フリーランスは、どうやって新しい仕事を得たらよいか。

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専業フリーランスの究極の悩みはただひとつ、「どうやって安定的な仕事と収入を得るか」に尽きます。事実、パソナキャリア社の調査によれば、フリーランスの7割の方の悩みが、「仕事をどうやって見つければよいかわからない」となっています。

参考:在宅ワーク/フリーランスに関する意識調査|パソナグループ

専業フリーランスを長く続けるには、どんなに少なくとも月に20万円以上の仕事を安定的に出してくれる顧客を4つ以上持つ必要があります。

確かに1社、2社から月に30万、40万円もらうことができれば当面食べていくことだけはできます。しかし、いつ無くなるかわからない仕事を1、2社持っているだけでは、不安定極まりない状態といえるでしょう。

顧客の会社の経営状態はこちらにコントロールできません。業績次第ではフリーランスへの外注を明日ストップされてもおかしくはないのです。

そんな状態であれば、むしろフリーランスをやめて会社員に戻ったほうが長期的に見ればプラスでしょう。

では、どうしたらある程度ボリュームがあり、安定的な仕事を得られるのか。今回はそれについて考察してみたいと思います。

仕事があるうちに次の新しい仕事を探す

フリーランスになろうという方が独立を決意するのは、どんな時でしょう?「全く収入のあてがない」状態から独立を決意する人は少ないと思います。

おそらく、1社、2社のつながりあった会社から、「仕事を出す」と言われて独立した方が多いのではないでしょうか。しかし、この状態が続くのはあと1年、2年といったところでしょう。いずれ今の顧客はいなくなり、あなたは自分で顧客を開拓せざるを得ない状況になります。

ですから、安定した顧客を獲得するまでの猶予は1年から1年半程度の時間しかありません。したがって、独立した当初、いくら安定した仕事があっても「今」から、次の顧客を開拓する準備ははじめなければなりません。

厳しいようですが、仕事がなくなってから次の仕事を探しても、ほとんど手遅れです。仕事があるうちに、次の仕事を探すのが、フリーランスの鉄則です。これができるかどうかで、フリーランスとして成功するかどうかは大きく左右されます。

フリーランスはどうやって新しい仕事を得たらよいか

それでは、フリーランスが仕事を得るには、どうしたらいいのでしょう。もちろん様々なやり方がありますが、原則は一つです。すなわち、「知名度を上げる」ことです。フリーランスが仕事を得る方法は、これしかありません。

フリーランスへ仕事を依頼するきっかけというのは、とてもシンプルです。ある会社の中で、「文章書いてくれる人がほしい」「webページ作ってくれる人がほしい」などの要求があった時、そこに「できる人を知っています」と言ってくれる人がいる、もしくは「webで調べた時に、あなたの名前が出てきた」時です。

つまり、知名度を上げる行為は、大別して2つです。

1.友人・知人・あなたのことを知っている人、を増やす。
2.webであなたの名前が頻繁に出るようにする。

まず1.を見ていきます。

1.同好会などに顔をだす

「ビジネス交流会」と銘打った交流会は数多くありますが、一般的な交流会は仕事がほしい人ばかりの可能性が高いので、あまり仕事につながりません。

むしろ参加するなら、顧客となるターゲットの集まる場所に顔を出すことです。したがって、趣味の仲間や食事会のほうがまだマシと言えます。

ただしあからさまな営業は嫌がられますので、まずは仲間の役に立つように動きます。例えば、同好会のサイトを勝手に作ってしまうなどです。

2.紹介

紹介は、最も古くからある方法です。紹介だけを生業にしている方もいるくらいです。リベートを支払い、紹介を受けてもいいのですが、できれば避けたい方が多いでしょう。本来、紹介は顧客に自発的に行ってもらうものです。

ただし、紹介は、すべての人がするわけではありません。「紹介好き」の人がおり、ハブとなる人がいます。その人に対して、紹介をおねがいします。

3.業界団体

ほとんどの業界団体は古参が牛耳っていて、あまり役に立たないこともあります。会費だけかかってムダ、と思う方も多くいるでしょう。ただし、古参が知り合いにいればサークルに混ぜてもらえるので、行く価値があります。

4.DM・テレアポ・広告

費用対効果がいい物もありますが、ほとんどは割に合いません。安易に手を出すべきではない領域です。テレアポが得意で仕方がない、という方はこの方法でも構いませんが、そのような方は少ないでしょう。

つぎは2.です。この活動は単純に言えばwebであなたの作品を発表することによって成されます。時間は掛かかりますが、だからこそできる人は少ないのでやる価値があります。必ず1.と同時に進めておくべきです。

(1)寄稿

webサイトへの寄稿は、作品を発表できる良い場です。現在ではイラストサイトや、ブログ、動画サイトなどがかなり多くありますので、継続的に投稿するとよいでしょう。

(2)セミナー、勉強会などで講師をやる

コンサルタントなどがよく用いる手法です。講師には仕事を依頼しやすいので、セミナーや勉強会を企画するのはとても効果的です。現在ではweb上でセミナーができたりしますので、しつこくチャレンジすることで少しずつ自分のファンを獲得できます。

(3)自分のwebサイトやSNSアカウント

上の(1)、(2)と合わせて、自分自身のwebサイトやSNSアカウントに参加者や閲覧者を誘導しましょう。ひとりでも多くフォロワーや友達を獲得すること。地味な作業ですが大事なことです。最終的には自分自身のファンの名簿を持つことが仕事獲得のための最も近道となります。ある程度集まったら、自分のファンに対してセミナーなどをやることもできます。

(4)クラウドソーシングなどの公募に応募する

クラウドソーシングなどは最後の手段です。直ぐに仕事が見つかる一方で、安く買い叩かれる可能性が高いと言えます。あくまでも緊急時の最終手段、と捉えておくべきです。本来、地道な顧客開拓作業を行って入れば、公募に応じる必要はありません。

まとめ

フリーランスが顧客基盤を作るのはとても時間がかかります。最低でも1年、2年、3年かかることも全く珍しくありません。
困ってから仕事を探し、結局クラウドソーシングに頼って仕事を回している、でも儲からなくて苦しい、という事にならないためには、「仕事があるうちに地味な顧客開拓作業をやっておく」ことが必要なのです。

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