株式会社メイテックグループホールディングス

オンプレミス型から刷新、今の自社に“ちょうどいい”クラウドシステムでコスト1/3と内製化へ

株式会社メイテックグループホールディングス 執行役員 山下様
  • 課題

    ・グループ企業の構成が変わり、利用しているシステムがオーバースペックに感じられた
    ・社内システムのクラウド化に合わせ、利用中のオンプレミス型システムを見直す必要があった
    ・連結パッケージを取り込むために、マクロ処理など複雑な加工が必要で手間が発生していた
    ・利用中のシステムが連結決算の熟練者でなければ使いこなせない複雑な構造であった

  • 結果

    ・ランニングの費用が3分の1程度に、初期費用も短期間で回収できる高い投資対効果を得た
    ・連結パッケージを加工なしで直接取り込めるようになり、業務がスムーズになった
    ・直感的でわかりやすい画面設計で、連結決算業務の内製化に向けた土台が整った

オンプレミス型からの移管、連結会計システムを刷新した経緯
高い技術力で幅広い領域の製造業に対するエンジニアリングソリューションを提供されている株式会社メイテックをはじめ、現在6社の国内グループ企業を抱える株式会社メイテックグループホールディングス。
同社では従来オンプレミス型の連結会計システムを用いて、連結決算業務をされていました。使い慣れたシステムからの移行を決意された経緯や、導入されたメリットについて、同社の執行役員でグループ経理財務を担当されている山下様に伺いました。

オーバースペックとサーバー廃止、今の自社に“ちょうどいい”クラウドへ

ー連結会計システムの刷新に踏み切られた背景をお教えください。

システム刷新の大きなきっかけとなったのは、グループを取り巻く事業環境の変化でした。以前は、歴史のある大手ベンダーの連結会計システムを利用していました。そのシステムを導入した当初は、グループ内に海外子会社や持分法適用会社が複数存在しており、複雑な連結実務に対応するためにその高機能なシステムが必要不可欠だったのです。しかし、その後の組織再編などを経て、現在は国内の100%子会社のみというシンプルなグループ構成に変わりました。グループの体制がシンプルになったことで、従来のシステムは自社の実務に対して過剰な機能が多い、いわゆるオーバースペックな状態が続いていました。

さらにその当時、社内全体でバックオフィスシステムのクラウド化を強力に推進する方針が打ち出されました。これまで自社で維持・管理してきた物理サーバーを廃止し、運用コストの削減とセキュリティ向上を目指してクラウドへ完全移行する動きが本格化したのです。既存の連結会計システムをそのまま使い続ける場合であっても、オンプレミス型からクラウド型への移行に伴う大規模なリプレイス工数と費用が発生する状況でした。

この二つの大きな変化が重なったタイミングを絶好の機会と捉えました。高機能すぎて自社の身の丈に合わなくなっていた古いシステムを使い続けるのではなく、現在のシンプルな連結体制に最もフィットし、かつ社内方針であるクラウド化を完全に満たせる新しいシステムへのリプレイスを決断したのです。

挿入①

『マネーフォワード クラウド』製品群の連携性による全体最適に期待

ーどのような検討を経て『マネーフォワード クラウド連結会計』の導入を決められましたか。

システムの選定にあたっては、他社製品との比較検討を細かく行うというよりは、最初からマネーフォワードの製品に狙いを絞って検討を進めていきました。自社の単体決算で利用している会計ソフトは別のベンダーのものでしたが、グループ全体の将来的なバックオフィス最適化を見据えた時に、マネーフォワードの製品群が持つ拡張性が大変魅力的だったからです。

マネーフォワードは連結会計システム単体にとどまらず、経理財務から人事労務まで、企業のバックオフィス業務全般をカバーする広範なシステムラインナップを備えています。将来的にはグループ内の他の基幹システムもマネーフォワード製品へ統合していくことで、製品間のデータ連携がスムーズになり、業務全体の効率化などバックオフィス全体として大きなシナジーを生み出せると考えました。また、必要な時に必要なサービスだけを柔軟に追加・導入できるクラウドならではの柔軟性も、スモールスタートを望む自社のニーズに合致していました。まずは課題が明確だった連結会計システムから先行して導入し、段階的に適用範囲を広げていける点が大きな後押しとなりました。

もちろん、実務に耐えうる機能がしっかりと備わっているかという点については、導入前に細かく検証を行いました。実は導入を検討していた当時、マネーフォワードのシステムでは連結キャッシュ・フロー計算書の作成機能がリリースされたばかりの段階でした。当時はデータの調整仕訳を一つひとつ手作業で入力していく必要があり、毎月の実務上の負担が大きくなるのではないかと唯一懸念していました。

しかし、商談の席でマネーフォワードの担当者から今後の開発ロードマップについて丁寧な説明を受け、クラウドならではのスピード感あるアップデートを信じて導入を決断しました。実際に導入してからしばらくして、期待通りにデータをまとめて一括で調整・取り込みができる機能が実装され、実務の利便性は飛躍的に向上しました。ユーザーのリアルなニーズを的確に汲み取り、システムが止まることなく進化し続ける点こそが、従来のオンプレミス型システムにはないクラウドサービスを選ぶメリットだと実感しました。

誰もが迷わず使える画面で内製化へ、ランニングコストは約3分の1に

ー『マネーフォワード クラウド連結会計』導入後の変化や導入したメリットをお教えください。

システムを刷新したことで、具体的な導入効果を実感しています。中でも一番の大きなメリットとして挙げられるのが、システムの圧倒的な使いやすさと直感的な操作性です。以前利用していたシステムは玄人向けと言いますか、連結決算の深い知識と長年の経験を持つ熟練者でなければ使いこなせないような複雑な構造でした。そのため、担当者が変わる際の引き継ぎや教育に多くの時間と労力がかかっていました。

一方で、マネーフォワードのシステムは画面設計が分かりやすく、連結決算の業務にそれほど深く習熟していない人であっても、画面の指示に従うことで迷わずスムーズに操作を進めることができます。現在、グループの連結決算の実務作業については一時的に業務委託しており、並行して社内での内製化に向けた体制構築と引き継ぎを進めている最中です。新しく入社した実務担当者へ業務を移管していくプロセスにおいて、このシステムの分かりやすさは強力な安心感に繋がっています。属人化を排除し、誰もがすぐに使える環境が整ったことは、内製化を目指す自社にとって何よりも価値のあるメリットです。

また、各子会社から提出される連結パッケージの取り込み作業についても、効率化が図られました。以前のシステムでは、各子会社から集めた連結パッケージのデータをそのまま取り込むことができず、自社で組んだ複雑なExcelマクロを介してデータを出力し直すという、独自の仕組みと一手間が必要でした。そのため、毎月のデータ連携作業そのものに時間を要していただけでなく、システムの状況に合わせてマクロの設定を見直すといった維持管理やメンテナンスの負担にも苦労していました。

現在はそのような事前のデータ加工やマクロの維持管理が不要となりました。子会社が入力したデータをダイレクトかつスムーズにシステムへインポートできるようになり、これに付随する確認作業や手戻りの時間が不要となりました。今後は単体決算にマネーフォワード クラウド会計を導入して、決算数値を自動連携していくことを検討しています。

さらに、経営の観点から見逃せないのが劇的なコスト削減効果です。月々のシステムランニングコストは、以前のシステムと比較して約3分の1にまで抑えることができました。初期の導入費用やリプレイスにかかった社内工数を加味しても、十分に短期間で投資を回収できるほどのコストパフォーマンスの高さを実現しており、システム刷新の判断は間違っていなかったと確信しています。

 

挿入②

制度連結のための道具から、経営の意思決定を支える強力な基盤へ

ー今後の展望についてお教えください。

マネーフォワード クラウド連結会計を利用した連結決算業務の土台は整ったので、今後はまだ十分に活用しきれていない機能を積極的に実務へ組み込み、決算業務全体のさらなる高度化を目指していきたいと考えています。

具体的には、現在は取締役会への報告や管理会計のための資料作成において、システムからExcelで出力し、前年対比の計算などの二次加工を行っています。今後はシステムに備わっているGoogleスプレッドシート連携機能やExcelアドイン機能などを活用することで、システム内のリアルタイムな連結決算データをダイレクトに同期させたいと考えています。

これにより、転記の手間や入力ミスを排除することができ、よりスピーディーかつ正確な業績分析が可能になります。経営陣との迅速な情報共有の実現に向けて、単なる決算処理の道具としてだけでなく、経営の意思決定を支える管理会計の基盤として、このシステムをさらに使いこなしていきたいです。

また開示や社内報告に向けたセグメント情報については、一部ですがワークシート作業が残っております。これらをシステム内で一元管理できるよう、より使いやすいシステムの機能アップデートを期待しています。

今後も進化し続けるクラウドシステムと共に、効率的な運用と経営を支える強力な基盤の構築を進めていきます。

※掲載内容は取材当時の情報です。

公開日:2026年8月31日 公開当時の情報となります

株式会社メイテックグループホールディングス
日本のモノづくりを支える、技術者派遣業界トップクラス「メイテックグループ」の持株会社。自動車や半導体をはじめとする大手製造業向けに、設計・開発に特化した高度なエンジニアリングソリューション事業やエンジニア紹介事業を展開するグループ各社を統括し、国内の技術イノベーションを牽引している。