農林業界向けの経費精算システムの選び方・比較すべき項目

更新日:2024年2月13日

農林業界における経理業務で悩みがちなポイント

①表計算ソフトに手打ちする作業を効率化したい

表計算ソフトに手打ちする作業を効率化したい


農林業界では、天候や季節ごとに収入や経費の状況が大きく変わるため、日々の取引内容を表計算ソフトに手入力する際にもまとまった工数を要します。特に農薬や肥料、種子の仕入あるいは作業道具の購入、農作業機械の維持費など、支出内容は多岐にわたるため、データの入力作業の負担を軽減することが重要です。

農林業界の場合、紙ベースで行う業務も多いことから、システムによる効率化の余地は大きいといえるでしょう。

②経費申請フローを効率化したい

経費申請フローを効率化したい


農林業の現場では、台風や落雷などの予測不可能な気象条件への対応や、作業機器に関する緊急の修理など、突発的な経費が発生することも少なくありません。

このような状況下で経費申請フローが遅延すれば、作業自体の遅れや中断につながるケースも考えられます。効率的な経費申請や承認フローを構築することで、スピーディーな意思決定が可能となり、キャッシュフローの見える化にも役立つでしょう。

③数字をリアルタイムで把握したい

数字をリアルタイムで把握したい


農林業経営では、市場価格の変動や収穫量の不確実性など、経営環境が目まぐるしく変化します。そのような背景から、自社における収支計算や資金繰りの状況をリアルタイムで把握し、柔軟に経営戦略を調整することが必要不可欠です。

特に気象や天候などの外的要因による影響を受けやすい農林業界において、財務データをリアルタイムで捕捉することは、資源の最適な配分と経営リスクの最小化に直結します。

申請者も承認者も経費精算処理の時間を削減

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農林業界の経理業務に役立つ経費精算システムの機能

①データ連携によって入力を効率化

経費精算システムの導入を検討する場合には、自動化によって入力作業を削減できるかどうかチェックしましょう。

手作業で行う業務が増えるほど業務負担が増加するだけでなく、入力ミスなどのヒューマンエラーも発生しやすくなります。ミスがあった場合には訂正作業にも余分な工数が発生するため、電子マネーやICカードなどとの連携機能を持つシステム導入によって、省人化に取り組むことをおすすめします。

②スマホアプリやWebで申請・承認を完結

農林業界ではフィールドワークが多く、従業員がオフィスに戻る時間が限られています。オフィスでしか経費精算手続きができない場合には、業務時間外に対応しなければならないケースも多く、残業時間の増加によって労働生産性が低下しやすくなります。

営業社員や現場作業員が外出中のスキマ時間で経費精算できるように、経費精算システムを導入する場合には、スマホアプリやWebシステムで利用可能なサービスを選択しましょう。

③会計ソフトや請求書ソフトなどとの連携

経費精算システムを比較検討する際には、既存の会計システムや管理ツールとの連携機能についても確認しましょう。特に農林業界においては市場環境が頻繁に変化するため、的確な経営判断を行うためにはリアルタイムでの状況確認が必要不可欠です。

会計システムとのシームレスな連携を実現することで、経費状況を即座に仕訳データとして反映でき、社内の財務状況の一元化とキャッシュフローの透明性を確保できます。

農林業界にも対応!マネーフォワード クラウド経費

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経費精算システムの導入で経理業務を効率化できた事例

埼玉ダイハツ販売株式会社さま

経費精算業務のペーパーレス化を実現

ダイハツ正規ディーラーとして、埼玉エリアに販売店を28店舗展開する埼玉ダイハツ販売株式会社さまでは、毎月300枚を超える経費申請書類を経理部に郵送するなど、非効率な経費精算フローに陥っていました。

そのような状況を打開するため、「マネーフォワード クラウド経費」および「マネーフォワード クラウド債務支払」を導入されました。

その結果、経費精算業務の完全ペーパーレス化を実現し、紛失リスクや入力作業から解放されたことで、従業員の業務負担軽減や健全な経営体質の強化につながるなど、着実な成果を実感されています。

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株式会社TVerさま

リモートワーク対応を機にバックオフィス業務をクラウド化

インターネットを通して新しいテレビの価値やコンテンツの面白さを提供する株式会社TVerさまでは、かつては紙ベースによる経理業務を行っていました。

しかしコロナ禍によるリモートワークへの対応などを機に、「マネーフォワード クラウド債務支払」や「マネーフォワード クラウド経費」「マネーフォワード クラウド請求書」「マネーフォワード クラウド会計」を導入されました。

それによって業務の大半をリモートワークで実施できるようになり、バックオフィス業務全体の省人化や標準化が促進されるなど、導入の効果を実感されています。

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キャロウェイゴルフ株式会社さま

経費精算業務の社内申請をスマホで完結

世界最大級のゴルフ総合ブランドの「トップゴルフ キャロウェイ ブランズ コーポレーション」の日本法人として、ゴルフ用品などの輸入や卸売販売を行うキャロウェイゴルフ株式会社さまでは、紙ベースの経費精算に課題を抱えていました。

承認作業も社内のパソコンでしか行えないなど、業務遅延も発生したため、「マネーフォワード クラウド経費」を導入し、経費精算業務のクラウド化に着手されました。

それによって、領収書の添付や承認プロセスをスマホアプリで完結でき、さらに経理システムにも自動連携されることで、作業時間の短縮や入力ミスの削減につながっています。

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農林業界の企業様に役立つ経費精算業務の効率化に関する参考資料

  • 経理業務資料

    経費精算システムで効率的な業務フローを組むには?

    マネーフォワード クラウド経費を利用すると、申請者も承認者も経費精算処理の時間が削減でき、ペーパーレスでテレワークも可能になります。

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  • 電子帳簿保存法の概要と対策ガイド

    電子帳簿保存法の概要と対策ガイド

    電子帳簿保存法の改正の概要と大きく変更となる点をわかりやすくまとめて紹介している資料です。

    詳しくはこちら

  • 「しくじり事例」から学ぶ電子帳簿保存法への対応

    「しくじり事例」から学ぶ電子帳簿保存法への対応

    令和5年度の税制改正大綱における電子帳簿保存法の改正ポイントを交え、電子化におけるしくじり事例のご紹介とその対策方法について解説します。

    詳しくはこちら

農林業界において経理業務の効率化を進めるべき理由

日本の農林業界は、少子高齢化に伴う労働力不足や気候変動など、さまざまな課題に直面しています。

特に農業人口の減少と高齢化は顕著であり、農林水産省が公表する「農業労働力に関する統計」によると、令和4年における基幹的農業従事者の平均年齢は68.4歳にまで達しています。
参考:農業労働力に関する統計|農林水産省

また専門的な知識や技術の承継が難しいだけでなく、気候変動の影響を受けやすい農業は経営が不安定になりやすいことから、新規就農者数も減少傾向が続いており、業界の高齢化や担い手不足が懸念されています。

このような背景から、多くの農林業者にとっては人材育成やAI・IT技術を活用した「スマート農業」の実施など、的確な経営判断を行うことが必要不可欠です。経理業務の効率化に取り組むことは、限られた人員と資源をより適切な業務に投下するための基盤となり、農林業経営の安定と持続可能な成長へとつながるでしょう。