- 更新日 : 2025年11月13日
ChatGPT Searchとは?使い方、Chrome拡張、料金まで徹底解説
ChatGPT Searchは、従来の検索エンジンと生成AIを統合した、新しい形の「AI検索機能」です。キーワードを入力してリンク一覧を得る従来の方法とは異なり、会話形式で質問するだけで、AIがWeb上の最新情報を調査・要約し、出典元と共に回答を提示してくれます。
この記事では、ChatGPT Searchの基本的な使い方から、料金プランとの関係、便利なChrome拡張機能、スマートフォンでの利用方法、そして開発者向けのAPIの状況まで網羅的に解説します。
目次
ChatGPT Searchを使うには?
ChatGPT Searchを利用するには、ChatGPTのWebサイト上で検索モードに切り替えるか、ブラウザに専用の拡張機能を導入する方法があります。
ChatGPTのプロンプト入力欄の左側にある「+」マークをクリックするとメニューが表示されます。その中の地球儀アイコンを選択し、「ウェブを検索」モードを有効にした上で質問を入力すると、ChatGPTがWeb検索を実行して回答を生成します。また、Chrome拡張機能をインストールすることで、ブラウザのアドレスバーから直接ChatGPTの検索機能を呼び出すことも可能です。
利用条件と制限
このWeb検索機能は、当初有料プラン(Plus/Business)ユーザーに先行提供されていましたが、その後、無料版のログイン済みユーザーにも提供されました。さらに、2025年2月には、アカウントなし(ログイン不要)でも利用可能になっています。ただし、拡張機能を利用する場合は、ChatGPTアカウントでのログインが必要となるケースがあります。
実際の手順(簡易ガイド)
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| STEP 1 | ChatGPTの公式サイトを開く、または対応するChrome拡張機能をインストールします。 |
| STEP 2 | 公式サイトの場合、プロンプト入力欄の左側にある「+」マークをクリックすると表示されるメニュー項目にある地球儀アイコンを選択し「ウェブを検索」モードを有効にします。 |
| STEP 3 | 検索したい質問やキーワードをチャットで入力します。 |
| STEP 4 | AIが生成した回答と、その下部に表示される情報源のリンクを確認します。 |
| STEP 5 | 必要に応じて、さらに深掘りする質問を続け、対話形式で調査を進めます。 |
ChatGPT Searchは有料か?無料か?
ChatGPT Searchの基本機能は、無料プランの範囲内でも利用できます。 ただし、より快適に利用したい場合や、高性能なモデルを使いたい場合は、有料プランへの加入が推奨されます。
この機能は、ChatGPT全体の料金体系に準じており、無料プランと有料プラン(Plus, Pro /Business/Enterpriseなど)が用意されています。有料会員には、サーバー混雑時の優先的なアクセス権や、より安定したサービス提供が期待できます。
有料プランの概要
- ChatGPT Plus:月額20ドル程度。高性能なAIモデル(例:GPT-4o/GPT-5など)を利用できます。
- Pro / Business / Enterprise:より高度な機能や、組織での利用に適した管理機能、強化されたセキュリティを含むプランです。料金や条件はプランによって異なります。
コストを抑えるためのポイント
まずは無料プランで提供される機能を試し、Web検索の頻度が高い、あるいはより高い精度が求められる場合に、Plusなどの有料プランへの移行を検討するのが良いでしょう。また、後述する拡張機能の中には、無料で主要な機能を使えるものも多く存在します。
ChatGPT SearchをChromeで使うには?
Chrome拡張機能「ChatGPT Search」を導入すれば、ブラウザのアドレスバーから直接ChatGPTの検索機能を呼び出すことができます。
この拡張機能をインストールし、設定でChatGPTを既定の検索エンジンにすると、アドレスバーに入力したキーワードがChatGPTに直接送信され、ChatGPTの画面で検索・回答が表示されるようになります。
拡張機能の導入と使い方
- Chromeウェブストアで「ChatGPT Search」を検索し、インストールします。
- インストール後、拡張機能の設定画面で、ChatGPTを既定の検索エンジンに設定します。
- ブラウザのアドレスバー(オムニボックス)に検索したい内容を入力してEnterキーを押すと、ChatGPTの画面に遷移し、検索結果が生成されます。
拡張機能利用時の注意点
- ChatGPTへのログインが必須です。
- ユーザー評価にはばらつきがあり、すべてのユーザーが満足しているわけではない点に注意が必要です。拡張機能によっては、無料機能と有料機能が分かれている場合があります。
その他の関連拡張機能
- 「ChatGPT for Google」:Googleの検索結果画面の横に、ChatGPTの応答を同時に表示してくれる人気の拡張機能です。
- 「GPT Search:チャットを検索」:ChatGPTの過去のチャット履歴を検索するための拡張機能です。
これらの拡張機能を適切に選ぶことで、ご自身の使い方に合った、より便利な検索体験を実現できます。
スマートフォンでChatGPT Searchを使うには?
ChatGPTの公式スマートフォンアプリ(iOS/Android)内で、Web検索機能付きのチャットモードを利用できます。
アプリを最新版に更新し、チャット画面で地球儀アイコンなどをタップして「Web検索モード」に切り替えることで、入力した質問に対してChatGPTがインターネット検索を行い、回答と参照元を提示してくれます。
ChatGPT Search専用のAPIはあるか?
現在、OpenAIが「ChatGPT Search」という名称で専用APIを一般公開しているという明確な情報はありません。公式ドキュメントでは、APIとして“ウェブ検索機能”をそのまま利用できるとは記載されておらず、例えば Azure OpenAI の展開モデルではインターネットを直接検索する機能は提供されていません。
そのため、開発者がこの機能を自身のアプリケーションに組み込みたい場合は、代替手段として、OpenAIが提供する通常のチャットモデルAPIと、別途Web検索API(例:Bing Search APIなど)を組み合わせる必要があります。
ChatGPT Searchを活用するメリットと注意点
ChatGPT Searchには多くのメリットがありますが、利用する上での注意点も存在します。
メリット
- 最新情報への対応:AIの学習データに含まれていない、最新のニュースや出来事にも対応できます。
- 対話形式での検索:質問を重ねることで、文脈を維持したまま情報を深掘りできます。
- 情報源の明示:回答の根拠となったWebサイトのリンクが提示されるため、事実確認がしやすいです。
- 手間の削減:複数のサイトを自分で見比べる必要なく、AIが要約した回答を得られます。
注意点・リスク
- 誤情報のリスク:AIが参照元の情報を誤って解釈したり、不正確な情報を生成したりする可能性はゼロではありません。回答を鵜呑みにせず、必ず出典元を確認することが重要です。
- 回答操作の脆弱性:悪意のあるWebサイトを通じて、AIの回答が操作される(プロンプトインジェクションなど)脆弱性も指摘されています。
- 拡張機能の安定性:サードパーティ製の拡張機能は、アップデートの遅延や、動作が不安定になる可能性もあります。
新しい検索の形を体験する
本記事では、ChatGPT Searchについて、その基本的な使い方から料金、Chrome拡張機能までを幅広く解説しました。
まずは無料版または有料プランでChatGPT Searchの基本機能を試し、ご自身の業務や日常の情報収集にどの程度役立つかを検証してみるのが良いでしょう。その上で、Chrome拡張機能やスマートフォンアプリの利用も交え、新しい検索の形を日々のフローに組み込んでいくことをお勧めします。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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