メルカリのコピー術も学べる!企画書の参考になる10万view超えのスライドシェア10選

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Slideシェアまとめ

何事も上手くなるために良い事例を参考にして、研究してみることが大切です。いい企画書を作りたい!と思ったときには過去の企画書を見て勉強してみればいいのです。今回は10万view超えしているスライドシェアをご紹介したいと思います。スライドシェアは無料で企画書やスライド資料などを閲覧することができるサービスで、様々な資料が上がっています。

無料でここまでのサービスが使えるのであれば、利用しない手はありません。良いと言われるものには必ず理由があるはずです。

今回は、そんな10万view超えのスライドシェアから、見られている企画書、求められている企画書のポイントを探ってみたいと思います。

1.「メルカリ」の企画書

「メルカリ」は誰でも簡単にスマホから出品ができるフリーマーケットのアプリです。

こちらの企画書は、メルカリがCocoPPa(ユナイテッド社)との資本提携の商談をする際に使われたものです。「C2C(個人間取引)が盛んになる理由」や、「既存C2Cの停滞」のようにサービス価値の説明に重点を置いているのが特徴です。

最初に、なぜ、今後C2Cサービスが重要となってくるのかを述べ、その中で時代に合ったC2Cサービスを提供して「なめらかな社会」を実現していくという、シンプルで分かりやすい構造のスライドとなっています。この市場の現状の仕組みでのマイナス点を指摘しつつ、改善法の提示もし、このビジネスが持つ伸びしろを紹介しているのがポイントです。

2. 「Cyta.jp」の企画書

「Cyta.jp」はプライベートコーチ(個人指導の先生)を見つけるサイトです。語学、楽器、デザイン、スポーツ、資格取得といった約140種類のジャンルからレッスン用の先生を選ぶことができます。

こちらの企画書は、「サービスEC」とは一体どんなコンセプトを持っているのか?ということを伝える広報活動用の資料として使われました。

スマホの普及に合わせて、プライベートレッスンの検索や予約以外にも、ベビーシッターなど地域サービスを取り扱う「サービスEC」としての発展を目指している点などに重点が置かれています。オンラインで探し、オンラインで決済し、オフラインで消費するという、選ぶ、予約する、決済する、消費するといったサービスEC事業の内容が分かりやすく説明されています。

3.「ココナラ」の企画書

「ココナラ」は、自分ができることをワンコイン=500円で出品し誰かの役に立てるという、ものではなくスキルを販売するワンコインマーケットプレイスです。

知識やスキルがある人ならだれでも、ワンコインという安価でオンライン上で、サービスの取引を行なうことができるプラットフォーム、というコンセプトを説明するための資料になります。サービス開始の1年以上前に作られた企画書は、まさに企画書の見本のような構成になっています。

前半でコンセプトを細かく説明。能力、知識、スキルやアイディアがあるのに活かす場所がない!そのように感じている人たちを必要としている人に、その価値を届けることで自己実現の支援をするというコンセプトを丁寧に説明しています。また、機能面でのルールを公開、過去の類似サービスのマイナス点を指摘したうえで、本サービスでの改善点をまとめています。

成功例の少ないサービス、これからの時代のサービスということで、丁寧に細かく説明しているところが特徴です。

4.「ストリートアカデミー」の企画書

「ストリートアカデミー」とは、スキル共有のためのコミュニティサイトです。個人が主催している講座やレッスンが販売されています。

こちらの資料は「ストリートアカデミー」サービス開始前に作られた企画書です。その特徴は、とにかくコンセプトの説明が細かいという点です。「ストリートアカデミー」のサイトをチェックしている方は、オシャレなデザインの会社というイメージを持っていると思います。しかしこの資料では、デザインなどに頼ることなく、文字でしっかりとサービス説明をしています。

だれでもできるサービスであるため、違いをつけるための工夫がふんだんに盛り込まれているサービス内容、そしてそのシステムに関する部分まで、資料を見るだけですべてを知ることが出来る資料。不明点の確認が必要なくなるくらいに情報が含まれている企画書です。

5. 「PIXTA」の企画書

「PIXTA」は500万点を超える写真やイラストなどの素材が購入できるストックフォト販売サービスです。販売するのはカメラマンやイラストレーターのような制作者、そして、使用するのはプレゼン資料などのために素材が必要な出版社や企業となります。

こちらの企画書では、シードファイナンス用の資料です。そのため、企画の説明にとどまらず、市場分析、ターゲットとなる人たちの声、マーケティング施策なども補足資料として付いています。こういった資料は、普段お世話になっているサービスを提供している会社が、どのようにサービスを立ち上げて来たのかなどの歴史を知るためにも便利です。

あのサービスはこうして出来上がったというのが想像しやすくなると、新たな企画書作成の基礎知識としても頭に入りやすいのではないでしょうか?

6. 「Best Teacher」の企画書

「Best Teacher」はちょっと進んだ語学学習サービスを提供しています。英語で対応すべきシーンごとに、トークスクリプト(台本)を作成できるといったサービスです。

こちらの企画書は、「Best Teacher」の導入を大手企業などに提案する際に使われた資料です。株主への説明やイベント時にも使用されたということで、資料を見る相手を選ばない、誰にでもわかる内容となっています。結論をまず述べて、だからこのサービスが必要になります。役に立つといった説得力がある構成です。

「国が認めた!」「メディア絶賛!」などと言った短いコメントで、見る人がグッと気になるという状況を作り出す、惹きつけ方の勉強にもなります。特許出願中のレッスンがあるということで、オリジナリティもキッチリとアピールしています。

7. 「BASE」の企画書

誰でも30秒でネットショップが作れる!という画期的な触れ込みが話題になった「BASE」は、完全無料で誰でも簡単にECサイトが作成できるサービスです。簡単なPC操作ができるというレベルであれば、HTMLやCSSといった知識がなくてもテンプレートを組み合わせるだけでネットショップオーナーになれるのです。

こちらの企画書は、アジア最大級の資金調達ができる、そして事業提携ができる場として注目を集めた「ライジングエキスポ」でのプレゼンテーション資料として使用されたものです。メインとして重点を置いているのは「BASE」のサービス立ち上げまでの歴史、そして、機能の紹介です。

そして、後半には、今後の「BASE」の可能性や目標など、数字がらみの内容を紹介することで、資金提供をする側、そして、サービスを使う側からも具体的なイメージが描きやすくなっています。

8. 「STORYS.JP」の企画書

「STORYS.JP」とは、誰もが持っている自分のオリジナルストーリーを簡単に投稿することのできるサイトです。自分の気分や想いを短い文字数で紹介するサイトとでは表現しきれない、少し長めのストーリーを投稿するサイトです。

この企画書は、提携会社との初めての商談の際に使った資料として紹介されています。まずはこのシステムに興味を持ってもらおうとする意図がはっきりと伝わってきます。「なぜ人(=ユーザー)」はストーリー(=物語)を綴るのか、といったシンプルな疑問に答えるような形で、このサービスのコンセプトを理解することができるような流れになっています。

FacebookやTwitterといった「手軽に、簡単に書き込める」ものが浸透している中で、敢えて逆を行くのはなぜなのか?この企画書を見れば、創造してみたい!という気持ちに駆られます。

9.「nanapi」の企画書

「nanapi」は、ハウツー情報を集めたサイトです。利用したことがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

こちらの企画書は、2009年9月1日の「nanapi」公開前に作られた企画書です。サービス名は「フィグ(frig.jp)」。今とは全く違う名前でした。内部資料のため、かなり簡潔に書かれている印象を受けますが、シンプルでとても分かりやすい構成になっています。

他のノウハウ系とはひと味違う!ということをアピールするための材料として、海外で提供しているサービスを例に挙げています。新しいサービスには、「他とどう違うの?」という質問がつきものです。そういった質問を想定したうえで企画書を作成するというのが知りたい!と興味を持たせるポイントになります。

粗削りな印象がありますが、コレがあって今の「nanapi」があると思うと少し感慨深い気分になる企画書です。

10.「インフォバーン」の企画書

ブランド企業のコンテンツマーケティング戦略を支援するデジタルエージェンシーの株式会社INFOBAHN(インフォバーン)。

コンテンツマーケティングを知り尽くした会社が提供する「コンテンツ作りの三原則」は説得力があってとても役に立ちます。インパクトのあるイラストを使用してわかりやすく説明してあるのがポイント。具体的に想像しやすい数字で例を挙げているため、さらに内容をしっかりと理解できる手助けをしています。

コンテンツ作りのポイントを実例を交えて解説しながら、全体的にキャッチーに仕上がっているのが特徴です。

まとめ

今回ご紹介した企画書は、サービス立ち上げ前のものが中心になっています。企画書を通して、何気なく使っているサービスの立ち上げ当時のコンセプトや、創業者の考え方などを知ることができ、今よりも興味が出てくるのではないでしょうか?

スライドシェアは世界中のスライドが閲覧できる共有サービスのため、デザインやバリエーションも豊富なので、海外の企画書を見るだけでも参考になります。

成功するサービスはやはり企画書段階から何かが違う!ということを肌で感じて、参考にできそうな部分を吸収し、そして、自分の中でオリジナルを作り上げてみてください!

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