話題のプログラム!総務省発の「異能vation」を徹底解説!

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異能vation

はじめに

今、新聞からwebメディアまで様々な媒体に取り上げられ、注目が集まっている異能vationという制度をご存知でしょうか?

異能vationは、総務省がICT(情報通信技術)分野を発展させるために始めた事業の名称となります。ICT分野での研究に対して、資金面・体制面からの支援を行うことで、日本から世界規模での技術革新を起こすことを目的としています。

今回は、そんな世界を変える可能性を秘めた制度、異能vationについて紹介していきたいと思います。

異能vationの概要

異能(Inno)vation キャプチャー

まずは異能vationの概要をみていきます。

異能vationの目的

常識にとらわれない、独創的な人に対する支援を行うことで、日本からICT分野における革新的な技術と人材を創出することを目的として総務省が行なっている事業です。

対象

日々新しい技術などが誕生しているICT分野で、大きな影響力を持つ価値創造につながる可能性を持ち、これまでにない先進的な技術課題に挑戦する個人かつ以下の条件に該当する方が対象となります。

・義務教育修了者(平成26年8月20日時点)
・日本国籍を保有する方、日本への永住を許可されている外国の方

なお、組織に所属している方でも、所属組織の了承を得られていれば、申し込むことができます。

異能vation1
Photo by Babak Farrokhi

サポート内容

異能vationには資金面・体制面の双方で研究支援が用意されています。

・資金面
300万円を上限として、研究に対する評価により査定されます。

・体制面
事務局とスーパーバイザーと呼ばれる専門家による支援を受けることができます。事務局は、経費管理のような事務管理を代行し、研究に没頭できる環境をサポートします。スーパーバイザーは、求めに応じて研究への助言、評価を行います。なお、スーパーバイザーが研究に介入することはありません。

これらの支援により、ICT分野における技術革新へ向けて突き進むことができるようになります。

応募方法

応募を行うためには異能vationのサイト上にある応募フォーム(自薦の方向け)から応募することができます。また、任意で研究コンセプトを記載した書類や試作品などを提出することができます。

応募期間は平成26年7月14日(月)~平成26年8月20日(水)18:00までとなっています。

なお、異能vationは、他薦による応募もできます。

審査に関して

異能vation2
Photo by Howard Lake

次に審査時の流れとポイントをみていきたいと思います。

審査の流れ

申請後の流れとしては以下のようになります。

1. 事務局により応募要件などの形式をチェック
2. スーパーバイザーの評価とプログラム評価委員会の審査による一次選考
3. 一次選考合格者は二次選考へ(通知は平成26年9月中旬頃の予定)
4. スーパーバイザーごとの評価による二次選考
※一次審査通過者が試験的な研究課題への挑戦に対する評価や面談
5. その評価結果へのプログラム評価委員の承認により二次選考合格者を決定

審査ポイント

選考の中で審査されるポイントは、以下の通りとなっています。

・独創性
技術革新へ挑戦するにふさわしいアイデアなどを持っているか

・自己追究性
他者に根拠や理由付けを求めない自己追究的な姿勢を持ち合わせているか

・認識の明確性
挑戦する研究テーマに関して、可能性や問題点などを明確に認識しているか

・不屈の精神
挑戦する研究テーマに対して絶対感を持ち、成功するまで挑戦し続ける気力を持っているか

また、これまでの経験・能力ではなく、予想ができない技術課題に対し、強い意志を持って挑戦することができるかが重視されます。

最後に

いかがでしたでしょうか?これまでにアイディアや熱意はあっても、それを試す場がなかった方には、またとない大きなチャンスといえるのではないでしょうか。

我こそはという強い思いをお持ちの方、ぜひ応募を検討してみてはいかがでしょうか?

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