したAIが、応募書類の内容を判定します。スキルの有無や経験年数など、あらかじめ設定した基準に合致するかを瞬時に見分けるため、人事が1枚ずつ書類を確認する手間が省けます。これにより、見落としによる機会損失も防げるようになるでしょう。

 面接調整や進捗管理の効率化

複数の候補者と面接官のスケジュールを照らし合わせ、面接枠を自動で確定させる機能も備わっています。候補者が希望の日時を選択するだけでURLの発行まで完了するため、日程調整のメールを何度もやり取りするストレスから解放されます。

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関連記事|ATS(採用管理システム)とは?意味や選び方を解説!

採用AIエージェントのメリットと注意点

AIが事務作業を代行するようになると、業務の効率化や採用競争力の強化につながります。人事担当者はオペレーターからプランナーへと役割を変えていく必要があるでしょう。一方で、自社の採用基準が不明瞭になるリスクもあります。

採用AIエージェントのメリット

AIが定型業務を担うことで、特定の人事担当者に業務が集中するのを防げます。誰が担当しても同じ基準で選考が進むため、採用の質が安定します。

また、浮いた時間を使って、面接での対話や入社後のフォローなど、人間にしかできない業務に力を注げるようになります。

AIは感情に左右されず、常に丁寧な言葉遣いで対応します。深夜や休日でも返信が届く体験は、候補者自身が大切にされているという印象を与えやすくなります。連絡の遅れによる辞退を防げる点は、採用競争力を高める大きな強みになるはずです。

採用AIエージェントの注意点

「AIのブラックボックス化(AIがどのようなプロセスでその結論を出したのか、計算の過程が人間には見えない状態)」により、 AIがなぜこの人を不合格としたのか?という理由が、人間にはわかりにくくなることがあります。これを放置すると、自社の採用基準が不透明になり、改善の糸口がつかめなくなるかもしれません。AIの判断をうのみにせず、定期的に評価基準を点検していく姿勢が求められます。

関連資料|採用の“感覚判断”をなくす!ミスマッチを防ぐための評価基準の決め方

関連記事|AI採用とは?導入するメリット・デメリット、企業事例や現状の問題点などを解説

採用AIエージェントの導入事例

実際にAIを活用して成果を上げている企業の事例を参考にしてみましょう。

ソフトバンクにおける採用プロセス効率化事例

ソフトバンクでは、AIを活用してエントリーシートの選考時間を大幅に削減した事例があります。AIが過去の合否データを学習し、評価の優先順位をつけることで、人事が確認する時間を従来の数分の一に短縮しました。浮いた時間を使って、より深い動機形成のための面談を行っています。

リクルートのAI活用型スクリーニング事例

リクルートでは、膨大な応募者の中から最適なマッチングを見出すためにAIを活用しています。単なるキーワード検索ではなく、経歴の文脈を読み解くことで、隠れた適性を見つけ出す取り組みを進めています。

メルカリの候補者体験向上への取り組み

メルカリでは、採用プロセスにおけるスピード感を重視し、AIによる自動化を取り入れています。返信の速さや手続きの簡略化を徹底することで、優秀な人材が他社へ流出するのを防ぎ、良好な関係構築につなげています。

【徹底比較】おすすめ採用AIエージェント・AI採用ツール10選

各ツールには得意分野があります。自社の課題が集客なのか選考スピードなのかを整理したうえで選びましょう。

サービス名主な用途強み向いている企業規模
HireVue面接支援動画 × AI分析中堅〜大企業
Paradox応募者対応チャット自動化中小〜大企業
Eightfold AI人材分析スキルマッチング大企業
Harver (旧Pymetrics)適性評価行動特性分析新卒・大量採用
hireEZ (旧Hiretual)候補者探索ソーシング効率化採用専任担当あり
Humanlyチャット対応候補者体験向上中小企業
Radancy (旧myInterview)動画選考操作の簡便さ中小企業
XOR採用自動化多言語対応グローバル企業
SeekOut人材検索高度なデータ活用IT・技術系企業
Talview評価試験選考プロセスのデジタル化中堅企業以上
  • HireVue
    AIを活用した動画面接・評価に強みを持つツール。非同期面接(録画による面接)や質問設計の自動化により、大量採用やグローバル採用で活用されるケースが多い。
  • Paradox
    応募者とのチャット対応を中心に採用プロセスを自動化するAI。応募受付から日程調整までを一気通貫で支援し、候補者体験の向上を重視した設計が特徴。
  • Eightfold AI
    スキルや経験データをもとに人材を分析・可視化するAIプラットフォーム。社内外の人材データを活用し、中長期的な人材配置や採用戦略に使われることが多い。
  • Harver(旧Pymetrics)
    ゲームベースの評価手法を用いて、候補者の特性や行動傾向を分析するAIツール。新卒採用やポテンシャル重視の選考で活用されやすい。2022年にHarver社に統合され、現在は同社のラインナップとして、新卒採用やポテンシャル重視の選考で世界的に活用されている。
  • hireEZ(旧Hiretual)
    候補者探索(ソーシング)を自動化するAI。旧Hiretualの技術を継承し、外部データベースから自社の条件に合致する人材を効率的に見つけ出すことに特化。条件に合致する人材を効率的に見つけたい企業向け。
  • Humanly
    応募者との初期コミュニケーションをAIチャットで行うツール。応募者対応の負荷軽減と、レスポンス速度の改善を目的に導入されるケースが多い。
  • Radancy(旧myInterview)
    動画選考をシンプルに実施できる「myInterview」の技術を統合した、採用支援プラットフォーム。現在はRadancy社の一部として、動画スクリーニングから日程調整までを自動化し、採用マーケティングと連動した効率的な選考を実現しています。
  • XOR
    チャットボットを中心に採用業務を自動化するAIツール。多言語対応や24時間対応を活かし、海外採用や時差のある採用活動で活用される。
  • SeekOut
    データドリブンな人材検索を得意とするAI。IT・専門職採用など、条件が細かい採用で効果を発揮しやすい。
  • Talview
    オンライン試験や評価を含む採用プロセス全体をデジタル化するAIプラットフォーム。選考フローを標準化したい企業向け。

採用AIエージェントを選ぶ際に確認すべきポイント

単に高機能なツールを選べばよいわけではありません。自社の環境に合うかどうかが重要です。

人事データや既存システムと連携できるか?

すでに使っている採用管理システム(ATS:Applicant Tracking System/応募者の情報を一元管理するシステム)やスケジュール管理ソフトと、スムーズにデータがつながるかを確認しましょう。システムがバラバラだと、結局手入力の作業が発生してしまい、効率化が進みません。

社内ルールや承認フローに合っているか?

会社独自の決裁ルートや情報の取り扱いルールに、ツールの設定が柔軟に対応できるかどうかもチェックしてください。AIが勝手に次のステップへ進めてしまい、社内の合意形成が追いつかないといった事態は避けたいものです。

他のAIツールと役割が重複しないか?

会社によっては、営業支援AIエージェントや全社導入済みの汎用AIエージェント(Microsoft 365 CopilotやGoogle AI Proなど)を導入している場合があります。顧客管理と採用管理で似たような機能が重複し、無駄なコストが発生していないかを点検しましょう。ツールの整理整頓も、スマートな運営には欠かせません。

関連資料|もう、契約書のために出社しない! 人事労務のための契約業務見直しガイド

既存の業務システムと連携可能か?

実際の業務でAIエージェントを活用する際は、単体ツールとして導入するのではなく、既存の業務システムやデータと連携しながら運用できるかが重要になります。

その一例として、マネーフォワードでは、経理・人事・法務・総務といった管理部門の業務フローに組み込む形で活用できるAIエージェントサービスを提供しています。

規程や契約書、業務データをもとにリスクの兆候を検知し、人の確認や判断を前提にアラートや示唆を行う設計となっているため、コンプライアンス体制を段階的に高度化したい企業にとって、実務イメージを描きやすい選択肢といえるでしょう。

関連資料|マネーフォワード クラウドAIエージェント紹介資料

採用AIエージェント導入後に人事の仕事はどう変わる?

AIの導入は、人事の仕事を奪うものではなく、より高度なものへと進化させます。

採用AIエージェント導入後には、情緒的なコミュニケーションや最終的な判断を人間が担うとよいでしょう。

最終的な採用判断をする

最終的に、一緒に働きたい人を決めるのは人間であるべきです。AIは過去のデータから類似性を見つけるのは得意ですが、未来の可能性や社風との細かなマッチングまでは判断しきれません。AIの提案を一つの判断材料として使いつつ、最後は人が責任を持って選ぶことが大切です。

候補者と情緒的なコミュニケーションをする

候補者の熱意を引き出したり、キャリアの悩みに対して親身にアドバイスしたりするのは、人間だからこそできる仕事です。また、会社のビジョンを自分の言葉で語り、共感を生むプロセスもAIには代替できません。こうした情緒的なコミュニケーションにこそ、人事は時間をかけるべきではないでしょうか。

AIエージェントを活用し人事の働き方改革をしよう

採用AIエージェントを取り入れることで、人事の働き方は大きく変わります。これまでは日々のメール対応や日程調整に追われていた時間が、候補者の本質を見極め、自社の魅力を伝えるためのクリエイティブな時間へと生まれ変わるでしょう。AIを賢く使いこなすことで、企業の成長を支える強力な採用体制を築いていけるはずです。まずは自社のプロセスのどこを自動化できるか、小さな一歩から検討してみてはいかがでしょうか。

マネーフォワードでは、請求書処理や請求書受領業務、経費申請、リース契約の自動識別をサポートするマネーフォワード AIエージェントを提供しています。
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