- 作成日 : 2025年11月13日
ChatGPTで改行するには?PC・スマホでのやり方、できない時の対処法まで解説
ChatGPTで複数段落にわたる丁寧なプロンプト(指示文)を入力しようとして、Enterキーを押したら意図せず送信されてしまった、という経験はありませんか。この挙動は、特にPCでChatGPTを利用する多くのユーザーが経験する共通の悩みです。
この記事では、PC(Windows/Mac)とスマートフォン(iPhone/Android)それぞれで、ChatGPTの入力欄でメッセージを送信せずに改行するための具体的な方法を分かりやすく解説します。
目次
PC(Windows/Mac)で改行する方法は?
PCでChatGPTを利用する場合、キーボードで「Shift」キーを押しながら「Enter」キーを押すことで、メッセージを送信せずに改行できます。これが最も基本的で確実な方法です。
① ショートカットキー「Shift + Enter」を使う
文章の途中で改行したい箇所で、Shiftキーを押しながらEnterキーを押します。これにより、カーソルが次の行に移動し、続けて文章を入力できます。この操作は、Windows、Mac、ChromeOSなど主要なOSで共通です。
② テキストエディタからのコピー&ペーストを活用する
Shift + Enterの操作が面倒に感じる場合や、非常に長い文章を入力する場合は、この方法が便利です。
- メモ帳(Windows)やテキストエディット(Mac)、Wordなどの使い慣れたテキストエディタで、改行を含んだ文章をすべて作成します。
- 作成した文章全体をコピー(Windowsの場合はCtrl+C、Macの場合はCommand+C)します。
- ChatGPTの入力ボックスにペースト(Windowsの場合はCtrl+V、Macの場合はCommand+V)します。
この方法を使えば、改行や段落の構造がそのまま維持された状態で、プロンプトを貼り付けることができます。
スマートフォンやiPadで改行する方法は?
スマートフォン(iPhone/Android)やiPadの公式ChatGPTアプリでは、PC版とは操作感が異なります。通常、キーボードに表示される「改行」キーをタップするだけで、そのまま改行できます。
スマートフォンの場合、メッセージを送信するためのボタン(紙飛行機のアイコンなどの送信ボタンが入力欄の横に表示されていることが多い)が入力ボックスの横に別途用意されています。そのため、キーボードの「改行」キーは、文字通り改行の役割のみを果たし、意図せず送信されてしまうことはほとんどありません。
Enterキーだけで改行できるようにする設定はあるか?
ChatGPTの公式の設定画面には、Enterキーの動作を「改行」に変更する公式な設定項目は用意されていません。 しかし、Google Chromeなどのブラウザの拡張機能を使えば、その動作をカスタマイズすることが可能です。
Chrome拡張機能の活用
Chromeウェブストアでは、「ChatGPT」と「Enter」などのキーワードで検索すると、Enterキーの挙動を変更するための拡張機能がいくつか見つかります。
- 主な機能:
- Enterキーで「改行」
- Ctrl + Enterなどで「送信」
といったように、キーの役割を入れ替えてくれるものが主流です。
頻繁に長いプロンプトを入力する方にとっては非常に便利ですが、これらの拡張機能はOpenAIが公式に提供しているものではありません。導入する際は、提供元が信頼できるか、レビューなどをよく確認した上で、自己責任で利用する必要があります。
改行がうまくできない場合の確認事項
改行が意図した通りにできない場合、利用しているデバイスによって原因が異なります。
- PCの場合:
Shiftキーを押さずにEnterキーだけを押していることが、ほとんどの原因です。もう一度、Shiftキーを押しながらEnterキーを押す操作を試してみてください。 - スマートフォンの場合:
通常は問題なく改行できますが、もしEnterキーで送信されてしまう場合は、お使いのキーボードアプリ(Google日本語入力、Simejiなど)が独自の設定を持っている可能性があります。キーボードアプリ側のブラウザの設定を見直してみてください。
なぜChatGPTではEnterキーで改行できないのか?
多くのチャットツールと同様に、ChatGPTでは利便性のためにEnterキーが「メッセージを送信する」という役割に標準で割り当てられているためです。
短い文章で素早く対話を続けるチャット形式のサービスでは、Enterキーを押すだけで送信できる方がスムーズなコミュニケーションにつながります。そのため、改行にはEnterキーとは別の、特別な操作が必要になるのです。
PCでは「Shift + Enter」と覚えよう
本記事では、ChatGPTで改行するための具体的な方法を、PCとスマートフォンに分けて解説しました。
- PC(Windows/Mac): Shift + Enterで改行
- スマートフォン/iPad: キーボードの「改行」キーで改行
特にPCでのShift + Enterは、覚えておくだけでChatGPTの使い勝手が格段に向上する重要なショートカットです。箇条書きを使ったり、複数の段落に分けて指示を出したりすることで、AIはプロンプトの意図をより正確に理解してくれます。
まずはこの簡単な操作を試し、より快適なChatGPTの利用環境を整えてみてはいかがでしょうか。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。
関連記事
NotebookLM in Pro(旧:Plus)の使い方|機能や料金も解説
NotebookLM in Pro(旧:NotebookLM Plus)は、Googleが提供するAIを活用した情報整理・分析ツール「NotebookLM」の有料版です。無料版と比較して、応答カスタマイズ機能、拡張された容量、高度なアクセス…
詳しくみるChatGPT-4o(GPT-4o)を使いこなすには?料金や使い方、GPT-4との違いから利用制限まで徹底解説
ChatGPT-4o(GPT-4o)は、従来のAIの常識を覆す速さ、賢さ、そして表現力を兼ね備え、しかも多くの基本機能を無料で利用できる革新的なAIモデルです。人間と話しているかのような自然な音声対話や、目にした映像を瞬時に理解する能力は、…
詳しくみる次世代AI「Grok-3」の使い方とは?料金、日本語性能、無料での利用制限まで解説
Grok-3(グロックスリー)は、xAI社が開発した高性能AIモデルです。X(旧Twitter)のアカウントがあれば、その基本機能を無料で利用することも可能になりました。 この記事では、2025年9月現在の最新情報に基づき、次世代AIと名高…
詳しくみるGeminiの呼び出し方とは?スマホ(Android/iPhone)での音声やジェスチャー設定を解説
GoogleのAI「Gemini」は、スマートフォンのアシスタントとして設定することで、アプリを毎回開く手間なく、より素早く便利に呼び出すことができます。しかし、「どうやって設定すればいいのか」「iPhoneでもできるのか」といった疑問をお…
詳しくみるClaude 3とは?料金、使い方、GPT-4との性能比較まで分かりやすく解説
Claude 3(クロード スリー)は、AI開発企業Anthropicが開発した、非常に高性能なAIモデルファミリーです。 Claudeは、基本コンセプトとして、倫理と安全性に重点を置いた設計(Constitutional AI)が重視され…
詳しくみるChatGPT-3.5とは?GPT-4oとの違いや使い方、現在の位置づけまで解説
ChatGPT-3.5は、ChatGPTの普及を世界的に牽引した、高速な応答が特徴のAIモデルです。現在ではGPT-4oやGPT-5といった最新モデルが登場していますが、かつては無料プランの基盤として広く利用され、現在も一部の用途や速度が求…
詳しくみる