色々な仕事を任されるようになってくると、途中で頭の中がぐちゃぐちゃになってしまい、「一度頭の中をリセットしたい!」と思うときが少なからずあるのではないでしょうか?しかし、頭の中をリセットしてしまうと、今まで考えていたものがゼロになり、振り出しに戻ってしまうためにっちもさっちもいきません。そういうときは、「フレームワーク」を使って整理しながら進めていくのが効果的です。
ここでは、新人Webマーケターが活用すべきフレームワークを30個紹介していきます。「頭の中がごちゃごちゃしてきたな・・・」と思ったら、ぜひ活用してみてください。
目次
- 1:マインドマップ
- 2:ロジックツリー
- 3:時間管理のマトリックス
- 4:ピラミッド構造
- 5:MECE
- 6:決定分析
- 7:KJ法
- 8:ディシジョンテーブル
- 9:NM法
- 10:ブレーンストーミング
- 11:ECRS
- 12:オズボーンのチェックリスト
- 13:MFTフレームワーク
- 14:PDCAサイクル
- 15:3C分析
- 16:ファイブフォース分析
- 17:イノベーター理論
- 18:PEST分析
- 19:STP分析
- 20:パーセプションマップ
- 21:4P分析
- 22:SWOT分析
- 23:クロスSWOT分析
- 24:4C分析
- 25:PPM分析
- 26:AARRR分析
- 27:ガントチャート
- 28:PERT図
- 29:バランススコアカード
- 30:PMマトリクス
- 使いこなせれば意味がないフレームワーク
1:マインドマップ
まずは基本中の基本、「マインドマップ」です。放射思考に基づいて考案されたマインドマップは基本テーマとテーマから連想するものを繋げていくフレームワークで、主に思考整理のときに役立ちます。
2:ロジックツリー
後述する「MECE」に深く関係している「ロジックツリー」もフレームワークの代表ですね。Whyツリー(原因追求)やHowツリー(問題解決)など、シーンによって使い分けを行い、解決策や問題の特定を行います。
3:時間管理のマトリックス
物事を緊急性と重要性を使って4つに分類し、優先順位をつけるためのフレームワークが「時間管理のマトリックス」です。自然に頭の中でやっている方も多いフレームワークです。
4:ピラミッド構造
「ピラミッド構造」も基本中の基本といえるフレームワークです。複雑なものを、細かく段階的に分けることで整理する方法です。活用する際は、まず頂点にテーマを置き、少しずつ整理していきましょう。縦の階層は説明する相手に合わせて変更し、横の階層は2〜3つくらいにしておくのがベストです。
5:MECE
フレームワークと聞いて「MECE」を思い浮かべる方も多いでしょう。「重複も漏れもない」という意味のMutually Exclusive and Collectively Exhaustivの頭文字です。ピラミッド構造と一緒に使うことが多いですね。長い時間考えこんでしまうと、同じアイデアが出てきてしまいがちですが、「MECE」のフレームワークを使えば、重複も漏れもないアイデアしか手元に残りません。
6:決定分析
「決定分析」は複数案の中から最適なものを選択するときに使います。案の評価に必要な項目をMUSTとWANTで分けて、さらにそれぞれの項目の重みを点数で設定します。そして案の評価と項目点をかけて最終的な合計点を出すことによって比較します。
7:KJ法
収集した情報をカードに書き込み、グループ化してから整理する方法が「KJ法」です。膨大な情報の関係性を整理するときに役立ちます。
8:ディシジョンテーブル
複数の条件を判定し、最終的な行動を導き出すのが「ディシジョンテーブル」です。様々な分野で使われている有名なフレームワーク。「MECE」と少し似ている部分があり、条件と行動の関係を漏れなく検討する際に活用するのが一般的となっています。
9:NM法
「テーマを決める→テーマに似たものを探す→似たものの調べる→応用する」という手順のフレームワークが「NM法」です。類比発想とも言われており、身近にあるうまくいっているものを参考にしてアイデアを出していきます。「アイデアが全然出てこない・・・」と少し煮詰まってきたら、活用してみてください。
10:ブレーンストーミング
「ブレーンストーミング」は集団でアイディアを出し合うことで問題の解決を図る方法です。「結論厳禁」「自由奔放」「質より量」「結合改善」というルールがあります。ブレーンストーミングを行う際は小さい紙ではなく、ホワイトボードなどを活用して、どんどんアイデアを書いていくようにしましょう。
11:ECRS
「排除」「統合」「順序の入れ替え」「単純化」の4つのステップを順番に考え、プロセスを改善するフレームワークです。「ECRS」は主に組織の生産管理を目的に活用されることが多いですが、個人の生産性向上、思考整理にも活用できます。問題点を見つけ出したいときは、このフレームワークを活用してみてください。
12:オズボーンのチェックリスト
9つの質問に答えることで問題解決を図るためのフレームワークが「オズボーンのチェックリスト」。既存のものを改善したり、改良したりする際に活用するのが一般的です。新商品のマーケティングを行う際に、上手く活用できそうですね。
13:MFTフレームワーク
「MFTフレームワーク」は”技術”を”市場”に売り込むための「機能」を考えます。このフレームワークを活用し、思考を整理していくことで市場のニーズは何か、的確に捉えられるようになります。新規市場の開拓には有効なフレームワークと言えるでしょう。
14:PDCAサイクル
社会人になれば、誰もが一度は聞いたことがあるであろうフレームワーク「PDCAサイクル」。Plan(計画)、Do(実行)、Check(確認)、Action(実行)という4つの要素で成り立っており、この一連のサイクルを実行していくことで行動プロセスを改善することができます。自分が今やっていることの整理に役立ちます。
15:3C分析
「3C分析」は、「市場」「競合」「自社」の3つを分析しKSF(事業が成功するための条件)を導き出すためのフレームワークとなります。商品を売り込んでいくための市場はどういう状況か、また競合はいるのか、自社製品のUPS(独自性)は何か、これらの要素を分析していくことで勝利への方程式が見えてくるようになります。
16:ファイブフォース分析
別名「5つの競争要因分析」とも呼ばれる分析で、競争環境を分析するためのフレームワークが「ファイブフォース分析」です。「同業者間の競争」「顧客の交渉力」「仕入れ先の競争力」「代替品」「新規参入」の5つの要素をもとに業界の競争環境を分析していきます。特定の業界を分析するためのフレームワークで、これを活用することで収益性はどうなっているのかといったことも知ることが可能です。
17:イノベーター理論
商品が市場に浸透するプロセスを5段階で表したものが「イノベーター理論」です。その5つの段階というのが、イノベーター(革新者)、アーリーアダプター(初期採用者)、アーリーマジョリティ(前期追随者)、レイトマジョリティ(後期追随者)、ラガード(遅滞者)。イノベーターが最も新商品の浸透が早く、ラガードが最も新商品の浸透が遅いとされています。
18:PEST分析
外部環境を「政治」「技術」「経済」「社会」の4つに分けて分析し、その影響を評価するためのフレームワークが「PEST分析」。企業が海外進出を行う際によく活用するフレームワークで、今後外部環境の変化が自社にどのような影響を与えるのか、分析することができることもあり戦略策定に効果的です。
19:STP分析
「STP分析」は「セグメンテーション」「ターゲティング」「ポジショニング」の3つを分析し、自社の立ち位置を優位にすることが目的です。どのポジションで、どうやって勝っていくのか、組織の大きな目的をきちんと設定することで、個人がやるべきことも自ずと見えてくるでしょう。
20:パーセプションマップ
市場におけるブランドや商品のポジションを2軸で表すのが「パーセプションマップ」です。企業と顧客の商品に対する認識のズレを少なくし、効果的なマーケティング戦略を立案するために活用するのが目的です。ポジショニングマップと一緒に使うことが多いそうです。
21:4P分析
「4P」は「製品」「価格」「流通」「宣伝」の4つに分けて分析し、具体的なマーケティング戦略を考えるためのフレームワークです。「一度は聞いたことがある・・・」という人も多いのではないでしょうか。それぞれで考案した戦略を組み合わせることを「マーケティングミックス」といい、より戦略の効果を高めていくことができます。
22:SWOT分析
「強み」「弱み」「機会」「脅威」の4つから内部環境・外部環境の両方を統合的に分析します。「SWOT分析」は一番最初に知るといっても過言ではないほど有名なフレームワークで、「4P」と同様に一度は耳にしたことがあると思います。活用する際は、すでに紹介済みのフレームワーク「MECE」と組み合わせると、漏れなくダブりなく、効果的に分析を進めることができるでしょう。
23:クロスSWOT分析
「SWOT分析」と併せて行いたいのが「クロスSWOT分析」です。SWOT分析の4つの要因をクロスさせて課題を抽出するフレームワークです。「SWOT分析」によって得たデータを戦略に結びつけようと思った際は、このフレームワークを活用してみてください。
24:4C分析
上記で紹介した「4P」は企業側の視点ですが、「4C」は顧客側の視点からマーケティングを考えるフレームワークです。企業がマーケティング戦略を立案していく上で大切になるのは、「4C」「4P」どちらかを活用するのではなく、双方のフレームワークを組み合わせることと言えるでしょう。企業、消費者、双方の目線から分析をすることで、良い戦略は生まれるものです。
25:PPM分析
各事業・商品を「スター」「問題児」「負け犬」「金のなる木」の4つに分けて考え、今後の展開を検討するためのフレームワークが「PPM分析」です。企業が成長していくためには、ヒト・モノ・カネのリソースを適切に配分することが大切になります。実際にどこに配分すればいいのか、それを「PPM分析」を活用することできちんと見極めることができるようになります。
26:AARRR分析
「AARRR分析」はユーザー行動を「ユーザー獲得」「利用開始」「継続」「紹介」「収益の発生」の5つの段階で分けて分析するフレームワークです。アプリやWebサービスのマーケティングをしている人は確実に押さえておくべきツールと言えるでしょう。
27:ガントチャート
プロジェクトなどの工程管理に使うのが「ガントチャート」です。いつまでに何をすればいいのか、また終わっているタスクは何か、全体像を把握しやすいので幅広い分野で使われています。今ではアプリなども幾つかあるので、気になった人はアプリを使ってみてもいいかもしれません。
28:PERT図
「PERT図」も工程管理の1つです。各工程の依存関係を分析することで重要な工程の抽出や、作業スピードの設定に役立ちます。スケジュール通りにプロジェクトを進めていくために何をすればいいか、PERT図を使えば、はっきりするはずです。
29:バランススコアカード
「バランススコアカード」は「ビジョン」「戦略」「目標」などを設定・明確化することで業績の評価を行うためのフレームワークです。経営陣からすれば、社員の業績評価を目的に活用しますが、社員はこのバランスコアカードを使うことで、自分の業務が会社にどういう影響を与えているのか理解することができます。
30:PMマトリクス
「PMマトリクス」は企業活動を製品(現在・未来)、市場(現在・未来)の4つのフレームに分け、経営戦略のプロセスを最適化していくためのフレームワークです。短期、中期で戦略を立案したいときに活用されることが多いです。
使いこなせれば意味がないフレームワーク
フレームワークは思考を整理する上で非常に便利なツールですが、使いこなせなければ意味がありません。使うだけで満足せず結果に繋げられるようにしていきましょう。まずは、普段の業務から活用できそうなフレームワークを使ってみてはいかがでしょうか。
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