資格取得の勉強は、こんなに効率的にできる。そのポイント7つ

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1960年代に植木等が歌ったように「サラリーマンが気楽な稼業」であったのはもう遠い昔です。21世紀の現在、自分自身のスキルを陳腐化させないため、社会人になっても勉強し続けなければいけない、そう思う方は少なからずいるはずです。

そして、勉強するからには何らかの形に残したい…そういう方は「資格の取得」を目指すでしょう。実際、世の中には実に様々な資格があります。オフィスソフトの資格から、高度な専門資格まで様々です。

しかし、価値のある「難関資格」は、そう簡単に取得できません。なぜなら、そのための「勉強」をする時間は忙しい社会人ではそう多く取れないからです。学生の間は時間が余っていましたが、社会人には「余っている時間」などありません。そのためには、「効率的な勉強」が必要です。

では、効率的に勉強するためには、何が必要なのでしょう?今回は、私が某有名学習塾の校舎長から聞いた、資格取得にかぎらない「効率的な勉強」について書いてみたいと思います。

まずは、やってはいけないこと。

皆様は、「勉強」と言うとどのような方法を思い浮かべるでしょうか。実は、「やりがちだけれども、やってはいけない勉強法」がいくつかあります。効率的な資格取得の勉強で重要なのは、「学問を究めるためではなく、問題を解けるようになるために勉強する」ことです。

具体的には、以下の勉強法です。

教本をノートに写すこと

教本(教科書)を、ノートに写しとっても、教本を暗記できるかもしれませんが、残念ながら問題は解けるようになりません。テストでは「問題を解く」ことでしか、点数がもらえませんので、時間がかかる割には、問題が解けるようにならない、非効率な勉強方法です。

教本を読むことから勉強を始めること

教本の目的は、「試験で出題される全範囲を網羅して解説すること」です。しかし、試験においてはその中の一部だけが出題され、しかも「よく出題される場所」は決まっています。したがって、「網羅的に勉強する」よりも、「よく出題される場所」をまず勉強し、時間に余裕のあるときに出題頻度の低い場所を勉強すればよいのです。

教本を丸暗記しようとすること

上と同じ理由ですが、「出題される問題のパターン」はある程度決まっています。したがって、「暗記が必要な場所」は、教本全てではなく、「あるパターンの問題を解くのに必要な場所」だけです。

基礎を完璧にしてから応用問題に取り組むこと

スポーツ選手は体力づくりや基礎練習もしますが、最も重要視するのは「練習試合」や「大会」です。実戦に勝るスキルアップの場はありません

彼らが試合を重視するのと同じく、「先に応用に取り組む」ことで、「なぜこの基礎が必要か」や、「基本がこうやって使われる」ということがわかり、逆に基礎が身につきやすくなるのです。ある程度の基礎をおさえたら、さっさと応用問題をやりましょう。

効率的な勉強のためのポイント

では、逆に「こうすべきだ」という方法はどのようなものがあるでしょうか。効率的な勉強のために必要なポイントは7つです。

1.勉強時間を確保する

資格取得のための最大の障害かつ、最初の障害が、モチベーション維持と、習慣化です。「時間が取れない」「やる気がでない」という、障害を克服するには、勉強を生活の一部にする必要があります。

そのための施策として有効なのが、「先にスケジューリングしてしまう」ことが挙げられます。一日のスケジュールの何処かに、勉強時間を組み込んでしまうのです。「時間が空いた時に勉強しよう」だと、他の雑多な事柄に全て時間を食われてしまいます。

2.過去問をやる

教本ではなく、過去問をやることから勉強を始めることが肝心です。これは、学校の勉強とは異なるので違和感がある方もいるかもしれませんが、アウトプットを重視して勉強することが、効率化の最大の手段です。

理論の理解は、問題が解けてからすればいい」と考えて、過去問をやりましょう。結果的にそちらのほうが理論の理解も早まります。

3.解けなかった場所のみ、教本を見てやり直す。

過去問をやると、「解ける問題」と、「解けない問題」が浮き彫りになります。これが重要です。まずは、解けない問題を探すのが、最初の大事な勉強なのです。点数を稼ぐためには、「解けない」ところを「解ける」に変えればいいのです。したがって、「解けなかったところ」を勉強すれば、大幅な時間の節約になります。

4.暗記しようとするよりも、やり直しの回数を稼ぐように勉強する。

個人差もありますが、解き方は「1回で覚えよう」とするよりは、「何度も繰り返すうちに自然に覚える」ほうが身につきやすいようです。憶えるまで回答とにらめっこするよりも、回答をさらっと見て、「こんなもんか」と次に進み、後でやり直したほうが効率的に記憶できます。そして、そのほうが結果的に勉強時間も少なくて済みます。

5.問題集は、何冊も同時にやるのではなく、まず1冊をやり切る

問題集などは、何冊も同時にやる必要はありません。まずは1冊取り組むものを決め、それをすべてやり切るほうが試験の点数につながります。なぜなら、問題集に乗っている問題は、すべて「頻出」の問題だからです。まずは頻出のパターンをすべて頭に入れましょう。その後、「派生パターン」を勉強すればよいのです。

ポイントは、古くからある、信頼性の高い問題集を選ぶことです。試験対策はパターンの学習ですので、古くからある参考書はそれだけ「パターンの蓄積」がしっかりしているからです。

7.食事をしてからではなく、食事の前に勉強する(空腹時の集中力を利用する)

食事をした後は、食べ物の消化に体力が使われるので、どうしても集中力が落ちます。できれば勉強を始める前には食事をせず、飲み物やアメ、ガム程度で済ませ、食事は勉強の終わったあとにするのが良いでしょう。

まとめ

いかがでしょうか。上にご紹介したように、最近の学習塾では、「授業」はビデオなどであっさり済ませ、「問題を解けるようにするため、問題からやる」ことに焦点が当てられているそうです。学校での勉強の習慣が忘れられない方もいると思いますが、お試しいただければと思います。

※掲載している情報は記事更新時点のものです。

執筆:安達 裕哉 (コンサルタント / ライター)

1975年、東京都生まれ。Deloitteにて12年間コンサルティングに従事。マネジメント、IT、人事コンサルタント。現在はコンサルティング行う傍ら、学習塾の経営を行い、人材育成に注力している。

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