• 更新日 : 2020年6月10日

財務内容評価法とは

財務内容評価法とは、担保や保証がある債権に関して、債権の金額から担保の処分見込額や保証による回収見込額を引いた残額について、債務者の財政状況や経営業績などを検討することで、貸倒見込額を計算する方法のことである。

通常、財務内容評価法を使用する際には、債務者の経営状態や支払い能力など全体を把握し判断を行う必要がある。財務内容評価法あるいはキャッシュフロー見積法のいずれかを採用することで、貸倒見積高や破産更正債権などを算出することができる。

財務内容評価法を採用することにより、債権の回収など将来の問題を早期に発見して、リスクを避けることができる。

一般的に会社の経営状態が破綻の状態にまでは陥っていないものの、債務の支払いに深刻な問題が発生する可能性が高いといった会社への債権を、貸倒懸念債権と呼んでいる。

ちなみに、破産更正債権とは、会社の経営が実質的に破綻している会社への債権のことである。


※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。

※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談していただくなど、ご自身の判断でご利用ください。