超モフモフの「名物社員犬」 癒しだけじゃない社内ペットの効果

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昨今企業の業態の多角化により、企業ごとに特色を出したオフィスマネジメントが求められつつあります。そんな中、注目を集めつつあるのが「社内ペット」や「社員犬」制度。ただ癒されるだけではない、会社で動物を飼うことのリアルについて、いち早く社員犬を“雇用”した日本オラクル リアルエステート&ファシリティ部 高橋 秀夫さんにお話をうかがいました。

(1)日本オラクルの社員犬は「超モフモフ」


日本オラクルで働く社員犬は「Candy(キャンディ)」ちゃん。オールドイングリッシュシープドッグの女の子です。

モフモフの毛がとってもキュート! 思わず抱きしめたくなります。
2010年7月に徳島県で生まれたキャンディちゃんは、その約3カ月後に日本オラクルへ正式入社。先日8歳になったそうです。
キャンディちゃんのフェイスブックツイッターでは、写真や動画が多数アップされており、日々お仕事に精を出している様子がうかがえます。

(2)社員犬を飼うとどういう効果があるの?

社員犬を飼い始めて長い日本オラクルですが、なぜ「社員」として犬を迎え入れたのでしょうか。広報室の石山和美さんに聞きました。

──社員犬を飼い始めたきっかけは?

高橋さん:社員犬制度の導入きっかけは、当時の社長がオフィス環境への想い入れが強かったことです。犬を飼いはじめることで、社員にとっての癒やしになればという発想から社員犬制度を開始しました。開始は1991年からで、現在のキャンディは4代目になります

こちらは、2010年10月に開催されたキャンディちゃんの入社式の様子になります。

──入社式も開催されたんですね。

高橋さん:はい。キャンディは日本オラクルの社員として働いています。社員番号は0番なんですよ。出勤は毎週水曜日のお昼に実施しています

──出社時はどのようなお仕事をしているのですか?

高橋さん:社員や来客のお客様、社外イベントなどでアピールを行っています。ツイッターやインスタグラムのアカウントもあり、画像や動画を通して情報発信も行っています。シーズンやイベントによって髪飾りを変えたりしているんですよ

──こういった社員犬制度を導入するメリットとして「癒やし効果」があげられそうですが、ビジネス上でのメリットはありますか?

高橋さん:IT業界は変化と競争が激しく、常に市場に新しいものを提案していかなければならない環境にあります。そのために、日本オラクルでは社員がリフレッシュできて、創造力を高められるようなオフィス環境の整備に力をいれています。その取組みとしても、社員犬キャンディの存在は大きな役割を担っています。

また、自社の社会貢献活動や広報活動でも、マスコットとして地域住民やファンとの交流などで活躍してくれています。

(3)社員犬を飼う上での注意点は?

会社としてのメリットは癒やしや広報的な視点だけでなく、多面的にあるようです。ただ、犬も動物です。社員とは違う心がけも必要になるはず。もう少し突っ込んだ質問も聞いてみました。

──少々変な質問になるのですが、社員犬への報酬というのはどうしていますか?

高橋さん:イベントや社内出社がお仕事なので、その際にお客様や社員から笑顔をいただくことがキャンディにとっての一番の報酬だと思います。キャンディも笑顔で多くの人とふれあうと喜んでくれます

──なるほど。働き方で心がけていることなどありますか?

高橋さん: 多くの人とふれあうイベントに出席することもあるので、人に慣れるように、普段からキャンディと人がふれあえる環境を作っています。

 

(4)気軽に飼えないけど魅力的な社員犬

最後に、社員犬に興味を持った企業が知っておくべきポイントなどのアドバイスをもらいました。

高橋さん:単に「費用」や「場所」が確保できるからといって社内犬の飼育を検討するのは早計です。犬の生涯をどのように考えているかを事前に検討しておくことが大切です。

まずはいきなり飼い始めるのではなく、レンタル犬での試験導入をお勧めいたします。また、本格的な導入になりますと、犬種などの選考がとても重要になります。さらに、最近では社員犬だけでなく「社員猫」「社員ヤギ」など、社内ペットも多様になっていますね。

 

どのペットを飼うにせよ、しつけと手入れが十分に出来る環境、そしてスタッフ及びサポート会社の協力も必須です。

社内ペット制度を実現するためには、多くの関係者や社員とコミュニケーションを取ることが必要不可欠です。社員と同じく社内ペットを飼い始めた後に『やっぱりやめよう』と元に戻すのも難しいところ。だからこそテストで試験導入などは非常に大事です。

癒やし以外にも多くのメリットがある社内ペット制度。検討の際には、万全な飼育環境・体制作りはもちろん、ペットの生涯を十分に考慮しましょう。(文・ワードストライク)

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