- 作成日 : 2026年2月26日
ChatGPTに嘘をつかせない方法は?ハルシネーション対策とプロンプトを紹介
ChatGPTの嘘(ハルシネーション)は、プロンプトで明確な制約を与え、Web検索機能を活用することで抑制できます。
- 指示の工夫: 「分からない」場合は正直に答えるよう明記します。
- 根拠の提示: 回答の出典(URL)を提示させ、必ず事実確認を行います。
- 自動設定: カスタム指示機能で「憶測禁止」を常時適用します。
設定以外で精度を高めるには、推論能力が高い「GPT-4o」や「OpenAI o1」を利用するか、Perplexity AIなどの検索特化ツールでクロスチェックを行うのが有効です。
ChatGPTの回答精度を高めて嘘を防ぐには、ハルシネーションの仕組みを理解し、適切なプロンプトやカスタム指示を設定することが効果的です。AIは確率で言葉を紡ぐため、曖昧な指示では誤った情報を生成しやすくなります。
この記事では、ChatGPTが嘘をつく原因から、コピペですぐに使える具体的な指示文、設定だけで精度を向上させるカスタム指示の方法までをわかりやすく解説します。
※(免責)掲載情報は記事作成日時点のものです。最新の情報は各AIサービスなどの公式サイトを併せてご確認ください。
目次
ChatGPTはなぜ嘘をつく?
ChatGPTが嘘をつく原因は、悪意によるものではなくシステムの特性によるものです。AIは膨大なデータを学習していますが、人間のように事実を認識しているわけではありません。単純な確率計算によって言葉を選んでいるため、条件や指示が不十分だと誤情報が生成されやすくなります。仕組みを正しく知ることで、適切な対策が見えてきます。
ここでは、ハルシネーションが発生する主な原因について解説します。
事実に基づかない「ハルシネーション」が起きているから
ハルシネーションとは、AIが存在しない事実や情報を、あたかも事実であるかのように生成してしまう現象です。ChatGPTは学習したデータから答えを導き出しますが、記憶があいまいな人間が知ったかぶりをするように、存在しない事実を作り上げてしまう場合があります。
とくに専門的な内容や架空の物語作成において発生しやすく、ユーザーが気づかないほど自然な文章で出力されるため注意が必要です。情報の真偽を確かめずに利用すると、誤った情報を拡散してしまうリスクにもつながります。
次の単語を確率で予測して文章を作っているから
ChatGPTなどの大規模言語モデルは、入力された文に対して次に来る単語の確率を予測して文章を生成する仕組みで動いています。あくまで統計的な確率に基づいて言葉を選んでいるだけであり、文章の意味や事実関係を厳密に理解して回答しているわけではありません。
そのため、文脈としては自然でも、事実とは矛盾する内容が含まれる場合があります。論理的な整合性よりも、言葉のつながりの滑らかさが優先される仕組みであることを理解しておくと、嘘を見抜きやすくなるでしょう。
学習データにない最新情報や計算問題が苦手だから
AIが最新情報を正確に答えられないケースがあるのは、学習データにその情報が含まれていないことが原因です。ChatGPTは過去のデータを基に学習しているため、リアルタイムの情報を正確に答えるには検索機能の併用が欠かせません。
また、複雑な計算や論理パズルも苦手とする傾向があります。言語モデルは言葉を操ることに特化しており、電卓や数式処理専用のソフトのように正確な数値を処理する構造ではないため、数字を扱う際は検証が必要です。
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ChatGPTに嘘をつかせない具体的な対策は?
嘘をつかせないためには、プロンプト設計を工夫し明確な指示を与えることが有効です。曖昧な質問を避け、制約条件を明確に与えることでハルシネーションのリスクを大幅に減らすことができます。
ここでは、誰でもすぐに実践できる具体的な指示のテクニックについて解説します。
「分からない」ときはそう答えるよう指示する
プロンプトに「不明な場合は推測ではなく『分からない』と答えてください」と追加するだけで、確信のない推測回答を防ぎやすくなります。ChatGPTは質問に対して何らかの答えを出そうとする性質があるため、情報が不足しているときでも推測で回答してしまうことがあるからです。これはAIが無理に答えを生成しようとする性質を抑えるテクニックです。
プロンプトに「もし確信がない場合は、憶測で答えずに不明である旨を伝えてください」と一文加えるだけで、精度の低い回答を事前に回避できます。不確実な情報を排除し、信頼できる情報だけを得るためのもっとも手軽なテクニックといえます。
情報のソースを提示させる
架空の情報の生成を抑制するには、回答の根拠となるソースやURLを提示させる指示を入れることで、AIに実在する情報を優先して参照させるのが効果的です。出典を求められると、AIは根拠のない文章を作成しにくくなり、実在する情報に基づいた回答を優先するようになります。
また、提示されたURLを実際にクリックして確認することで、簡単にファクトチェックを行えます。リンク切れや無関係なページが提示されるケースもあるため、URLがあるからといって盲信せず、必ず中身を確認するようにしましょう。
思考プロセスを段階的に出力させる
論理的な誤りを減らす鍵は、いきなり結論を出させるのではなく、手順を追って段階的に考えさせることにあります。「ステップ・バイ・ステップで考えてください」という指示を加えると、AIは推論の過程を一つずつ整理しながら回答を生成します。
計算問題や複雑なロジックを要する質問では、この方法がとくに威力を発揮します。途中の考え方が可視化されるため、もし誤りがあったとしてもどの段階で間違えたのかを特定しやすくなり、修正の指示もスムーズに出せるようになります。
Webブラウジング機能で検索させる
情報の鮮度と正確性を担保したいなら、 Webブラウジング機能を指定して最新情報を検索させることが有効です。モデルの学習データ範囲外の情報も正確に反映できます。学習データだけに頼るのではなく、現在のWeb上の情報を参照させることで、最新のニュースやデータに基づいた回答を得られます。
プロンプトで「Webで検索して最新の情報を教えて」と指示するか、検索機能が有効になっていることを確認して利用します。検索結果に基づいた回答であれば、出典元も明確になるため、ハルシネーションのリスクを大きく下げられるでしょう。ただし、多くの標準ChatGPTではWeb検索機能がオプションになっているため、機能が有効かを確認してください。
コピペで使える!嘘をつかせないプロンプトテンプレートは?
毎回細かい指示を考えるのが手間な場合は、精度の高いテンプレートを活用すると便利です。用途に合わせて適切な命令文をコピー&ペーストして使うだけで、回答の質が安定し、誤情報を防ぎやすくなります。
ここでは、日常的に使える3つのパターンについて解説します。
正確性を重視する基本プロンプト
正確な情報収集を行いたいときは、AIにプロのライターや専門家としての役割を与えつつ、事実に即して回答するよう指示するのがポイントです。
たとえば「あなたは厳格な事実確認を行うリサーチャーです。以下の質問に対し、信頼できる情報源のみに基づいて回答してください。不明な点は「分からない」と答え、憶測は含めないでください」といったように、役割を明確にする指示を出すことで、AIの回答トーンが引き締まり、慎重な出力が期待できます。日常的な調べものからビジネスでの資料作成まで幅広く使える、汎用性の高いテンプレートです。
根拠を確認するファクトチェック用プロンプト
生成された文章や手元の情報の真偽を確かめたいときは、検証に特化したプロンプトを使用してAIに自己チェックさせます。
たとえば「以下の文章に含まれる事実は正しいですか?誤りがある場合は指摘し、正しい情報とその根拠となるソースを提示してください」といったように対象のテキストを貼り付けて指示を入力し、AI自身に批判的なチェックを行わせることで、見落としていた誤りを発見できる場合があります。重要なメールや記事を作成したあとのダブルチェックとして活用すると、ミスを未然に防げるでしょう。
要約や翻訳のミスを防ぐプロンプト
長文の要約や翻訳において重要なのは、勝手な解釈や情報の欠落を防ぐための「制約」です。
たとえば「以下の文章を要約してください。ただし、原文にない情報は一切追加せず、重要な事実は漏らさないようにしてください。原文のニュアンスを維持することを最優先します」と伝えてみましょう。翻訳や要約はAIが得意とするタスクですが、文脈を補完しようとして余計な情報を付け足してしまうことがあります。明確な制約を課すことで、原文に忠実な処理を行わせることが可能になります。
ChatGPTに嘘をつかせないカスタム指示の設定とは?
毎回プロンプトを入力する手間を省くには、カスタム指示( Custom Instructions )の設定が有効です。あらかじめAIへの回答ルールを設定して保存しておけば、毎回プロンプトを書く手間を省け、すべてのチャットに対して自動的に嘘防止のルールを適用できます。
ここでは、効果的な設定方法について解説します。
全チャットに適用される前提設定機能
カスタム指示は、ChatGPTが回答する際に常に考慮すべき前提条件やルールを事前に登録できる便利な機能です。設定画面から「ユーザーについて知っておいてほしいこと」と「どのように回答してほしいか」を入力しておけば、新しいチャットを始めるたびに同じ指示をする必要がなくなります。
一度設定してしまえば、スマホアプリ版でもPC版でも同様に機能します。嘘をつかせないための基本的なガードレールを常設しておくことで、作業効率と回答の信頼性を同時に高められるでしょう。
「憶測で回答しない」と定義する入力例
嘘を徹底的に防ぐには、「どのように回答してほしいか」の欄に具体的な禁止事項を入力します。
たとえば「事実に基づかない情報は絶対に出力しないでください。情報が不足している場合は、無理に回答せず質問し返してください。出典がない情報は信頼性が低いと明記してください」と記述します。このように強い否定形を使った指示(ネガティブプロンプト)を明確なルールとして記述することで、AIの挙動を制限できます。
ハルシネーションを極力排除したい場合は、この欄に厳格なルールを書き込んでおくのがもっとも確実な方法です。
ユーザーの知識レベルに合わせて回答させる
回答の対象となるユーザーの知識レベルを定義することで、難解な説明による誤解や認識のズレを減らせます。
たとえば「私はAIの初心者です。専門用語は使わず、中学生でもわかるように説明してください」あるいは「私はビジネスリーダーです。専門用語については、非エンジニアでも理解できるよう平易な言葉で補足してください。」といったように具体的なユーザー像を設定します。受け手のレベルに合った回答は、内容の真偽を判断しやすくする効果があります。
自分にとって理解しやすい言葉で説明させることで、違和感に気づきやすくなり、結果として嘘に惑わされるリスクを低減できるはずです。
対策してもChatGPTが嘘をつく場合の対処法は?
どんなに対策をしても、現在のAI技術ではハルシネーションを完全にゼロにすることは難しいのが実情です。AIはあくまで支援ツールであることを理解し、最終的な確認作業を人間が行うフローを確立することが重要です。
ここでは、万が一嘘をつかれたときのリスク管理について解説します。
必ず人間の目でファクトチェックを行う
もっとも確実な安全策は、生成された情報が正しいかどうか、最終的に必ず人間の目で確認作業を行うことです。公的なデータ、信頼できるニュースサイト、書籍などの一次情報を参照し、AIの回答と照らし合わせる習慣をつけましょう。
とくにビジネスや公の場で使用する情報は、AI任せにすると大きなトラブルにつながるおそれがあります。AIは下書きやアイデア出しのパートナーとして利用し、事実確認は人間が責任を持つという役割分担を徹底すべきです。
検索特化のAIツールと併用する
情報の正確性がとくに求められる場面では、ChatGPT以外の検索に特化したAIツールを併用するのが賢い方法です。たとえばPerplexity AIなどは、Web検索の結果を要約して回答することに特化しており、出典元の提示も標準で行われるため、情報収集に適しています。
複数のAIツールで同じ質問をして回答を比較するのも有効な手段です。それぞれのAIには得意不得意があるため、クロスチェックを行うことで、一つのAIが嘘をついていたとしても気づきやすくなります。
最新モデルを使用する
ハルシネーションの発生率を下げるには、無料版の古いモデルよりも、その時点で利用可能な最新モデル(例:GPT-5シリーズなど)を使用することをおすすめします。新しいモデルほど学習データが豊富で推論能力が高く、文脈を理解する力も向上しているため、単純な事実誤認や論理破綻が少なくなっています。
AIの進化は非常に早いため、可能な限り最新の環境を利用することが推奨されます。コストはかかりますが、業務効率と情報の安全性を天秤にかければ、上位モデルへの投資は十分に価値があるでしょう。
ChatGPTの嘘対策を行い、正しく活用しましょう
ChatGPTのハルシネーションは、仕組みを理解し適切な対策をとることで大部分を防げます。曖昧な指示を避け、情報源を確認させ、カスタム指示で土台を整えることが正確な回答を引き出す鍵となります。
AIは完璧ではありませんが、その特性を知ったうえで使いこなせば、強力なパートナーになります。まずは今回紹介したプロンプトや設定を試し、情報の正確性を確かめてみてください。正しい知識と使い方で、AIの可能性を最大限に引き出していきましょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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