- 更新日 : 2025年11月13日
Copilot+ PCとは?できること、要件、従来のPCとの違いまで分かりやすく解説
Copilot+ PCは、AI機能をクラウド上ではなくPC本体で高速かつ安全に実行するために設計された、新しい規格のWindows PCです。従来のPCとは一線を画す、AIを中心とした新しい体験を提供します。
この記事では、Copilot+ PCで何ができるのか、従来のPCと何が違うのか、そして「自分にとって本当に必要か?」という疑問まで、分かりやすく解説します。
※(免責)掲載情報は記事作成日時点のものです。最新の情報は各AIサービスなどの公式サイトを併せてご確認ください。
目次
そもそもCopilot+ PCとは何か?
Copilot+ PCとは、AI処理に特化した「NPU(ニューラル・プロセッシング・ユニット)」というプロセッサーを搭載し、AI機能をPC本体(ローカル)で高速に実行できる、Microsoftが提唱する新しいカテゴリのWindows PCです。
従来のPCとの決定的な違い
従来のPCでもCopilotなどのAI機能は利用できましたが、その多くはインターネット経由でクラウド上のサーバーにデータを送り、処理された結果を受け取るという仕組みでした。
Copilot+ PCは、強力なNPUを搭載することで、AI処理の多くをPC内部で完結させます。これにより、以下のようなメリットが生まれます。
- 高速な応答: クラウドとの通信時間がなくなるため、AI機能が非常に速く応答します。
- プライバシーの向上: 機密情報や個人的なデータを外部のサーバーに送信することなく、安全にAIで処理できます。
- オフラインでの利用: インターネットに接続していない状態でも、一部のAI機能を利用できます。
- バッテリー効率の向上: AI処理を効率的なNPUに任せることで、PC全体の消費電力を抑え、バッテリー駆動時間が長くなります。
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Copilot+ PCの主な要件は?
「Copilot+ PC」と名乗るためには、Microsoftが定めるいくつかのハードウェア要件を満たす必要があります。
ハードウェア要件のポイント
- 40 TOPS以上の性能を持つNPUの搭載:
TOPSは、1秒間に何兆回のAI演算ができるかを示す性能指標です。Copilot+ PCは、40 TOPSという非常に高い基準を満たすNPUを搭載していることが必須条件です。 - 16GB以上のメモリ(RAM):
AI機能を快適に動作させるため、最低でも16GBのメモリが必要です。 - 256GB以上のSSDストレージ:
高速なデータアクセスが可能なSSDが、最低でも256GB必要です。
IntelやAMD製CPUも対応開始
2024年の発表当初、Copilot+ PCの要件を満たすCPUはQualcomm社のSnapdragon Xシリーズのみでした。しかし現在では、Intel社の「Core Ultra(開発コードネーム: Lunar Lake)」や、AMD社の「Ryzen AI(開発コードネーム: Strix Point)」といった、40 TOPSの基準をクリアした最新のプロセッサーを搭載したモデルも各メーカーから登場しており、選択肢が大きく広がっています。
Copilot+ PCで何ができるようになるか?
Copilot+ PCは、その強力なNPUを活用することで、これまでのPCでは難しかった独自のAI機能を利用可能にします。
① 過去の画面を記憶から探す「リコール(Recall)」機能
PC上で行った多くの操作(Webサイトの閲覧、ファイルの編集、チャットなど)を一定間隔で記録し、後から「先週見た緑色のグラフを探して」といった曖昧な言葉で検索できる機能です。プライバシーへの懸念から、当初の発表内容から仕様が変更され、ユーザーが明確に有効化(オプトイン)した場合にのみ機能するようになっています。
② 音声をリアルタイムで翻訳する「ライブキャプション」
PC上で再生されているあらゆる音声(動画、オンライン会議、ポッドキャストなど)に対して、リアルタイムで字幕を生成し、さらにそれを別の言語に翻訳してくれる機能です。現時点では40以上の言語から英語への翻訳が主ですが、対応言語は順次拡大される見込みです。
③ AIによる高度な画像生成・編集「コクリエイター」
標準搭載されている「ペイント」アプリなどで、簡単なスケッチとテキスト指示を組み合わせることで、AIがリアルタイムに高品質な画像を生成してくれます。また、「フォト」アプリでは、写真の解像度をAIで向上させたり、不要なオブジェクトを自然に消去したりといった高度な編集が可能です。
④ ビデオ会議を快適にする「Windows Studio Effects」
NPUの能力を活用し、ビデオ会議などで使われるカメラ映像の品質を向上させます。背景を自然にぼかしたり、目線がずれていてもカメラ目線に自動補正したり、周囲の雑音を消したりといった処理を、PCに負荷をかけずに行えます。
Copilot+ PCは「必要か」?判断のポイント
Copilot+ PCは非常に魅力的ですが、全てのユーザーにとって必須というわけではありません。ご自身のPCの使い方と照らし合わせて、導入を判断するのが良いでしょう。
導入を検討すべき方
- AI機能を積極的に活用して生産性を高めたい方:
日常的に資料作成や情報収集、会議の議事録作成などでAIを使っている、または使いたい方。 - クリエイティブな作業を行う方:
画像生成や編集、動画編集といった作業でAIアシストを活用したいクリエイター。 - 最新の技術や体験に興味がある方:
PCの新しい使い方を体験したいアーリーアダプターの方。
すぐには必要ない可能性のある方
- 主な用途がWeb閲覧やメール、Officeソフトの基本的な利用である方:
従来のPCでもこれらの作業は快適に行えます。 - コストを重視する方:
Copilot+ PCは比較的高価格帯のモデルが中心です。 - 現在のPCの性能に満足している方:
AI機能を使わないのであれば、急いで買い替える必要性は低いといえます。
どのような機種があり、値段はどのくらいか?
国内外の主要PCメーカーから、様々な特徴を持つCopilot+ PCが発売されています。
ノートパソコンとデスクトップ
現在は薄型・軽量でバッテリー駆動時間の長いノートパソコンが製品ラインナップの中心です。MicrosoftのSurfaceシリーズをはじめ、Dell, HP, Lenovo, ASUS, Acerといったメーカーから、Qualcomm, Intel, AMDの最新CPUを搭載したモデルが選べます。デスクトップ型のCopilot+ PCはまだ少数ですが、今後、省スペースな小型PCなどを中心に登場することが期待されます。
価格帯とおすすめの選び方
価格帯は、15万円台から30万円以上のミドルレンジからハイエンドのモデルが中心です。
選ぶ際には、まずCPU(プロセッサー)の種類(Qualcomm, Intel, AMD)による特性の違いや、デザインなど自身の好みに合わせたメーカーを軸に検討するのが良いでしょう。その上で、画面のサイズやPCの重さ、必要なポートの種類など、日々の使い方に合ったモデルを選ぶことが重要です。
Copilot+ PCで、新しいAI体験を始める
本記事では、新しいAI PCの規格「Copilot+ PC」について、その特徴からできること、選び方までを解説しました。
Copilot+ PCは、AIをより身近で、より高速で、そしてより安全なツールへと変える、PCの進化における大きな一歩です。ご自身のPCの使い方と照らし合わせ、これらの新しいAI機能が日々の業務にどのようなメリットをもたらすかを想像しながら、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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