マネーフォワード クラウドの請求書取り込み機能とは?支払・会計連携まで効率化する方法を解説

作成日:2025年9月2日

月末になると、郵送、メール、Webシステムなど、様々な場所から一斉に届く請求書の山。「どれを処理して、どれがまだだっけ…?」と、進捗管理だけで一苦労。

「営業担当が請求書を手元に置いたまま、締日直前に一斉に渡される…」
「受取方法がメール・Web・郵送などバラバラで管理しづらい…」

こうしたお悩みは、多くの経理担当者が抱えています。

この記事では、そんな請求書まわりのお悩みを解決する方法として、「マネーフォワード クラウド」の請求書取り込み機能をご紹介します。取り込み作業はもちろん、その前後の業務まで、いかに効率化できるかを解説します。

マネーフォワード クラウド債務支払の請求書取り込み機能

マネーフォワード クラウド債務支払
受領した請求書を取り込むには、「マネーフォワード クラウド債務支払」を使用します。
その「取り込み機能」には、状況に合わせて選べる多彩な方法が用意されています。

方法1:ファイルアップロード

PDFや画像などの請求書ファイルを、ドラッグ&ドロップで簡単に一括アップロードできます。

方法2:メール自動取り込み

取引先から専用のメールアドレスに請求書が届けば、システムが添付ファイルを自動で取り込みます。

方法3:Web受領機能(請求書発行者が専用システムにアップロード)

取引先に専用画面から直接請求書をアップロードしてもらう方法です。 これにより、取引先は郵送やメール送付の手間を省き、自社は請求書の受け取り作業をスムーズに進められるため、双方の業務効率化に貢献します。

方法4:デジタルインボイスで「自動取り込み」

取引先がデジタルインボイス※1に対応している場合、請求書データをシステム間で直接受信できます。これにより、さらに正確でスピーディーな取り込みが可能です。

※1デジタルインボイス…請求情報(請求に係る情報)を、売り手のシステムから、買い手のシステムに対し、人を介することなく、直接データ連携し、自動処理される仕組み。※デジタル庁発行の「デジタルインボイス(Peppol e-invoice)について」より引用。

方法5:請求書受領代行サービス(BPO) ※オプション

請求書の受領、データ化をマネーフォワードへ依頼することができます。
マネーフォワードのBPOセンターにて、紙・電子の請求書を代理受領しシステムにアップロードします。

取り込まれた請求書は自動でデータ化される

アップロードされた請求書はAI-OCR(AI搭載の文字認識技術)によって、「支払先」「金額」「支払期日」といった情報が高精度で自動で読み取られます。これにより、これまで時間のかかっていたシステムへの手入力作業から解放されます。

請求書の取り込みだけじゃない。支払業務をまるごと効率化

請求書の取り込み機能だけでも便利ですが、マネーフォワード クラウド債務支払は、その前後の業務も含め、支払業務全体を効率化できます。

メリット① 事前申請から振込までラクに

事前の発注申請が可能で、後に届いた請求書との整合チェックも簡単にシステム上で行えます。

取り込んだ請求書データをもとに、そのままシステム上で支払申請が可能です。申請を受けた上長は、オフィスにいなくてもスマートフォンで内容を確認・承認できるため、ペーパーレス化と業務のスピードアップを同時に実現します。

承認されたデータからは、金融機関のネットバンキングで利用する全銀フォーマットのFB(ファームバンキング)データが自動で作成されます。 これにより、ネットバンキングでの「入力ミス」や、それを防ぐための「二重チェック」といった作業を根本からなくすことができます。さらに、銀行API連携を利用すれば、振込依頼の送信までマネーフォワード クラウド債務支払のシステム上で完結させることも可能です。

メリット② 会計システムとの仕訳連携でもっとラクに

支払が完了したデータは、ボタンひとつで「マネーフォワード クラウド会計・会計Plus」へ仕訳データとして連携できます。

もし他社の会計ソフトをお使いの場合でも、仕訳データをCSV形式で出力して取り込むことが可能です。

この連携により、毎月発生する大量の請求書に対する仕訳入力作業から解放されます。また、ミスの原因となる手入力そのものをなくすことによって、「残高試算表の数字が合わない」といった課題の解決にもつながります。

メリット③ アップデートはシステムにお任せ

請求書をデータ化するだけでなく、電子帳簿保存法の要件にも標準で対応しているため、安心してペーパーレス化を進められます。今後新たな法対応が必要になってもシステム側で自動アップデートが行われます。

また、法改正への対応はもちろん、業務効率をさらに高めるための新機能も自動でアップデートされます。そのため、一度導入すれば特別な手間をかけることなく、常に進化し続ける最新のシステム環境で業務を行えます。

まとめ

本記事では、マネーフォワード クラウド債務支払を活用し、請求書の「取り込み」を行う方法と、その前後の業務も効率化できることをご案内しました。

マネーフォワード クラウド債務支払は、請求書の取り込みだけでなく、事前申請から請求書の受領、支払処理、そして会計ソフトへの仕訳データ連携まで、一連の債務支払業務全体の効率化を実現します。

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