- 更新日 : 2020年6月10日
ヘッジ会計とは
ヘッジ会計とは、金融商品会計において、ヘッジ対象に関係する損益とヘッジ手段に関係する損益を、同じ会計期間に認識させ、将来のリスクを回避するためのヘッジ効果を反映させる特殊な会計処理のことである。
ヘッジとは会計処理上で、将来起こる可能性があるリスクを避けるための行動や取引のことである。
ヘッジ対象に関係する損益とは、価格変動や金利変動などの影響を受ける資産や負債のことであり、ヘッジ手段とはそうした変動による損失の可能性を回避するためのデリバティブ取引のことである。
デリバティブ取引は一般的に時価評価されるのに対して、ヘッジ対象の資産が取得原価で評価される場合は、損益を計上する時期に誤差が生じる。
ヘッジ会計を採用することで、損益計上時期の誤差が生じないように、同じ会計期間に反映させることでヘッジ効果を得ることができる。
企業においてヘッジ会計処理を行なう際には、ヘッジ会計であることが客観的に分かるような文書が必要である。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。