【喫煙者必見】また上がるの!? 2015年たばこ税改正を解説

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たばこ税」。これは、愛煙家にとっては切っても切れない税金といっても過言ではありません。

すでにご存じの方も多いかも知れませんが、2015年内にはたばこ税の改正が予定されています。

「また値上げか」と嘆きたくなる愛煙家の方は少なくないでしょう。しかし、せっかく税金を納めているのですから、その仕組みや使い道を知っておかなければもったいないとは思いませんか?

この機会に、たばこ税についてあらためて知識を深めておきましょう。

徹底解説!たばこ税のすべて

たばこ税とは?

そもそも、たばこ税には種類があるということをご存じですか?

普段「たばこ税」と一口に言ってしまいますが、厳密には「国たばこ税」「たばこ特別税」「道府県たばこ税」「市町村たばこ税」の4つに分類されます。

このうち、「国たばこ税」と「たばこ特別税」は国に納める税金で、「道府県たばこ税」と「市町村たばこ税」は地方公共団体に納める税金となっています。

たばこの値段は、本体にこの4種類の税額と消費税が上乗せされることによって決定されています。つまり、消費者はたばこを買うだけで5種類の税金を支払っているというわけです。

ちなみに、この税率はすべてのたばこに対し一律ではありません。特例税率といって、品質の低い銘柄に関しては税額が低く設定されています。

たばこ税はもともと贅沢税の一種という位置づけでしたので、贅沢品とはいえない銘柄については安く抑えているというわけです。ビールと発泡酒の違いと似たような話だと考えるとわかりやすいでしょう。

2015年たばこ税改正の概要

さて、2015年のたばこ税改正では何がどう変わるのでしょうか。

実は今回の改正のキモは、先ほど述べた「特例税率」に関する内容となります。このほど、旧3級品たばこに適用されていた特例税制の縮減・廃止が決定されました

「旧3級品」といわれても、特に若い方にはピンとこないかもしれません。

実は昔は、品質によってたばこには等級が定められていて、3級というのは最も下の等級でした。具体的な銘柄としては「エコー」「わかば」など6銘柄が当てはまります。

現在これらの6銘柄は他の銘柄の半額程度で売られています。これは、特例税率が適用されているためなのです。

それが2016年4月、2017年4月にそれぞれ20円、2018年4月には30円引き上げられ、2019年4月からは他の銘柄と同じ税率となる予定となっています。

たばこ税改正の歴史

過去のたばこ税の改正(2013年)

たばこ税の改正は頻繁に実施されています。いちばん最近では2013年に改正があったばかりです。

もっとも、「そんな最近にあったの?」とお思いの方もいるかもしれません。というのも、このときの改正ではたばこ自体の値段は上がらなかったからです。

それでは2013年の税改正では何が変わったのかというと、税率の内訳が変更されていたのです。具体的にいうと、道府県たばこ税が644円(旧3級品は305円)下がって、市町村たばこ税が同じ金額だけ上がりました。つまり、市町村の取り分が増えたということです。

消費者にとっては何も変わっていないように感じますが、たばこ税は大きな税収ですから、行政レベルではかなりの変化でした。

過去のたばこ税の改正(2010年)

値上げを伴う税改正としては、2010年が直近でした。このときの増税額は過去にも例を見ないほど大きなものでしたから、記憶に新しいかもしれません。

増税額は1本あたり3.5円で、実売価格としては1箱あたり110〜140円もの値上げとなりました。今回の改正のように銘柄を限定した増税ではないため、すべての喫煙者の税負担が増したことになります。

一見すると今回とはかなり事情が違うように感じますが、実は強いつながりもあります。この改正のポイントは、当時の鳩山総理大臣が従来のような「贅沢品だから」ではなく「健康目的での増税」だと明言したことでした。

つまり、「品質が低いからといって旧3級品を特別扱いする必要性はないのではないか」という道筋をつけた改正だったというわけです。

追跡!たばこ税の行方

追跡たばこ税の行方

Photo By fdecomite

国の税金の使い道

たばこ税は年々上がっており、今後もこの傾向は続くでしょう。そうであるからには、愛煙家としてはしっかりとその使い道にも目を向けておきたいところです。

まず、国税としてのたばこ税から見ていきましょう。

国たばこ税については、25%が地方交付税として全国に分配されたあと、残りは一般財源に組み込まれます。つまり「何に使ってもいい予算」ということです。一度組み込まれてしまうとほかの歳入とは区別されませんから、使い道を具体的に特定することはできません。ただ、さまざまな場面で国民の生活に役立ってくれていることは確かです。

たばこ特別税については、もともと旧国鉄および国有林野事業の債務を補うために作られた税金です。つまり、国の借金返済に充てられているというわけです。

地方の税金の使い道

続いて地方たばこ税も見てみましょう。

道府県たばこ税市町村たばこ税も、各地方公共団体の一般財源に組み込まれます。特定の使い道が決まっている税収ではないため、こちらもその行き先を細かく追いかけることはできません。

ただし、地方の一般会計は予算の規模も使い道も国に比べると限定的ですから、より生活に密着した使われ方をしていると想像できます。

たとえば高齢者や障害者に対する福祉であったり、文化施設や公園の整備であったり、ごみ収集であったり、災害対策であったりについても、その資金の一部はたばこ税から出ているといえます。子供たちの教育にも使われていますから、実はかなり社会貢献度の高い税金なのです。

ここまで見てきたように、たばこ税は世の中に大きく貢献している税金です。そう考えると、愛煙家としては少し誇らしい気持ちになったりしませんか?

最後に改めて今後のスケジュールの確認をしておきましょう。旧3級品たばこの特例税率は、2016年4月より段階的に縮減され、2019年3月末で完全に廃止されます。エコーやわかばを安く買えるのはあと数年間しかないということです。普段、別の銘柄を吸っている人も、それまでに一度くらいは買ってみてもいいかもしれませんね。

※掲載している情報は記事更新時点のものです。

監修:三井 啓介 (公認会計士 / 税理士)

税理士法人ゆびすい
ゆびすいグループは、国内8拠点に7法人を展開し、税理士・公認会計士・司法書士・社会保険労務士・中小企業診断士など約250名を擁する専門家集団です。
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