組織拡大を見据えたツール選定。コストと機能面のバランスが決め手に
株式会社RevComm 木瀬 朗雄 様
株式会社RevComm 藤村 侑加 様
WORK HERO株式会社 大坪 誠 様
課題
・請求書の処理数急増と組織の拡大で、手作業による作成・確認が限界に
・内部統制に必要な準備が出来ていない結果
・Salesforce連携で、営業と経理・会計部門の情報を一貫して管理
・拡張機能で使えば使うほど便利に
・豊富な機能とシステムレスポンスの速さで生産性アップ
会計Plusが可能にする「厳密な売上管理」と「業務効率向上」が事業に合致
藤村:RevCommという社名の由来はRevolution×Communicationで、コミュニケーション革命を起こすという意味で付けられ、音声×AIに軸足を置いた事業をしております。法人向けサービス第一弾としてご提供しているMiiTel(ミーテル)の利用目的は「セルフコーチング」がメインで、営業担当者が話した内容を可視化して、生産性向上のポイントを見つけるという点に価値を感じていただくことが多いです。最近ではリモートワーク体制を構築するという点においてもご活用いただいています。リリース約1年半で約8,500名(2020年6月現在)にご利用いただいております。ゆくゆくはDropBoxの音声版のようなイメージで、プラットフォーム化していくことを目標としており、1000万件ほど蓄積されている音声データを活用した経営判断AIなどの事業展開を考えています。
木瀬:当社の事業は売上などに細かい計算が多く生じるため、お客様とのスムーズな交流を図るべく会計処理や請求プロセスの設計を慎重に進めていました。また、将来的に上場に耐えうるバックオフィス体制を構築する方針でしたが、特に代表会田がバックオフィスやコンプライアンスを重視していることから、早い段階でバックオフィス体制の構築に着手しました。
大坪:従来RevComm様では、契約・売上管理と請求管理が独立していたため、手作業で請求書を作成・確認して発行していましたが、非連続的スピードで事業拡大をされる中、処理数の急増と組織の拡大により、運用に限界が来ていました。
そこで、今後の更なる企業規模の拡大を見据えて、営業~請求~会計の一連の業務フローの再設計と、システム開発のご支援をさせていただきました。
その中で、会計・請求書発行機能は開発コスト抑制と保守性の観点で、SaaSを検討し、選定の第一条件としてSalesforceと連携することで、営業と経理・会計部門の情報が一貫して管理できることを重視しました。
この条件に合うツールを複数検討し、コストメリットと機能面のバランス、加えて、経費精算や人事労務を含めた総合管理も可能なことから、今回マネーフォワード クラウドさんをご提案してご採用いただきました。
WORK HERO 大坪さんによる業務設計支援で「持続的な体制作り」
大坪: 今回のご依頼では、足元の業務効率向上と将来の上場を意識した体制整備を前提に、
各部署の皆様にヒアリングの結果、
①営業職が契約データをSFAに正確に登録する必要性をつくる
②請求書が契約データより自動作成される
③支払方法/請求サイクルに関わらず発生主義で会計データが生成される
④内部統制上必要な履歴管理・承認機能を伴わせる
ことをGoalに設定し、営業・契約・売上管理、請求・会計・内部統制に関する機能を、すべてSFA(Salesforce)と連携システムで保有する方法を取りました。
SFAを橋渡しに各チームの業務をつなぐことで、組織規模が大きくなっても属人的なコミュニケーションに依存せずに、正しく効率的な請求・会計が行われる状態をつくる狙いです。
木瀬:請求・会計の観点だけでなく、各チームの状況やトレードオフを理解していただいた上で、部署横断的に取り組んでいただいたので、非常に助かりました。
大坪:開発面では、社内リソースはメインサービスに集中させたいとのご要望を踏まえ外部ベンダーを起用しました。費用も抑えるため、得意分野別にベンダーを3者活用し、ディレクションを弊社で担当しました。マネーフォワードさんのSalesforce連携は簡単な設定をすればすぐにできるので、開発工数は直接的には殆どかからなかったです。
木瀬:弊社のサービスやスタートアップならではの環境にあわせて、経理・会計の要望も踏まえてご提案いただきました。
大坪:SaaSでもありIP電話でもあるMiiTelの場合、商品別に支払サイクルや課金形態が変わる複雑な料金体系でしたので、正しい請求サイクルを守りながら発生主義会計を担保できるよう、念入りに設計させていただきました。
一方、正確性を担保しつつも、例えば一度営業管理上の入力さえすれば毎月請求・会計データが正確に生成される状態にし、急成長企業でも経理工数の急増を抑制できるようにしました。同時に、会計データは契約・請求データより細かい単位で保有することで、発生主義でそのまま会計データとして活用できる状態で、かつ管理会計上の分析もしやすい形に保つなど、持続的な成長体制作りをご支援させていただきました。
「高い操作性」と「手厚いサポート体制」によるスムーズな導入
木瀬:私は前任者がいない状態でのスタートだったのですが、月1回の面談で不明点をヒアリングしてもらったり、チャットボットで分からないところをタイムリーに教えてもらうなど、手厚いサポート体制によりスムーズに立ち上がることができました。以前使っていた他社のソフトと比べると、マネーフォワード クラウド会計Plusはかなりシンプルで扱いやすく、各動作のレスポンスが早いです。また、API連携が素早い印象もあります。
大坪:たしかに今回も、営業担当の方にスピーディに対応してもらいましたし、チャットツールでやり取りさせていただくなど様々に柔軟にご対応いただいてありがたかったです。加えてAPI連携の幅も広いと感じます。金融機関に加えてAmazonなども対応していて便利ですね。
木瀬:また、拡張機能も多いですね。現在、請求のクレジット機能や人事労務の利用も検討していますが、使えば使うほど利便性があがっていくと感じます。
大坪:大手3社の会計ソフトは全て私自身も実際に利用経験がありますが、マネーフォワードさんは特に会計ソフトを中心に連携できるバックオフィス業務の網羅的なサービスラインナップが強いと思います。その中でも、個人向け家計簿アプリが起源であるからか、経費精算がとても優秀だと感じています。個別入力が不要な交通費系カードをはじめとする個人支出からの連携機能、レシート撮影と自動入力支援、初心者でもわかりやすいUI/UXは勿論、システムのレスポンスがはやくサクサク動くのも魅力で、企業様への提案ポイントになります。というのも、ユーザーの作業効率が高いツールを導入することで導入企業様全体の生産性を向上できるからです。細かい作業の作業効率は、実際に使ったことが無いと分からないこともあり、意外と検討時の比較で抜けがちですが、特に、社員数の多い企業様や、社員数が急増している会社様では本当は重要な比較項目になるべきポイントです。
また、マネーフォワードさんはコスト面と機能面のバランスでも、他社さんよりパフォーマンスが高くなるケースが多いですね。
木瀬:今後のさらなる機能追加にも期待しています。今でもほしいと思った機能の開発スケジュールを包み隠さず教えて頂けるのがありがたいです。機能SaaSのサービスなので需要が大きいところから機能が追加されると思いますが、これからも広く機能を拡充してサポートしていただきたいです。
※掲載内容は取材当時の情報です。
公開日:2020年7月30日 公開当時の情報となります
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