• 更新日 : 2020年6月9日

譲渡制限会社とは

譲渡制限会社とは、すべての株式の譲渡についての制限規定を持つ会社のことであり、公開会社に対比する株式会社の様式である。

株式譲渡自由の原則により、本来株式は誰にでも自由に譲渡が可能なものであるが、同族経営など規模の小さな会社の場合には、第三者の手に株式が渡ることで経営に支障が出るなど経営者にとって好ましくないケースもあり、譲渡制限会社になることで自由な株式の譲渡を制限することが認められる。

譲渡制限会社においては、取締役会(取締役会を設置していない会社の場合は株主総会)によって承認を得られない限りいかなる株式も譲渡することは不可能であり、また取締役や監査役を株主に限定することもできるため、経営者や現株主にとって好ましくない人物を会社から排除することができる。

譲渡制限会社になるためには、定款に「当会社の株式を譲渡により取得するには、取締役会(株主総会)の承認を受けなければならない」という規定を加えるだけでよい。


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