【ビジネスで使う動画】を撮るなら絵コンテを描こう!4つのコツを紹介

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動画

ビジネスの場においてもはや自社サイトを持つことは当たり前となっています。そんな中、最近はビジネス用の動画が話題を呼んでいます。動画を使うことで、音と映像を使ってユーザーに情報を伝えることができます。

しかし、同時に動画は写真を撮影するよりもハードルが高いのも事実です。さらに、ビジネス用の動画では、ホームビデオと違い、多くの人が協力して作成します。そのため、チームメンバーで完成イメージを共有するための絵コンテを作成することが重要です。

今回はこの絵コンテを描くときのコツを紹介します。

プライベートとビジネスの動画の違い

子供の運動会や、友人との休日にスマートフォンなどで動画を撮影したことがある方も多いのではないでしょうか。こうしたプライベートな場では、思い出を残すためや、珍しいことが起こっている場合など、目の前の出来事をカメラに収める場合がほとんどです。

一方、ビジネスで利用する動画はあらかじめ、例外もありますが、伝えたいことや見せたいことが決まってます。そして多くの場合、製作は一人ではなく、チームやプロジェクトで取り組みます。そのため、事前にどういったアングルで撮影するかや、何を撮影するかを決めた設計図を作っておく必要があります。

絵コンテとは

絵コンテとは何か

Photo By Neil Cummings

一人で撮影する場合は、自分の撮りたいものを撮りたいように撮影することができます。しかし、ビジネス動画の様に複数人で協力して撮影するためには、何をどう撮影するのかがわかる設計図が必要です。絵コンテとは、この設計図のことを指します。

絵コンテと脚本の違いは、脚本を具体的にどんな絵で撮影するのかを描いたものが絵コンテになることです。また、特定の場面や、風景のイメージを製作者で共有するために作成されるコンセプトアートと呼ばれるものもあります。

絵コンテには何を描くのか

絵コンテには、映像化するために必要な情報を集約します。例えば、カメラのアングルや、役者の動き、どういった順番で撮影するのかなどの情報です。他にも、登場人物のセリフや、特にその場面で見せたいものなど、脚本をどんな映像にするのかがわかるようにします。

イメージを具体化して、一緒に撮影するメンバーと共有するためのものが絵コンテです。そのため、必ずしも上手な絵を描く必要はありません。例えば、先に簡単に動画で撮影したビデオコンテや、文字で説明した字コンテといったものもあります。

伝わる絵コンテを描くときの4つのポイント

絵コンテを描くときのコツ

Photo By Tom Ray

1.シーン別に紙を変える

絵コンテの用紙の種類は描きやすいものを選んで構いません。
おすすめは、ルーズリーフなどでシーンごとに用紙を使い分ける方法です。こうすると、後でシーンの入れ替えを検討したりする時に便利です。

絵コンテには特定の決まったフォーマットがある訳ではありませんが、実際の映像の画面と縦横比が同じものを用意します。YouTubeでは16:9の縦横比が使われており、インターネット上の動画ではこのサイズが一般的です。一方テレビは4:3であるなど、放送する媒体によって異なる場合があるので注意が必要です。

絵コンテを自分で線を描いてコマを作ることもできますが、その場合は縦横比に注意しましょう。また、インターネット上ですでに絵コンテ用の、コマ割りがされたフォーマットを見つけることもできます。

2.いきなり絵コンテを描き始めない

絵コンテを描く目的は、脚本から具体的にどんな映像を撮るかを具体的に記述し、共有することです。最初から絵コンテを描きながら映像をイメージしてしまうとどうしても、描きやすい構図に偏ってしまいます。そこで、最初から絵コンテを描き始めず、まずは頭のなかでどういった構図で撮影するかイメージをしてみることがおすすめです。

イメージする時には、顔の向きや人や景色との構図、どのような場所で撮影するか、衣装などできるだけ具体的に思い描きましょう。そして、一つのシーンがイメージできたら、絵コンテに描きます。この時に最初から詳しい情報を描くのではなく、重要な情報から絵コンテに描き、何度も振り返りながら少しずつ情報を加えていくようにしましょう。

何度も繰り返し同じシーンに情報を加えていくことで、そのシーンの検証もできますし、前半に時間をかけすぎて後半がどんなイメージだったのか忘れてしまうことを防ぐこともできます。

3.上手な絵を描こうと思わない

上手な絵を描く必要はない

絵コンテでは上手な絵を描く必要はありません。必要になる情報が読み取れるものであれば絵コンテとして成立します。

例えば人間を描く時には丸と十字を上手く組み合わせると簡単に描けます。十字の交わっている部分を鼻にすると、自然と顔の向きがわかります。また、顔の向きが決まれば体も簡潔に描いてしまって問題ありません。

周囲の景色も、カメラの位置さえわかれば詳細に描かなくても問題ありません。また、全てを絵で表現する必要もないので、必要に応じて文章で補足を入れることも有効です。

4.コマとシーンと全体の3つのバランスを見る

絵コンテを描く際には、それぞれのコマだけでなく、全体のバランスを見ることが大切です。

コマ、シーン、全体とそれぞれの大きさの中で、どこかの部分が過剰に強調されていないかや、伝わらないくらい短くないかなどを見ます。必要に応じて、シーンを入れ替えたり、書き足したりすると良いでしょう。この時に1つ目のポイントで紹介したように、それぞれのシーンが紙別に分かれていると検討がしやすくなります。

まとめ

ビジネス向けの動画を全て一人で作ることは非常に困難です。そのため、撮影に係る人で何をどう撮るのか共通して理解することができるものが必要になります。それが今回紹介した絵コンテです。

ビジネス用の動画を撮影する時にはぜひ、絵コンテを描いてみてください。

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