• 更新日 : 2020年6月9日

総還元性向とは

総還元性向とは、会社が通常の経営により儲けた利益を、株主に対して配当や自社株買いという形の配分がどの程度であるかを表す指標のことである。総還元性向は、配当金と自社株会の金額を総配分額で除することで計算できるのである。

少し前の時代には、配当という形で配分がなされることが主流であったが、近年では自社株買いという形での配分も行われているのだ。純利益の中で、株主に配分した金額がどれほどの比率なのかを表す指標が、総還元性向なのである。最近は、配当金がどの程度かを表す配当性向よりも、総還元性向を重んじる会社が少なくなってきているのである。

総還元額は、株主が一株ごとにどれほどの利益を得られるかを表すことができ、配当金と自社株買いのプラスで計算することができるのだ。近年では、総還元性向の目標数値を立てている上場企業も多くなっているのである。将来的に大きな成長が望めない会社にとっては、買収されるのを防ぐためにも、株主に配分する利益が重要になってくるため、総還元性向が重要な指標となると言うわけである。


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