インボイス制度への理解・対応状況に関するアンケート調査
(2021年時点)

消費税10%の引き上げと軽減税率制度の導入に伴い、2023年10月1日から開始される「インボイス制度(適格請求書等保存方式)」。
消費税の処理や納付に関する新たな仕組みです。
消費税を納めている法人だけではなく個人事業主、フリーランス、いまは消費税を納めていない免税事業者にも関係する制度ですが、
対象者への周知や理解はどの程度進んでいるのでしょうか。
全国の経営者・事業主を中心とした1,090人を対象に「インボイス制度への理解・対応状況」に関するアンケート調査を実施しました。

2023年10月1日から、インボイス制度が導入されます。
あなたはこの制度を知っていますか?

知らない 55.6%、知っている 44.4%

インボイス制度を知ったきっかけを教えてください(複数回答)

  1. 1インターネットの情報から知った50.5%
  2. 2顧問税理士や会計士、中小企業診断士などから知った44.5%
  3. 3知人や仲間の経営者などから聞いて知った15.3%
  4. 4経営セミナーや業界団体の勉強会で知った9.7%
  5. 5その他4.1%
図: インボイス制度を知ったきっかけを教えてくださいベスト5

インボイス制度への理解度はどれくらいですか?

詳細まで理解している11.4%
詳細までは理解していないが、だいたい理解している46.2%
部分的にしか理解できていない31.9%
ほとんど理解できていない10.5%

インボイス制度への対応はいつまでに行う予定ですか?

すでに対応している11.2%
2022年末までに対応予定36.9%
まだ考えていない42.4%
対応する予定はない9.5%

法令改正で困った際に誰に相談していますか?(複数回答)

  1. 1顧問税理士や会計事務所69.0%
  2. 2相談しない12.8%
  3. 3商工会や商工会議所11.8%
  4. 4相談先がない8.9%
  5. 5税務署7.7%
  6. 6その他2.1%

まとめ

今回のアンケートでわかったのは、インボイス制度についてまだ十分に周知されているとはいえず、知っていたとしても詳細までは理解できていないということです。また、ある程度知識のある人は、取引先への今後の対応などの不安面も見てとれました。これらを解消するためにも、いまから制度について学び、備えておきたいものです。

調査概要

調査方法:インターネットリサーチ
調査対象ユーザー:従業員規模30名以下の中小企業経営者
サンプル数:1,090
調査実施期間:2021年11月