「11ヶ月働いて1ヶ月休み!?」今すぐ取り入れたい!常識にとらわれないユニークな働き方・制度10選

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近年、働き方の見直しや多様なキャリアが叫ばれる中、日々、会社でも柔軟な発想をもとに様々な制度が生まれています。

今回は特に「働き方」という点に注目し、大きな特徴のある制度や会社の仕組みを10件厳選しました。職場での働き方の改善に、ぜひ参考にしてみてください。

「育自分休暇制度」:退職後6年間再入社が可能

サイボウズ株式会社

「育自分休暇制度」はサイボウズ株式会社の独自の制度で、35歳以下のエンジニアやスタッフが対象です。

利用者には6年間有効な「再入社パスポート」が交付されます。その間は業務を離れ、転職や留学など、通常ではできない大きな環境の変化を通じて自己成長を促し、そこでの経験をやがて自社へ持ち帰ってもらうという長期的な制度です。

“自分を育てるために同社を一度離れる制度”という斬新なアイディアは、各メンバーによって異なる志向やキャリア構築を念頭に、中長期的に社内を多様性に富む組織へと変化させる効果が期待できそうです。

参考:なぜサイボウズは、働く「時間」と「場所」の制約をなくせたのか?(前編) | サイボウズ式

「geechs camp」:ITエンジニア採用・育成プログラム

ギークス株式会社

「geechs camp」とは、ギークス株式会社が手がけるITエンジニア採用・育成プログラムで、参加者はフィリピン・セブ島にて、6ケ月間の技術と英語の研修を受講し、未経験者・初心者から一人前のエンジニアに育て上げる制度です。

6ヶ月に及ぶ研修を終えた後は、同社社員として日本もしくはセブ島にて現場経験を積んでいきます。将来的には同社に留まるだけでなく、フリーランスとして独立したり、仲間と起業するなど幅広いキャリアパスを奨励している点に懐深さを感じさせます。

将来エンジニアとして自分の技術を活かし、自由に働きたい人にとっては、まさに願ってもない制度です。

参考:舞台は世界!イケてるITエンジニア採用・育成プログラム

「専業禁止」

株式会社エンファクトリー

通常、多くの会社では「副業禁止」あるいは、明文化されていないものの、「実際に副業をしている社員はいない」といった会社が一般的ではないでしょうか。

そんな中、株式会社エンファクトリーでは副業を禁止するどころか「専業禁止」を大きく打ち出しているのが同社の「専業禁止」制度です。

特定の会社でしか通用しない人ではなく、幅広い知識を身につけることで、どこへ行ってもやっていけるという自信を持ってもらいたいという狙いがあるようです。

また、副業をやることで情報や人脈が格段に広がり、そこで得られた経験や知識を自社の事業に取り入れるなど、個人と会社の双方にとってメリットが大きい制度です。

参考:人材理念 – 株式会社エンファクトリー

「個人独立採算制・完全成果報酬制」

ゼロベース株式会社

「みらいのふつうをつくりたい。」という理念が印象的なゼロベース株式会社。同社の採用情報サイトは大きな風景の画像を用いたデザインが特徴ですが、そこで紹介されている制度はもっと特徴的。

「個人独立採算制・完全成果報酬制」と呼ばれる評価制度の下、社員は出社の意思も、働く時間も自由!毎週火曜日に行われている“オフ会”の時こそ事務所に集まるものの、それ以外はすべて各自の責任と裁量に委ねられます。

そんな働き方を可能にしているのが、スタッフ個々人を独立した「事業体(企業)」とみなすという考え方にあります。つまり、所属しているだけでは一切の報酬は発生せず、あくまでも仕事の成果によって報酬を得られるという極めてシンプルな仕組みがあります。

入社日までに社内外の営業を始め、仕事を受注するよう動く等という厳しさもある一方で、働き方次第では大きな裁量と自由な働き方を得られる制度です。

参考:採用情報 – ゼロベース株式会社

「POWER NAP(お昼寝)制度」

株式会社OKUTA

株式会社OKUTAでは、各季節・3ヶ月毎に長期休暇を取得することができる「Long vacation in Quarter♪」や、社員が業務以外の時間で自主的に取り組むアクティビティに対して、活動を支援する「アクティビティクラブ制度」など数々の制度を実践中。

その中でも特にユニークな制度が「POWER NAP制度」。

POWER NAP(パワーナップ)とは、一般的に15分〜30分程度の短い仮眠のことで、昼食の後など、眠気と戦わずに短時間の仮眠をとることで、その後の仕事に備えることを指します。

昼食休憩の時間とは別に各自が好きな時間帯で15分の仮眠時間を取ることができます。なんと、全社員が集まる会議でもPOWER NAPの時間が設けられており、会社全体として、お昼寝の効果を前向きに捉えているのがわかります。

参考:株式会社OKUTA:ユニークな社内制度

「オフィスを持たない」

株式会社YOSCA

一箇所の拠点を持たず、自宅やカフェ、コワーキングスペースなどを渡り歩き業務を行う「ノマドワーカー」が広く定着しつつある中、“ノマド会社”とも呼ぶべき、通常のオフィスを持たない会社があることをご存知でしょうか?

株式会社YOSCAでは、過去にもフレックス制度や、会議中における少量アルコール摂取など生産性の向上を目的とし、様々な取り組みを行ってきました。その結果、同社がたどり着いたのが物理的なオフィスを持たないという形態。

業種によってはPC一台あれば仕事が完結してしまうこともあり、今後は同社のようにオフィスを構えない会社が増えてくるかも知れません。

参考:YOSCAではノマドワーキングスタイルを取っています | 株式会社YOSCA公式ブログ

「メンバー全員取締役」

NEET株式会社

NEETとはNot in education, employment, or trainingの略です。「つまり雇われたらニートではなくなる!」という考えの元に、NEET株式会社では通常の雇用された従業員はなんと0人、メンバー全員が取締役という斬新な組織体系を構成しています。

会社の株も取締役全員が均等に持っており、まさに平等かつ上下関係のない組織となっています。

また、同社ではお互いのメンバーを“ハンドルネーム”で呼ぶことが原則となっており、本名は法務担当以外は一切知らせないというユニークさ。会社の発起人が100人以上いたことから、定款への割印が困難を極め、なんと4.5mもある巻物になってしまったという逸話もあります。

参考:「NEET株式会社」ページ内中部に制度に関する記載があります。

「週休3日制」:水・土・日がお休み

株式会社変態カメレオン

株式会社変態カメレオンでは「妄想ライセンスの発行・販売」「イベント「バカサミット」の企画・運営」といった業務内容からもわかるように、非常にユニークかつユーモアあふれる事業を展開してします。

もともと制作系の業務を行っていたという中で、業務時間の長時間化などの問題を解決すべく「週休3日制(水・土・日)」が生まれました。

平日の真ん中である水曜日が休日となることで、最大でも連続勤務が2日となり、スタッフも仕事と休みのバランスが取りやすくなったとのことです。

「ろくじろう」:6時間労働制

starttoday
ろくじろうとは、「6時間労働制」という株式会社スタートトゥデイ独自の取り組みです。同社の代表が労働基準法で定められている「1日8時間労働」という点に疑問を持ったことから生まれた制度です。

「今まで8時間掛かっていた仕事をどう6時間で終わらせるか?」という、個人または部署単位での改善を促し、労働時間を減らしつつも生産性は落とさず、効率良く働くことを目指し制度化されました。

本制度には「ろくじろう」という制度名と同じ名前のキャラクターも存在し、同社のPRの一貫としても活躍しています。もちろん、対外的な効果だけでなく、スタッフ一人あたりの労働生産性も向上し、かつ一人あたりの労働時間も減少するなど、社内の生産性を高める効果に一役買っています。

「11ヶ月働いて1ヶ月休む」

ワヴデザイン株式会社

良質なアウトプットを生み出すためには、良質なインプットが欠かせません。

Webにはじまり印刷物からモーショングラフィックまで、幅広い範囲でデザインを手がけるワヴデザイン株式会社では、希望者が全スタッフの前でプレゼンを行い、承認されれば通常の休日とは別に、最大1ヶ月間の“インプット期間”が与えられるという制度を実践しています。

もちろん、これは単なる休みではなく、まとまった期間があるからこそ得られる、普段とは違ったインプットを行うための期間という位置づけになります。

実際に「インプットが変わればデザインの質や幅も変わる」という実感が得られているとのことです。

参考:11ヶ月働いて1ヶ月休む会社|Project|Wab Design INC. – ワヴデザイン株式会社

おわりに

働き方やキャリアの多様化が広がる中で、従来の制度や画一的な福利厚生では補えないニーズが顕在化しているのは事実です。

一方でそういったニーズを満たすような仕組みや柔軟な制度は、現場で働く人たちの工夫やアイディアによって生まれてきます。

今回取り上げなかった会社の中にも、独自の人事制度やユニークな評価の仕組みを持つ会社がたくさんありました。

ぜひ既存の枠にとらわれない柔軟な発想をもとに、働きやすい職場を作っていきたいものですね。

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