
映画評論家、淀川長治の言葉にこんな言葉があります。
「映画はただの娯楽ではなく、人間の教室、人間勉強の場ですね。」
2時間や3時間で、自分の体験し得ない出来事を疑似体験できる映画鑑賞はとても楽しいものです。しかし、ただ楽しむだけではなく、一本の映画からはきっと得られる知識や新しいものの見方があるはずです。
自宅のソファでDVDを見るだけで、今より少しだけ「博識」になれる名作洋画30選をご紹介いたします。
目次
- 1:ミニミニ大作戦
- 2:ニューシネマパラダイス
- 3:グリーンマイル
- 4:ライフ・イズ・ビューティフル
- 5:ホテル・ルワンダ
- 6:プライベート・ライアン
- 7:スクール・オブ・ロック
- 8:パルプ・フィクション
- 9:フィールド・オブ・ドリームス
- 10:善き人のためのソナタ
- 11:アニー・ホール
- 12:ウォッチメン
- 13:ペイ・フォワード / 可能の王国
- 14:トゥモロー・ワールド
- 15:リトル・ミス・サンシャイン
- 16:ザ・ロイヤル・テネンバウムズ
- 17:アマデウス
- 18:リトル・ダンサー
- 19:レインマン
- 20:きみに読む物語
- 21:ウォー・ゲーム
- 22:宇宙人ポール
- 23:ヘアスプレー
- 24:ミックマック
- 25:最強のふたり
- 26:ザ・インタープリター
- 27:シッコ
- 28:真珠の耳飾りの少女
- 29:ANNIE
- 30:ルーシー
- 今週末は何を見る?
1:ミニミニ大作戦
ユニオンジャックを纏ったミニ・クーパーが痛快なカーチェイスを繰り広げるイギリス映画。ランボルギーニやアストンマーチンなど、憧れの名車がたくさん登場するため、車好き必見。映画全体のレトロでユニークな雰囲気は女性にもオススメです。
2:ニューシネマパラダイス
小さな映画館をテーマにしたイタリア映画。一人の男性の回想を追うストーリーで、映画に対する深い愛情が感じられる。単館上映の通好みの映画「ミニシアター系」の先駆けとなった作品。観た後には町から減少していく「名画座」に行ってみたくなるはずです。
3:グリーンマイル
大恐慌時代の刑務所を舞台にした映画。不思議な力を持つ死刑囚と看守の関わりを描いたヒューマニズム溢れるファンタジー作品です。印象に残るシーンや音楽など、ストーリー以外にも見所がたくさんあります。
4:ライフ・イズ・ビューティフル
第二次大戦時のホロコーストを題材にしたイタリア映画。監督のロベルト・ベニーニはコメディアン出身で、悲惨な歴史をユーモアを持って家族愛の観点から描いている。涙なしには観られない名作です。
5:ホテル・ルワンダ
1994年のルワンダ大虐殺のなか、難民をホテルに匿い守ったホテルマンの実話を元にした映画。民族問題を取り扱っていながら、難しいところはなく、ストーリー展開はスリリングで見るものを飽きさせません。
6:プライベート・ライアン
第二次世界大戦をテーマにしたスティーブン・スピルバーグ監督の映画。3時間の大作ながらも、60時間という短時間で撮影された作品。複雑に絡み合う人間模様と、迫力ある戦闘シーンは3時間もの長さを感じさせないほどに観ている者を夢中にさせます。
7:スクール・オブ・ロック
バンドをクビになった男がエリート小学校の教師になることから始まるコメディ映画。70’sロックの名曲が散りばめられていて、ロック好きの人はニヤリ、ロックに詳しくない人は今まで知らなかった名曲を見つけられるかもしれません。
8:パルプ・フィクション
映画通に「好きな映画は?」と聞かれた時に答えておけば鉄板なのがこの作品。オムニバス形式でありながら見る者を飽きさせないストーリー構成には中毒者続出で、ストーリー説明の足りない部分には都市伝説のようなファン解釈が誠しやかに語られています。
9:フィールド・オブ・ドリームス
明石家さんまが「夫婦で見た時に価値観の違いがわかる映画」と評した作品。男のロマンを扱った作品なので、男女間で感想の違いは生じるかもしれませんが、父と息子の絆、野球、夢など感動に溢れた作品で、勇気をもらえる映画です。
10:善き人のためのソナタ
旧東ドイツのエージェントが美しいピアノに心動かされていく様を描いた映画。恐怖政治の中で芸術家たちが苦悩する様子や、監視され続ける社会の閉塞感の中生きる人々の姿は、自分の置かれた環境について考えるきっかけになるかもしれません。
11:アニー・ホール
ウディ・アレンの名作ラブコメディ。夢のような恋愛ではなく、どこにでもありそうな恋愛が叙情的に描かれた作品。アニメパートや分割画面を取り入れたり、実験的ながらもセンスの光る会話シーンが心に残ります。
12:ウォッチメン
アメコミを原作とした映画。ただの勧善懲悪ものではなくミステリー要素が強い作品。「ウォッチメン」と呼ばれる歴史の影で活躍したヒーローたちの個性と、美しく迫力のある映像は必見です。
13:ペイ・フォワード / 可能の王国
恵まれない家庭環境で育った少年が、一人の先生に出会うことで変わっていく姿を描いた映画。ひとりの少年の取り組みが少しずつ社会に浸透してゆく様子には、「自分も何かやってみよう」と思わせられ、見終わった後に自分の心が洗われた事に気づくはずです。
14:トゥモロー・ワールド
子供の生まれなくなった近未来を描いた映画。少子化が問題となる現代で、子供が全く生まれなくなったらどうなるのか?をシミュレーションできる作品。世界観の描き方が非常にリアルで、作品に没頭したいならオススメです。
15:リトル・ミス・サンシャイン
フォルクス・ワーゲンのマイクロバスに乗り込む家族のロードムービー。インディーズ映画ながらも、2つのアカデミー賞を受賞した作品。崩壊寸前の家族が旅をするうちに再生していく様は見ているだけで優しい気持ちになれます。
16:ザ・ロイヤル・テネンバウムズ
家族をテーマにしたアメリカ映画。バラバラになっていた家族が一つ屋根の下で暮らし始めることから巻き起こるコメディー。ゆるい雰囲気と人間味溢れる登場人物たちは、観ているあなたにリラックスした時間を与えてくれるでしょう。
17:アマデウス
天才音楽家モーツァルトの若き頃を描いた映画。ライバルのサリエリがモーツァルトに嫉妬しながらも認めざるを得ない苦悩や、美しい音楽、当時の面影が残るプラハの街並みなどたっぷり見所のある大作映画です。
18:リトル・ダンサー
バレエダンサーを夢見る少年が主人公のイギリス映画です。ジェンダーにとらわれず、自分のやりたい事に真摯な少年の姿に胸を打たれます。自分が何をしたいのか迷っている人に見て欲しい映画です。
19:レインマン
自閉症の兄との出会いで変わっていく青年を描いたヒューマンドラマ。兄弟が心を通わせていく様子はとてもユーモラスで釘付けになります。「自閉症」という障害について理解を深める第一歩にもなる映画です。
20:きみに読む物語
南アメリカを舞台に運命的な出会いをした二人を描いた映画。恋に落ちた若い二人が身分の差や戦争が翻弄されながらも、愛を求める物語です。原作者の祖父母の体験が元になっており、実際にこんな恋があったことを思いながら見るといいでしょう。
21:ウォー・ゲーム
コンピューターが流通し始めた時代に作られたネットワーク戦争を題材とした映画。アナクロなコンピューター表現は今見るととても新鮮に感じます。ITに関わらずには生きていけない現代だからこそ、振り返ってみたい映画です。
22:宇宙人ポール
オタクの青年二人が宇宙人と出会うSFロードムービー。様々な名作SF映画のパロディが盛り込まれていて、SFファン必見の映画です。元ネタがわからなくても十分楽しめる作品なのでSF映画の入り口にするのもオススメです。
23:ヘアスプレー
ジョン・トラヴォルタが特殊メイクで太った女性を演じるミュージカル映画。歌とダンスの好きな太った女の子が街の黒人差別や見た目のコンプレックスを抱える人たちを変えていく物語。楽しいミュージカルシーン満載で、観ているうちに踊りたくなります。
24:ミックマック
不幸な人生を送る主人公達が原因となった企業に復讐を企てるコメディ。主人公とユニークな仲間たちの個性と、復讐劇でありながらどこか可愛らしさ漂う雰囲気が癖になる作品。画面の鮮やかな色彩も見所で、おしゃれな女性にオススメの映画です。
25:最強のふたり
実在の人物を元にしたフランス映画。体の不自由な富豪と移民の貧困青年の関わりを描いたハートウォーミングなドラマ。身分や世代の違いを超えて親友になったふたりの姿には、誰もが暖かい気持ちになります。
26:ザ・インタープリター
ニコール・キッドマン主演のイギリス映画。政治要素が絡んでくることで、見応えのあるサスペンス展開になっています。ストーリーにたくさんの伏線が散りばめられているため、2度目の鑑賞も違った視点で楽しむことができます。
27:シッコ
アメリカの医療問題を取り扱ったドキュメンタリー調映画。監督がWebで募集した医療問題に関するエピソードを元に作られている。医療の問題はもはや日本でも他人事ではありません。重いテーマですが、コメディー調なので身構えることなく見てみましょう。
28:真珠の耳飾りの少女
フェルメールの作品「真珠の耳飾りの少女」から着想した映画。フェルメールの作品の色調、構図などをそのまま再現してある映像美には圧倒されます。画家の創作の苦しみが描かれたストーリーは、見た後に絵画を見る目を変えてくれそうです。
29:ANNIE
幾度となく上演される名作ミュージカルを映画化した作品。どんな時も明るく前向きな主人公、アニーのひたむきさに心打たれます。楽しい歌やダンスも原作ミュージカルと楽しさは変わらぬまま映画用にダイナミックにアレンジされています。
30:ルーシー
レオン・ニキータなどでスタイリッシュな世界観を作ってきたリュックベッソン監督の最新映画。新しいヒロイン像を打ち出したこの作品では、迫力のあるアクションと予想を裏切る展開で観客を飽きさせません。
今週末は何を見る?
見てみたい映画は見つかりましたか?
映画館に足を運ぶだけではなく、レンタルDVDや定額動画配信サービスなど、時間さえあれば映画を見る手段はいくらでもあります。
今週末にはぜひ、見たことのない映画を見て新しい刺激と、新しい知識を得て「博識さ」に磨きをかけましょう!
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