フリーランスに向いていない人とは?

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フリーランスとして独立する同世代の方が、最近周りで増えているように感じる。

世の中全体としてそうかといえば、はっきりとしたデータはないが、40歳前後で「今後どうするか?」と悩む人が多いからでは無いだろうかと推測している。

クラウドソーシングの発達や、フリーランスに対する世の中の理解が少しずつ進んできていることもあり、10年前までは考えられないほど、フリーランスや副業に対するハードルは下がってきているのではないだろうか。

だが、相も変わらずフリーランスとして生きていくことは厳しい選択である。会社員をやめてフリーランスになったは良いが、あっという間に行き詰まり、独立前の条件より悪い条件で再就職せざるを得なかった人も多い。

「ああ、この方はフリーランスではなく組織にいたほうが良かったのだろう」と思うこともしばしばある。

そこで今回は、そう言った話からまとめた、「こんな人はフリーランスに向いていないので、考えなおしたほうが良いかもしれない」というネタをご紹介する。

寂しがり

寂しがりは、フリーランスにとって良い面と悪い面がある。良い面は「人恋しくなって、いろいろな人に会おうとする」こと。確かにフリーランスは閉じこもっていてはダメである。

しかし基本的には「会うこと」自体は目的ではない。マーケティング、営業という成果に結びつけてこそである。フリーランスの本質は「スキル」であり「技術」である。

だから、フリーランスは孤独な時間に耐えなくてはいけない。一人が苦にならない人でなければ、フリーランスは続かない。

「一人が辛くて…」というフリーランスの方を何人も私は見た。あるいは、技能の向上ではなく飲み会に時間を使っているフリーランスの方も数多い。それは、フリーランスとして致命的である。

時間の管理が苦手

フリーランスは拘束されない。拘束されないが故に、時間に関しては自分を律することが究極的に重要だ。

「時間通りに仕事できない」「仕事をしすぎてしまう」のいずれも、フリーランスにとって致命的な結果を引き起こす。

また、フリーランスの唯一の経営資源は時間である。時間を無駄に使うような行為は、厳に慎むべきであり、勤め人の時とは次元の異なる時間管理を求められる。

どの仕事に時間を使うべきか、将来の投資のために何に時間を割くか、それらはすべて経営判断となる。時間の管理が苦手では、成功はおぼつかない。

営業が苦手

「営業が苦手だから」という理由でフリーランスになることほど、茨の道はない。

ウェブ上に出ている案件はすべて、安い単価か、極めてレアなスキルを必要とする仕事ばかりだ。普通のフリーランスにとって、営業スキルは必須である。むしろ、営業経験を積んだことのない人物にフリーランスを薦めることこそ、無責任というものだ。

といっても、飛び込み営業や電話営業のスキルがここで言う営業スキルではない。むしろ「ルートセールス」的な信頼関係の構築、御用聞き的存在としての営業スキルが重要である。人と話したり、喜んでもらったり、紹介したりされたり、が好きな人は、フリーランスに向いているが、その逆の方はフリーランスはやめたほうが良い。

不安になりやすい

フリーランスになってしまう人は殆どが、「よくわからない自信の塊」のような人である。もちろん彼らが不安を抱えていないわけではない。しかし、不安より自信が大きく、将来についても楽観的に考えている。

フリーランスになって毎日不安でしょうがない、という人は根本的にフリーランスに向いていない。不安が大きすぎるとこの状態を楽しむことができず、押しつぶされてしまうからだ。彼らは保守的、というわけではなく、想像力がたくましすぎるだけなのだ。

貯金が苦手

フリーランスは貯金すべきである。少なくとも1年、働かずとも食べていけるくらいのお金の余裕がなければ、フリーランスは簡単に貧困に転落してしまう可能性がある。

「手元にあるお金を全部使ってしまう」という贅沢は資産家か勤め人にだけ許される贅沢であり、フリーランスにはそのような行為は無縁である。

もちろんスキルや技術、マーケティングや営業のための投資は必要であるが、手元に現金がどの程度あるかによって、行動を成約されないためにも貯金は必要である。

まとめ

フリーランスは向き不向きがはっきりしている。「収入的にも、時間的にも勤め人とそれほど変わらない」という方も多い。

フリーランスに向いていないからといって、仕事ができないわけでもない。組織で働くほうが良い人もたくさんいる。独立は1つの選択肢にすぎない。

「何ができるか」も大事であるが、「自分はフリーランスに向いているのか」を考えることもまた重要だ。

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