IPOに向けて内部統制の強化と業務効率化を実現。税理士との連携もスムーズに
取締役 原 健太様(写真左)
三角 莉央様(写真中央)
- 導入サービス
- 勤怠会計PlusERP
- 業種
- 製造
- 事業規模
- 法人(11~50名)
課題
・IPO準備に向けて、内部統制を強化する必要があった
・税理士さんとリアルタイムで情報を共有したかった
・システムの操作や機能についての不明点をすぐに解決できる環境が欲しかった結果
・入力や修正のログを記録でき、承認機能も備わっているため、内部統制強化につながった
・クラウド上でリアルタイムに連携できるようになり、業務効率化にもつながった
・直感的な操作とチャット機能により、業務が中断されるストレスから解放された
IPO準備にあたって、マネーフォワード クラウド会計からクラウド会計Plusに移行
――まずは、貴社の事業概要やビジョンについてお聞かせください。
松永様:当社は、「光・レーザー技術で社会を豊かに」というミッションを掲げており、光・レーザー業界の研究者・技術者とメーカー・商社をつなぐプラットフォーマーを目指しています。レーザー製品の開発・販売だけでなく、光・レーザーに関する情報サイトの運営などを手掛け、さらには、商社やメーカー、大学機関とのつながりを活かし、人材マッチングのご相談にもお応えしています。
レーザー技術は、あらゆる分野で幅広く活用されており、当社にはレーザーに関するサービスをワンストップで提供できる強みがあります。この強みを活かし、レーザー技術を更に世の中に普及させ、その便利さを知ってもらい、プラットフォーマーとして製品、サービス、有益な情報まで幅広く提供していくことで、世の中を豊かにしていきたいと考えています。
――バックオフィスの体制や、財務経理領域におけるチーム全体の目標についてもお教えください。
松永様:当社の管理部門は6名で構成しており、財務、経理、総務、労務、人事、ITシステムを担当しています。私自身は取締役CFOとして管理部全体を見ると同時に、財務戦略における幅広い業務を担当しています。
財務経理領域のチーム全体では、「正確な情報をより早く経営陣に伝えること」を目標に掲げています。決算早期化に取り組み、10営業日以内に決算を締めることを目指し、業務効率化にも取り組んでいます。
――貴社では、最初にマネーフォワード クラウド会計を導入されていますが、当時の背景や導入決定した理由についてお聞かせください。
松永様:当社はマネーフォワード クラウド会計と共に、クラウド勤怠も導入していました。当初、マネーフォワード クラウド会計を導入した背景としては、財務経理領域のメンバーから「税理士さんとリアルタイムで情報共有することが必要」、「システムについてわからない部分があった際、すぐに入力方法などを質問できる環境が欲しい」などのニーズがあったためです。
導入にあたって、複数の会計システムを検討しましたが、使い勝手などの細かい部分は、実際に使ってみないとわからないところがあり、その時点で、どの程度便利になるのかを明確に把握することは難しいものです。そこで、「企業としてのビジョン」そのものに共感できれば、そこから生み出されるサービスにも共感でき、長くお付き合いしていけるだろうと考えました。
マネーフォワードは「お金に関わるサービスを提供するプラットフォームとなり、世の中のお金の課題を解決したい」というビジョンを掲げており、当社は「レーザー業界のプラットフォーマーとなり、便利なレーザー技術を世の中に普及させること」を目指している。マネーフォワードはお金を通して、当社はレーザーを通して、世の中を良くしていこうと考えており、両社は扱うものが異なるだけで、同じビジョンを持っている。そう感じたことが、マネーフォワード クラウド会計を選んだ大きな決め手です。
導入後に使用してみた結果、非常に便利であることを税理士と共にしっかり実感できました。会計データをクラウドで、リアルタイムに共有することによって、業務効率化をまさに体感できたと思います。
IPO準備のために複数人数で業務に取り組める体制づくりへ。承認機能や入力・修正のログを記録できることが決め手に
――マネーフォワード クラウド会計を導入後、さらにマネーフォワード クラウド会計Plusに移行されましたが、このときの背景や検討事項についてはいかがでしょうか。
松永様:マネーフォワード クラウド会計には満足していましたが、IPO準備を進めるために、会計システム内でのダブルチェック機能が必要になりました。もちろん、これまでもダブルチェックを行う業務フローにしていましたが、記録としては残らないため、承認機能があり、きちんと記録が残ることが前提条件となりました。
マネーフォワード クラウド会計Plusは前提条件としていた承認機能が備わっていることはもちろん、ダブルチェックすべき仕訳項目が明確で、とても使いやすいと感じました。また、仕訳の入力や修正のログについても誰がその入力や修正を行ったのかがきちんと記録されることで内部統制の強化につながっています。
直感的に操作できるUIと精度の高いアウトプットが魅力。チャット機能の活用により業務が中断されるストレスからも解放された
――マネーフォワード クラウド会計Plusを利用してみて実感されたメリットについてお教えください。
松永様:これまで使ってきたマネーフォワード クラウド会計の使い心地のまま、上場にも対応できるようになった点が最も大きなメリットだと感じます。内部統制については、マネーフォワード クラウド会計を利用していた時に比べて明らかに向上しています。財務経理の担当者にとっても、これまで慣れ親しんできた会計システムをそのまま使えるメリットがある上、さらに機能向上したものを使えるため、業務効率化にも役立っています。
石川様:私はこれまで代表的な会計システムはほぼすべて利用してきたと思います。マネーフォワード クラウド会計Plusがほかの会計システムと大きく違う点として、消費税の申告書機能が入っていない点が挙げられます。マネーフォワード クラウド会計Plusでは、消費税の申告書を会計システムから確認することはできませんが、消費税集計表の精度がとても高く、そこに驚きを感じました。つまり、申告書機能がなくても申告書の役割を果たせる十分な機能があるのです。
実際、とても便利に使うことができていますし、税理士の先生とも「これは使いやすいね!」と話しています。消費税集計表の精度がとても高い点は、マネーフォワード クラウド会計Plusの魅力の一つだと思います。
また、消費税集計表と他の帳票があり、2つのシートを同時に見ることができる点も非常に便利です。さらに、マネーフォワード クラウド会計Plusで入力した消費税と、本来、申告しないといけない消費税のデータがポンと出てくる点にも驚きました。他社システムの場合は、そこにたどり着くためにさまざまな選択をしていくことが必要ですから、「こんなに簡単にデータを出せるものだろうか」と。驚きのあまり、「この数値を本当に信用していいのか」と検証もしたくらい、本当に簡単にできてしまうので、とても秀逸なシステムだと感じています。
最初は「消費税の申告書機能もあればいいのに」と思っていましたが、申告書がなくても、これなら十分に機能を果たしてくれると実感できました。
松永様:とはいえ、移行前に使っていたマネーフォワード クラウド会計には申告書の機能があったので、今後は、マネーフォワード クラウド会計Plusにも申告書機能を追加してもらえることを期待しています。
石川様:マネーフォワード クラウド会計Plusは、試算表を出した時点で残高試算表のシートがすでに補助科目残高試算表になっているという点も魅力的ですね。他社システムでは、一度選択しないと補助科目残高試算表になりませんから。一方、マネーフォワード クラウド会計Plusの場合は、開いた瞬間に補助科目残高試算表が出来上がっていますし、勘定内訳明細を作成する際も、試算表の上についているボタンを押すだけで簡単にダウンロードでき、CSVで吐き出すことができます。他のものを開かなくていいので、余計なひと手間を掛けずに済み、非常に効率的だと感じます。
また、会計システムを使っていると、「ここに、こんな機能をサクッと使えるボタンがほしいな」と感じることがよくありますが、マネーフォワード クラウド会計Plusの場合、まさに欲しかった機能がわかりやすい場所に設置されているため、直感的に操作でき、すぐにシートを表示できるので、作業に一手間掛かるストレスがなくなりました。
――マネーフォワード クラウド会計Plusのサポート体制についてはどう感じられましたか。
石川様:とてもいいなと感じたのは、「チャットで質問するとすぐに回答してもらえる」という点です。一般的な会計システムの場合、操作や機能に対する疑問点があった場合は、まずコールセンターに電話することが必要です。また、電話をしても順番待ちになってしまうことが多いので、回答を得るまでにかなり時間が掛かっていたと思います。その点、マネーフォワードの場合は、チャットですぐに回答してもらえるため、無駄な待ち時間がなく、本当に助かっています。小さなことでも何か疑問に感じたらチャットで簡単に聞けて、わからないことをすぐに解決できるので、業務を中断するストレスもなくなりました。
松永様:現場からも「勘定科目の選択や仕訳検索がわかりやすく、仕事を進めやすい」「簿記の初心者でも使いやすい」との声が上がっています。マネーフォワード クラウド会計Plusを使うことによって、私たち管理部が目指している決算早期化についても、上場準備と合わせて取り組むことができています。まだ改善の余地はあるものの、決算10営業日以内は実現しつつあります。
今後はマネーフォワード クラウドの強みと販売管理システムを組み合わせてさらなる効率化を進めていく
――今後の展望やマネーフォワードに期待することについてお教えください。
松永様:現在、会計システムだけでなく、販売、購買、在庫管理の領域についても、新たなシステムの導入を進めています。これらのシステム導入と上場準備については全社一丸となって取り組んでおり、一気通貫でデータのやりとりができるようにしていく予定です。全体のシステム化を通じて、データ連携はもちろん、ペーパーレス化も進めていきたいと思っています。
理想としては、バックオフィスの業務は、全てマネーフォワード クラウドと導入中の販売管理システムで完結させたいですね。これから導入する販売管理システムの強みと、マネーフォワード クラウドが持つ会計財務領域の強みを組み合わせ、内部統制の強化とさらなる業務効率化を進めます。
――最後に、会計システムの導入・移行を検討されている方々に向けて、メッセージをお願いいたします。
松永様:これから上場を目指す企業の皆さんにとって、マネーフォワード クラウド会計Plusは必要な機能が揃っており、お勧めです。更に、将来的な安心感があることもポイントです。
今後、インボイス制度や電子帳簿保存法などへの対応が求められ、バックオフィス業務には大きな変化が訪れます。会計システムを提供する企業においては、それらの法改正にスピーディーに対応する必要がありますが、マネーフォワードには、テクノロジー・ドリブンな企業カルチャーがあります。時代の変化に合わせた自動化・効率化の実現を目指し、現在想定されている新制度だけでなく、将来の変化についても、マネーフォワードはきちんと対応していくことができると思っています。非常に頼もしい存在です。
また、直感的に使いやすいUIも魅力的だと感じます。現場の担当者にとって、導入直後から使いやすくスムーズに扱えるインターフェイスであることは重要です。もともと使っていた会計システムから移行する際、現場のメンバーが使いこなせるかどうか不安に思いますが、マネーフォワード クラウド会計Plusなら、そうした面でも安心できるので、会計システムの移行に不安を感じている企業の皆さんにもお勧めではないかと思います。
※掲載内容は取材当時の情報です。
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