
ビジネスマンにとって日々、新しい企画のたねを探すことは重要です。しかし、ウェブ上の情報だけではどうしても似たような企画になってしまいがちです。
そんな時には本屋に行くのがおすすめです。それも、大きな書店ではなく、専門性に特化していたり一般の流通に乗っていない本を扱う小規模な店舗がおすすめです。今回は日本各地の、新しいアイディアのインスピレーションが見つかるかもしれない本屋を紹介します。
目次
1.SHIBUYA PUBLISHING BOOK SELLERS
大量生産、大量消費の世の中の流れに対して、出版業界からアンチテーゼを突きつけるのが、SHIBUYA PUBLISHING BOOK SELLERSです。
「出版社のオフィスとイベントスペース、書店を同じ空間に置くことで、出来立ての本を売る。」これがこのお店のコンセプトです。このお店ではSPBSラボと題して衣食住様々な分野で活躍する人を書店に招待してトークショーやセミナーを開いています。
これに参加すればビジネスのインスピレーションも湧くはずです。もちろんそのあと関連書籍を買って帰ればさらなるインプットにもつながることでしょう。
情報
公式サイト | SHIBUYA PUBLISHING BOOK SELLERS |
---|---|
店舗住所 | 東京都渋谷区神山町17-3 |
営業時間 | 月〜土 12:00‐24:00 日 12:00‐22:00 ※ワークショップ・イベントに伴い変更の可能性あり |
定休日 | 年末年始及び盆期間休業 |
公式Twitterアカウント | @SPBS_Tokyo |
2.タコシェ
タコシェは少部数・限定出版物・品切れ本のほか、インディーズCDにカセット、映像、衣類や楽器に雑貨などをありとあらゆる文化を横断しつつ、一つところに集めているお店です。
一般の流通では手に入らない手作り感満載の商品が多数手に入るのが最大の魅力です。
例えば「nu」の戸塚泰雄氏と「DU」の小林英治氏、「なんクリ」の森田真規氏の3人の編集者が集まって、たった1週間ほどで作ってしまう「なnD3」という読み物があります。
出版業界に身を置いていなくてもこの本が見せてくれる「ものづくり」のスピード感と完成度を目の当たりにすれば、自分が何をどう作りたいのかのきっかけをつかめるかもしれません。
店舗情報
公式サイト | タコシェ |
---|---|
店舗住所 | 東京都中野区中野5-52-15 中野ブロードウェイ3F |
営業時間 | 12:00~20:00 |
定休日 | 年中無休 |
公式Twitterアカウント | @tacoche |
3.B&B
出会いを演出する本屋、B&Bを端的に表現するとこのように言うことができます。本当の出会い、人との出会い、家具との出会い、雑貨との出会い。それらを小さな本屋の中に凝縮したのがこのお店です。本のセレクトにはコンセプトはなく、広く浅く取り揃えています。
新しいアイディアが生まれずに頭を抱えているのなら、「とりあえずB&Bに行ってみる」がオススメです。
毎日新しいイベントを開催しているので毎日通っても問題ありません。そうして人と出会い、同時に本と出会うことで、新しいアイディアの種が見つかるはずです。
専門的に掘り下げてないセレクトだからこそ、何度行っても新しいジャンルと出会えるというのも、このお店の強みです。
店舗情報
公式サイト | B&B |
---|---|
店舗住所 | 東京都世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F |
営業時間 | 12:00~24:00 |
定休日 | 年中無休(年末年始および特別な場合を除く) |
公式Twitterアカウント | @book_and_beer |
4.ツルハシブックス
ツルハシブックスは多様性・偶然性をキーワードにお店作りをしている新潟の本屋です。この店では「カラバコ」という名前でレンタルスペースを提供していて、そこにはいろいろな人が自分の手仕事を紹介しています。
あるいは「HAKKUTSU」という名前で地下に古本コーナーを設けています。この地下室は年齢によって本の販売価格が決められていて、10代は1冊200円、20代は1冊300円、そして30代以上は入室禁止というスペースです。
置いてある本は全国から寄贈された個人の本。30代以上の人は使えませんが、アイディアに行き詰まっている若手の人なら魅力的な本はもちろん、同じ悩みを抱える若人と出会えるかもしれません。
店舗情報
公式サイト | ツルハシブックス |
---|---|
店舗住所 | 新潟市西区内野町431-2 |
営業時間 | 平日 12:00-19:00 土曜 7:00-21:00 日祝 10:00-19:00 |
定休日 | 火・水曜定休 |
公式Twitterアカウント | @TsuruhashiBooks |
5.cow books
cow booksは「暮しの手帖」の編集長松浦弥太郎氏が経営する本屋で、かなりコアな本ばかりを中心に揃えています。新刊本と古本を取り扱っていますが、どれも他のお店ではお目にかかれないものばかりです。
一言に「本作り」と言ってもその奥は非常に深いものです。紙の選定やインクの乗せ方、装丁へのこだわりに、レイアウトの仕方など、一冊のこだわられた本には作り手の思いが込められています。
敏腕編集長だからできるそんな気持ちのこもった本を手に取れば、それだけで「自分の仕事がどうあるべきか」の答えが見つかるはず。これぞという本は買って帰り、手元に置いておきましょう。行き詰まった時のカンフル剤になります。
店舗情報
公式サイト | cow books |
---|---|
店舗住所 | 東京都目黒区青葉台1-14-11 |
営業時間 | 12:00-20:00 |
定休日 | 月曜定休 月曜祝日の場合は営業 |
公式Twitterアカウント | @COWBOOKS |
6.蔦屋 湘南
・スローフード、スローライフの提案
・趣味とデジタルライフの楽しみ方の提案
・親と子のコミュニケーションの提案
この3つをテーマとした30のショップが集まっている複合施設の中に蔦屋湘南はあります。お店の中にも外にも合計300の座席が用意されています。かつ蔦屋代官山と同じくブックコンシェルジュが常駐しており、新たな時間の過ごし方を提案してくれます。
もちろん本屋なのでたくさんの本当の出会いもあります。コンセプトに基づいたショップもたくさんあるので、雑貨や服あるいは新しい食べものに出会うこともあるでしょう。しかしこと「アイディア」という点に関してこのお店で特筆すべきなのは「T-SITE」という施設そのものです。
3つのコンセプトだけを頼りにどんなショップがどのような形で参加しているのを観察すれば、自分のやりたいことをどうやって形にすべきかのヒントが得られること請け合いです。
店舗情報
公式サイト | 蔦屋 湘南 |
---|---|
店舗住所 | 神奈川県藤沢市辻堂元町6丁目20番-1 |
営業時間 | 8:00~24:00 |
定休日 | 年中無休 |
公式Twitterアカウント | @SHONAN_T_art |
7.海士町図書館
海士町図書館は「島まるごと図書館構想」のもと、島根県隠岐郡の島前三島の一つ中之島で構築された図書館ネットワークです。島の学校や公民館、港などの公共施設を活用し、図書館分館としています。海士町の「読書活動」を重点に置く施策が基盤になっています。
もちろん図書館なので本はたくさんあります。しかしこの図書館で見るべきは本というよりはその手法です。元来は「図書館のない島」だった中之島を、「図書館の島」にしようとしているこの地域振興策は、かなりユニークなものです。逆境を生かし、打開策を講じるそのやり方は、広くビジネスにつながるマインドです。それを目の当たりにし肌身に感じることで、ブレイクスルーができるかもしれません。
店舗情報
公式サイト | 海士町図書館 |
---|---|
店舗住所 | 島根県隠岐郡海士町大字海士1490 |
営業時間 | 火~金曜日 9:00~18:00 土・日・祝日 9:00~17:00 |
定休日 | 毎週月曜日(祝日の場合は翌日が休館日) |
公式Twitterアカウント | 無し |
8.ガケ書房(ホホホ座に店舗名変更)
新刊販売はもちろんのこと、古本を売りたい人に自分で棚を作ってもらう「貸し棚」制度がユニークな本屋です。
京都という土地柄もあって色々な人が貸し棚で出品しているので、刺激を受けるにはもってこいのお店です。西日本在住の方、出張などで訪れる予定がある方は一度覗いてみると、新しい発見があるかもしれません。
店舗情報
公式サイト | ガケ書房 現在は、移転および「ホホホ座」に店舗名変更 |
---|---|
店舗住所 | 京都府京都市左京区北白川下別当町33ハイネストビル (※移転後)京都府京都市左京区浄土寺馬場町71 |
営業時間 | 12:00〜22:00 (※移転後)11:00~19:00 |
9.スタンダードブックストア
コンセプトは「ベストセラーはおいてません」。本のセレクトが非常に繊細で、的確に売れそうにない本ばかり置いているのが最大の魅力です。売れる本ばかりを面陳する大手の本屋とは違う本の出会い方ができるお店です。
店舗情報
公式サイト | スタンダードブックストア |
---|---|
店舗住所 | 大阪府大阪市中央区西心斎橋2丁目2−12 クリスタグランドビル1FBF |
営業時間 | 11:00〜22:30 |
定休日 | 年中無休 |
公式Twitterアカウント | @standardbook |
10.Calo Bookshop & Cafe / Calo Gallery
このお店は洋書やミニコミ、写真やアートのヴィジュアル書関連を専門に扱う本屋です。
「そんな分野には興味がない」
という人も多いかもしれません。しかし視覚的な情報をデザインすることはどんな分野でも重要です。
「こういう情報をこういう風に見せるのか」
という勉強のためにも一度立ち寄って欲しいお店です。
店舗情報
公式サイト | Calo Bookshop & Cafe / Calo Gallery |
---|---|
店舗住所 | 大阪市西区江戸堀1-8-24 若狭ビル5階 |
営業時間 | 12:00~19:00(土曜は~18:00) |
定休日 | 毎週日・月曜休 |
公式Twitterアカウント | @calobookshop |
まとめ
質の高いアウトプットのためには、質の高いインプットが必要です。そんな時に、今回紹介したような書店は他では見られない本や取り組みがなされており、唯一無二のインプットが期待できます。
ぜひ、みなさんもお気に入りのインスピレーションの元になる本屋を見つけてください。
※掲載している情報は記事更新時点のものです。
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。