株式会社ゴーゴーカレーグループ

​​月次決算7営業日へ!全社クラウド化を推進。経営管理がスピーディーに​

株式会社ゴーゴーカレーグループ 経営企画本部 本部長 兼 財務本部 本部長 橋本 健志様
マーケティング本部 本部長 柳沼 直樹様
  • 課題

    ​・​月次決算に15日から20営業日を要し、迅速な経営分析や意思決定の妨げとなっていた。​
    ​​・紙ベースの請求書や経費申請の回覧による承認フローと手作業によって、業務効率が低下していた。​
    ​​・以前はオンプレミス型システムを使っていたため、承認作業は事務所内でしか行えず、業務の属人化が進んでいた。​

  • 結果

    ​​・月次決算のスピードが15営業日から7営業日へと大幅に短縮され、経営分析の時間を確保できるようになった。​
    ​​・請求書や経費申請のオンライン化により、紙の回覧や手作業が不要となり、業務効率が向上した。​
    ・クラウド化により、予実管理における部門責任者を含む全社的な情報共有がスムーズになった。​

全社的なクラウド化を推進、経営分析の時間確保へ
石川県金沢市発祥の「ゴーゴーカレー」を展開する株式会社ゴーゴーカレーグループ様では、​​業務の効率化・決算の早期化を目的に​​全社的なクラウドシステム活用へと方針転換しました。それまでは紙ベースの請求書回覧やオンプレミス型システムにより、月次決算に15営業日以上を要し、迅速な経営判断ができない状況でした。​ 

​​今回は、マネーフォワード クラウドの導入を担当いただいた経営企画本部の橋本様とマーケティング​​本​​部の柳沼様に、マネーフォワード クラウドの導入前の課題と導入の決め手、導入後効果についてお伺いしました。​ 

海外展開やBtoB新事業に注力するため、経営分析を加速させたかった

――会社概要と事業内容について教えてください。

​​柳沼様:​色い背景にゴリラのトレードマークを掲げて、金沢発祥のカレーを国内外で提供する会社です。石川県金沢市にゆかりを持つ当社では、2024年1月1日の能登震災を受けて「復興ゴーゴープロジェクト」を続けています。2025年年明けには「能登半島地震・豪雨 復興ゴーゴープロジェクト」の一貫として、石川県出身の大関・大の里と化粧まわしを贈呈し、スタートダッシュを切りました。​

​また、直近では株式会社山善さんとコラボし、『毎日カレーが食べたくなる電気圧力鍋』を開発。2月4日から応援購入サービス「Makuake(マクアケ)」にて先行販売を行いました。今春には、家電量販店やドン・キホーテなどで販売開始予定で、同梱している秘伝レシピとともに電気圧力鍋をご利用いただけるよう準備を進めています。​
加えて、インドネシアの海外出店にも力を入れており、世界に向けてゴーゴーカレーを広めている最中です。​ 

――橋本様・柳沼様の担当業務と、財務経理領域のチーム体制について教えてください。

橋本様:​私は財務本部と経営企画本部の責任者を務めています。財務本部は財務部、経理部に分かれて実務を担っており、経営企画本部、HR本部を含めると約15名の管理部体制となっています。なお、当社の経営企画本部は会社の戦略設計や今後の方針、予算コントロールなどを担う立場です。​

​​柳沼様:​私はマーケティングを担当しています。マネーフォワード クラウドのManageboardを実務で利用しています。​

――マネーフォワード クラウドの導入前、どのような課題を抱えていましたか?​

​​月次決算7営業日へ!全社クラウド化を推進。経営管理がスピーディーに​

​​橋本様:​もともと他社の会計システムを利用していましたが、月次決算のスピードをもっと高めたいと考えていました。以前は20日ごろまで時間を要していて、どんなに頑張っても15日はかかる状態でした。​

​​また、経費申請や請求書を紙で回覧していたため、マネーフォワード クラウドのようなシステムでオンラインで申請・承認ができれば、手作業を減らしてもっと効率化できると考えていました。​

――経費精算や月次決算に時間がかかっていた要因は他にありますか?

​​橋本様:​ゴーゴーカレーは店舗メインのBtoC事業に思われがちですが、実はBtoBの事業取引も盛んな会社です。カレーのルーを卸したり、冒頭で紹介した山善さんのようにコラボをしたりする際、法人向けの請求書や契約書などが多数発生します。これらの請求書類を紙で対応すると効率が悪く、経費精算や会計処理に時間を費やした要因と考えられます。​

​​加えて、以前はオンプレミス型のシステムを使っていて、自社内にサーバーがありました。そのため、作業するために事務所に出勤しなくてはならず、数名の経理担当者しか操作権限を持っていないことで属人化も起きていました。​

​​店舗や他部門の承認者は外出が多く、わざわざ事務所に足を運んで承認作業を行う時間は無駄なので、クラウド上で承認できる体制にしたいと考えていました。​

​​店舗の受発注や請求、仕入等は他社システムを利用していましたが、経理の仕訳作業に時間がかかりがちでしたね。確認したところ、月200件ほど紙ベースの請求書処理を行っていたので、これらの紙をなくすことが効率化への近道だと思いました。​

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未来を見据え、全社的にクラウドシステム活用をめざすことに​

――複数のシステム刷新を進めたきっかけについて教えてください。

​​橋本様:​喫緊の課題に直面したわけではありませんが、日ごろから請求書や仕訳の効率化を図りたいと考えていました。​

​​​​​加えて、月次決算の時間を短縮できれば、経営分析に費やす時間をより創出できると考えました。長く活用してきたシステムを入れ替えることは腰が重たい話でしたが、会社の未来を見据えて管理部門メンバーで議論した結果、システム刷新を行うことに決めました。​​​

――マネーフォワード クラウドの他に比較検討はされましたか。比較検討されたポイントとマネーフォワード クラウドの印象を教えてください。

​​橋本様:​経理部長と一緒に、大企業向けの著名なシステムや既存システムなど、複数のシステムを比較検討しました。検討過程で、すべての業務を外部に任せる方法も検討しました。しかし、外部に頼らずに自分たちでデータを管理する体制が望ましいと判断し、自社で使いこなせるシステムを探していきました。​

​​さまざまシステムを比較する中で、​​社内の人間が前職でマネーフォワード クラウドを利用したことがあり、使いやすかったと聞きました。そこで改めて詳細機能やプランを確認したところ、マネーフォワード クラウドは他社よりもイニシャルコストが抑えられるにも関わらず、機能面も充実しており、自社でデータを持って管理しやすいUI/UXだったため導入を決めました。​

――複数システムをまとめて入れ替える際、スケジュールや優先順位のつけ方で意識したことはありますか?

​​橋本様:​既存システムとマネーフォワード クラウドの契約期間が重複してしまったため、会計業務に支障が出ないようにスケジュール調整を行いました。決算期を境目にマネーフォワード クラウドに切り替えたため、既存システムで対応している前年決算時期に少しだけマネーフォワード クラウドが重複する形になりましたが、途切れのないようにスケジュールを管理しました。​

​​具体的な移行期間は、データ移行に1ヶ月、テスト運用に1ヶ月ほどです。また、優先順位のつけ方としては、クラウド会計Plusとクラウド債務支払の優先度を高めて同時に導入を行い、次いでManageboardの導入をしました。その後、3ヶ月ほど経ってからクラウド経費、さらに時期をずらしてビジネスカードを導入することで、慣れないシステムにも対応しやすいよう心掛けました。​

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管理部門の非効率が解消され、月次決算や経営分析がスムーズに

――マネーフォワード クラウド導入前の課題はどのように解決されましたか?​

​​橋本様:​マネーフォワード クラウドを導入したことで、紙の請求書の回覧が不要になり、すべての作業をオンラインで完結できるようになりました。その結果、以前は15営業日以上かかっていた月次決算が7営業日に短縮でき、嬉しく思っています。​

​​マネーフォワード クラウドによって、郵送で受け取った紙の請求書をスキャンしてメールで送り経理担当者が全員で確認するという作業を削減でき、上がってきた情報をクラウド債務支払で計上して、そのままオンライン上で各部門の責任者が承認する体制が構築できました。​

​​すべての作業をクラウド上で対応できるようになったことで、経理担当者以外もシステムを確認できるのも嬉しいポイントです。部長以上の社員は帳簿やManageboardを閲覧できるようになったため、社員から質問が入ったときに「マネーフォワード クラウドの〇〇を見てください」と回答でき、社内の情報共有がスムーズになりました。​

​​ちなみに、以前はお客​​さま​​​から送られてきたファックスの紙をそのまま経理に回される場合もありました。しかし、マネーフォワード クラウドの導入をきっかけにデータで連携する方法に変えることができ、「数字やデータはシステム上でそれぞれが管理する」ように社内周知ができたと思います。​

――複数ご導入いただいた中でも、「会計Plus」「Manageboard(予実管理システム)」の使用感や感想を教えていただけますか?

​​月次決算7営業日へ!全社クラウド化を推進。経営管理がスピーディーに​

​​柳沼様:​私はマーケティング部署でManageboardを日々、活用しています。いつも、自分自身で数値を把握するためにスプレッドシートで集計表を作成していますが、その金額とManageboardを照らし合わせて確認を行っています。​

​​アナログに作成した集計表とManageboardを突合せることで、「スプレッドシートにはあるけどManageboardにはない数字」やイレギュラーを発見できるため、予実管理がより正確になったと感じています。​

​​以前は、部門ごとに予実管理、予算管理をしていませんでしたが、Manageboardがあれば部門別管理が容易になりますよね。今後は部門別の予実管理に取り組もうと方針転換をしているため、マネーフォワード クラウドを引き続き活用していきたいです。

――その他、マネーフォワードを使用した感想をいただけますか?

​​橋本様:​マネーフォワードは、改善要望を伝えた後の改善が非常にスピーディーということを現場の社員から聞いています。​​チャットで要望を送ると、早い段階でアップデート対応いただけるのは好印象ですね。今後も、より使いやすいシステムに改善を続けてくれることを期待したいです。​

​​また、経理部長からは、簡単な問合せはチャットですぐに答えてくれる点が助かると感想をもらっています。機能面で言えば、ビジネスカードの利用明細データをクラウド経費に連携できることが便利だと思うし、さらにクラウド経費で作成された仕訳データは会計Plusに連携できるのは使い勝手が良いですね。当社は銀行取引件数が多いので、銀行のAPI連携ができるのも便利だと思っています。​

​​店舗で活躍する社員を後押しできる管理部体制を作っていきたい​

――今後、財務経理部でどのような姿を目指していきたいか、掲げている目標があれば教えてください。

​​月次決算7営業日へ!全社クラウド化を推進。経営管理がスピーディーに​

​​橋本様:​月次決算が1日でも早くなれば、経営分析を行う時間も長くとれるし、KPI設定もしやすくなります。当社の経営企画本部が立ち上がってからまだ日が浅いですが、引き続きマネーフォワードを活用して業務効率化を図り、経営課題と向き合っていきたいです。​

​​また、当社は店舗事業に加えてBtoB事業にも注力をしていますが、お客さまに満足いただき、会社が売上・利益を上げられているのは、現場の社員の相当な頑張りがあってこそだと思っています。​

​​現場で頑張る社員のことを思えば、管理部門の無駄をなくして効率化を図ることは重要なミッションです。管理部門が単なるコストセンターにならないよう、​​少しの無駄もなく、​​店舗社員の背中を押せる存在になりたいと考えています。
​なお、5月5日はゴーゴーバースデー、ゴーゴーカレーの日。その日は、管理部門社員も含めて全員が現場で働く日となっています。やはり、「現場を知らない人は何もできない」ですから、管理部門の社員も現場で働く気持ちや目線を忘れず、お客さまに元気を届けていきたいと思います。​

――ご導入を検討している企業様に、マネーフォワード クラウドのおすすめポイントがあれば教えていただけますか?

​​橋本様:​経営企画部の中には、マネーフォワードを初めて使う社員もいました。あまり会計知識がない社員でも直観的に操作が可能で、部門別取引管理のエラーチェックもしやすく、利便性が高いと評価は上々です。

​​誰にでも易しいインターフェースで、データ連携も便利なので、今後マネーフォワードから新しいプロダクトが出たらどんどん使ってみたいと思います。クラウドシステムで属人化を防ぎ、効率化を目指す他社の皆さんにもぜひ、使ってみてほしいですね。​

公開日:2025年9月2日 公開当時の情報となります

株式会社ゴーゴーカレーグループ
2003年に創業、04年に1号店を東京・新宿に開き、「金沢カレーブーム」の火付け役となる。05年に金沢本店​​、07年に海外初進出となる米ニューヨークのタイムズスクエアに出店。2017年から事業承継型M&Aに力を入れ、金沢の老舗インドカレー店「ホットハウス」や19年に金沢カレーの元祖「ターバンカレー」の運営を引き継ぐ。23年1月に本社を東京から金沢に移転、3月に大手IT(情報技術)企業出身の西畑誠がCEO兼代表取締役社長に就任。「世界一のカレー専門商社」を目指して、国内外に約100店舗を展開。