• 作成日 : 2026年3月24日

NotebookLMのセキュリティは?学習させない設定やリスクを解説

PointNotebookLMのセキュリティ仕様と安全な活用方法

NotebookLMは、アップロードした資料や対話内容がGoogleのAIモデル学習に利用されない設計となっており、プライバシーが保護された環境で高度な資料分析が可能です。

  • 学習の完全除外:個人・法人問わず、入力データがAIの再学習に使われることはない
  • 共有管理の徹底:ヒューマンエラーによるリンク公開を防ぐための権限設定が肝要
  • 社内規約の自動化:セキュリティ規定を読み込ませ、AIを社内監査の相談役に

個人アカウントで機密情報を扱った場合、学習はされませんが、フィードバック送信時に人間が内容をレビューする可能性があります。

高度な機密性や管理ログが必要な場合は、法人用のGoogle Workspace版を利用しましょう。

Googleが提供するAIノートツール「NotebookLM」は、膨大な資料を瞬時に分析できる利便性から、ビジネスシーンでの活用が急速に広がっています。しかし、機密情報を扱う企業にとって、入力したデータがAIの学習に使われるのではないか、情報漏洩のリスクはないのかという懸念は避けて通れません。

この記事では、NotebookLMのセキュリティ仕様や学習を拒否するための設定、個人・法人それぞれの安全な活用方法について、2026年1月時点の最新情報をふまえて詳しく解説します。

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※(免責)掲載情報は記事作成日時点のものです。最新の情報は各AIサービスなどの公式サイトを併せてご確認ください。

NotebookLMのセキュリティと学習の仕組み

NotebookLMを利用する際、最も気になるのがアップロードした資料がGoogle AIの学習に使われるかどうかという点ではないでしょうか。

結論から述べますと、NotebookLMにアップロードした個人データやプロンプトは、デフォルトの状態でもGoogleの基盤モデルの学習には使用されません。これはGoogleが公式に明言している仕様であり、ユーザーのプライバシー保護が設計段階から考慮されていることを示しています。

ユーザーデータが学習に使われない理由は?

NotebookLMは、PDF、Googleドキュメント、テキストなどユーザーが提供したソースを、そのユーザー専用のコンテキストとしてのみ処理します。

Googleの汎用的なAIモデルを強化するために、ユーザーの機密資料が再利用されることはありません。これにより、社外秘のプロジェクト資料や個人の研究ノートをアップロードしても、その内容が他者の回答として出力される心配はないといえます。

データの保存とアクセスの透明性

NotebookLM上のデータはGoogleの強固なインフラ内で暗号化され、保存されます。ユーザー本人が意図的にノートブックを共有しない限り、他のユーザーがあなたの資料を閲覧することはできません。

ただし、利用規約の遵守状況を確認するために、システムによる自動的なスキャンが行われることはありますが、これはあくまで不正利用防止や安全性の確保が目的です。

Google Workspaceと個人アカウントの違い

セキュリティの強固さは、利用しているアカウントの種類によっても異なります。個人アカウント(@gmail.com)でも学習は行われませんが、法人向けのGoogle Workspaceアカウントを利用している場合、組織の管理者が設定した高度なデータ保護ポリシーが適用されます。これにより、企業のガバナンスに沿ったより安全な運用が可能になります。

関連資料|AI活用の教科書(2026年1月 最新版)
関連記事|NotebookLMの使い方とは?料金や議事録の要約方法、ログインまで分かりやすく解説

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NotebookLMに学習させないための設定と対策

NotebookLMをより確実に、かつ安全に利用するためには、設定内容を正しく把握しておくことが重要です。

学習させないための設定を個別に探すユーザーも多いですが、NotebookLMにおいては、特別な操作をしなくても学習に使われないのが基本仕様です。しかし、運用のミスによる情報漏洩を防ぐためには、以下のポイントを遵守しましょう。

個人アカウントで学習を拒否する方法

個人アカウントであっても、NotebookLMはデフォルトで学習オフの状態です。

しかし、念には念を入れるのであれば、Googleアカウント全体のプライバシー設定でAIの改善に協力するといった項目がオフになっているかを確認しましょう。NotebookLM固有の設定画面には「学習オン・オフ」のトグルスイッチは存在しませんが、これは「最初から学習しない」ことが前提となっているためです。なお、Googleの他のAIサービス(Gemini等)で改善に協力する項目がオンになっている場合でも、NotebookLM内のデータは独立して保護される仕様となっています。

情報漏洩を防ぐための共有設定の確認

セキュリティリスクの多くは、AIの学習よりもヒューマンエラーによる共有に起因します。NotebookLMにはノートブックを共有する機能がありますが、権限設定を間違えると、リンクを知っている全員に資料が公開されてしまう恐れがあります。共有が必要な場合は、特定のユーザーのアドレスのみを指定し、不要になった共有設定は速やかに解除する運用を徹底してください。

アップロードする資料の選別

AIが学習しない仕様であっても、極めて機密性の高い最重要機密については、クラウドサービス自体へのアップロードを制限するのが組織としての賢明な判断です。

たとえば、個人のマイナンバーや顧客のクレジットカード情報、特許出願前の技術詳細などは、万が一のシステムトラブルや不正アクセスリスクを考慮し、ローカル環境での処理に留めるべきでしょう。

関連資料|セキュリティチェックシートのテンプレート

NotebookLMのセキュリティリスクと注意点

仕様上は安全であっても、利用方法によってはリスクが生じる可能性があることを理解しておく必要があります。

AIツールを導入する際、リスクを過剰に恐れるのではなく、具体的にどのような場面で情報漏洩が起こり得るかを可視化することが大切です。

社外秘情報の意図しない露出

NotebookLMは、PDFやURLをソースとして読み込むことができます。

この際、一般公開されているURLを読み込ませる分には問題ありませんが、社内の限定公開されているドキュメントのURLを安易に貼り付け、その後ノートブックを第三者に共有してしまうと、意図しない形で内部情報にアクセスされるリスクが生じます。

ブラウザ拡張機能による干渉

NotebookLM自体のセキュリティとは別に、ブラウザにインストールしているサードパーティ製の拡張機能が、画面上のテキストを読み取っている場合があります。

翻訳ツールや要約ツールなど、画面の読み取り権限を持つ拡張機能を利用している場合、NotebookLMに入力した機密情報が、その拡張機能のサーバーへ送信される可能性があるため、注意が必要です。ビジネスで利用する場合は、管理者によって許可された拡張機能のみを使用する「ホワイトリスト方式」での運用が推奨されます。

出力内容の正確性と信頼性

セキュリティとは少し文脈が異なりますが、情報の正確性も広義のリスクに含まれます。NotebookLMが生成した要約や回答にハルシネーションが含まれている場合、それを信じて誤った意思決定を行うことは、ビジネス上の大きな足かせとなります。出力結果は必ず元のソースと照らし合わせて検証しましょう。

関連資料|セキュリティ対策で押さえておきたい5つのポイント

NotebookLMの有料プランにおけるセキュリティは?

2026年現在、NotebookLMをより高度なセキュリティ環境や高い利用上限で活用するために、個人向けのGoogle AI Pro / Ultraプランや、法人向けのGoogle Workspaceプランでの利用が推奨されます。これらは無料版に比べ、組織管理や高度なデータ保護に適した設計となっています。

個人向け有料プラン(Google AI Pro / Ultra)

個人ユーザーは、月額制のGoogle AI ProまたはGoogle AI Ultraに加入することで、NotebookLMの高度な機能(上限の引き上げや高度な共有設定など)が有効になります。特にUltraプランは、研究者や専門家向けに最大の利用枠とストレージ容量が提供されており、機密性の高い膨大な資料を日常的に処理するビジネスパーソンに適しています。

法人向け管理機能(Google Workspace)

企業でGoogle Workspace(Business/Enterprise等)を契約している場合、管理者は監査ログを通じて、誰がどのソースをアップロードし、適切に共有されているかを確認できます。

これにより、万が一のインシデント発生時にも迅速な調査が可能になります。また、組織外への共有を禁止する一括制御設定なども導入され、ガバナンスの強化につながります。

SLA(サービス品質保証)の適用

有料版では、Google Workspaceの他のサービスと同様にSLA(サービス品質保証)が適用されるケースがあります。データの可用性や稼働率、サポート体制が保証されることは、企業が重要な業務フローにNotebookLMを組み込む上での大きな安心材料ではないでしょうか。

エンタープライズレベルのデータ保護

法人向けのGoogle Workspace有料プランでは、データ処理が行われるリージョンの指定や、さらに厳格なコンプライアンス基準への適合が求められる環境でも利用可能な設定が提供されます。金融や医療など、特に高いセキュリティが求められる業界での導入を検討する際は、Proプランの仕様を精査するのが有効な選択です。

関連記事|NotebookLM in Pro(旧:Plus)の使い方|機能や料金も解説

ビジネスでNotebookLMを安全に使うためのガイドライン

ツールを導入するだけでなく、それを使う「人」のルールを定めることが、情報漏洩を防ぐ最大の鍵となります。

以下の項目を社内のガイドラインに盛り込み、社員のセキュリティリテラシーを高めましょう。

データの重要度による利用制限

情報を①公開②社外秘③極秘の3段階に分け、NotebookLMにアップロードしてよいのは②社外秘までとするような基準を設けます。

名前や住所などの個人情報が含まれる資料は、あらかじめマスキング(黒塗り)を行ってからアップロードする運用を推奨しましょう。

定期的なノートブックの整理

使い終わったソースファイルやノートブックは放置せず、速やかに削除する習慣をつけます。クラウド上にデータが残っている期間が長ければ長いほど、攻撃対象領域は広がります。プロジェクト単位でのクリーンアップをルール化しましょう。

公式ソースの確認と最新情報のキャッチアップ

AIサービスの規約は頻繁に更新されます。

導入時に安全だったからずっと安全と考えず、半年に一度はGoogleの公式ドキュメントやプライバシーポリシーを再確認する担当者を置くのが賢明でしょう。

関連記事|情シス・DX担当者が知るべき ITガバナンスと全体最適の両立策

NotebookLMの活用で「攻め」のセキュリティへ変えるには?

セキュリティを語る際、どうしてもやってはいけないことばかりに目が向きがちですが、NotebookLMは正しく使えば、むしろセキュリティ意識を向上させるツールになり得ます。

たとえば、社内の膨大なセキュリティ規定やプライバシーポリシーのPDFをNotebookLMに読み込ませ、「このプロジェクトの進め方は規定に抵触しないか?」とAIに尋ねる使い方が考えられます。複雑なルールを人間がすべて記憶するのは困難ですが、NotebookLMをセキュリティ相談窓口として活用することで、社員一人ひとりが規約を意識した行動をとれるようになります。

このように、NotebookLM自体をセキュリティ教育やコンプライアンス確認のパートナーとして位置づけることで、組織全体の防御力を高めるという視点も、これからのAI時代には重要ではないでしょうか。

NotebookLMを正しく活用し業務効率の最大化を

NotebookLMは、Googleの最新AI技術をプライバシーが守られた環境で活用できる、非常に優れたツールです。デフォルトでユーザーデータが学習に使われない仕様は、他のAIツールと比較しても大きなアドバンテージです。

しかし、真のセキュリティはツールの仕様とユーザーの運用が組み合わさって初めて完成します。設定を盲信するのではなく、適切なアカウント選び、厳格な権限管理、そして社内ルールの徹底を並行して行いましょう。NotebookLMという強力な「外部脳」を手に入れることは、情報の整理を加速させ、あなたのビジネスを次のステージへ引き上げる大きな一助となるはずです。

正しい知識を持ってセキュリティリスクを管理し、NotebookLMを安全に使いこなしていきましょう。情報の海を賢く渡るための羅針盤として、このツールはあなたの期待に確実に応えてくれるでしょう。


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