- 作成日 : 2025年11月13日
Geminiの呼び出し方とは?スマホ(Android/iPhone)での音声やジェスチャー設定を解説
GoogleのAI「Gemini」は、スマートフォンのアシスタントとして設定することで、アプリを毎回開く手間なく、より素早く便利に呼び出すことができます。しかし、「どうやって設定すればいいのか」「iPhoneでもできるのか」といった疑問をお持ちの方も多いでしょう。
この記事では、AndroidとiPhoneそれぞれでGeminiを呼び出すための具体的な設定方法について、音声、ジェスチャー、物理ボタンを使ったやり方を分かりやすく解説します。
目次
Geminiの主な呼び出し方(スマホ・PC)
Geminiを呼び出す方法は、利用するデバイスによって異なります。特にスマートフォンでは、規定のアシスタントとして設定することで、利便性が大きく向上します。
- スマートフォン(Android, iPhone):
- Geminiアプリのアイコンをタップして開く(基本)
- (対応機種・OSで)規定もしくは標準アシスタントの起動方法で呼び出す(推奨)
音声コマンド(「OK Google」など)や、ジェスチャー、電源ボタンの長押しといった、普段アシスタントを呼び出す操作でGeminiを起動できます。
- PC:
PCには専用アプリはないため、WebブラウザでGeminiの公式サイトにアクセスするのが基本的な利用方法です。
Androidスマートフォンでの呼び出し方と設定
Androidでは、設定画面から、 Googleアシスタント(従来のAssistant)や規定のデジタルアシスタントの設定を操作してGeminiを優先的に使うよう切り替えることができます。これにより、様々な方法で呼び出せるようになります。
STEP1:Geminiを標準アシスタントに設定する
まず、Geminiをいつでも呼び出せるように、スマートフォンの基本設定を変更します。
- スマートフォンに「Gemini」アプリがインストールされていることを確認します。
- スマートフォンの「設定」アプリを開きます。
- 「アプリ」→「デフォルトのアプリ」(または機種により「標準のアプリ」「便利な機能」など)へと進みます。
- 「デジタルアシスタント アプリ」「Digital assistant app」など該当する項目をタップします。
- 規定のアシスタントとして表示される候補から「Gemini」または「Gemini(Google)」を選択し、表示される確認画面で許可・確認を行います。
STEP2:音声で呼び出す
規定アシスタントをGeminiに設定すると、これまでGoogleアシスタントを呼び出していた時と同様の音声コマンドでGeminiが起動するようになります(機種・OSによる差異はあり得ます)。
- 「OK Google」または「ねぇ Google」と話しかけるだけです。
STEP3:ジェスチャーで呼び出す
多くのAndroidスマートフォンでは、画面の隅から中央に向かってスワイプするジェスチャーや指定のジェスチャーでアシスタントを呼び出せます。この操作でもGeminiが起動するようになります(機種ごとにジェスチャーや設定場所は異なります)。
STEP4:電源ボタン長押しで呼び出す
設定によっては、電源ボタンを長押しすることでアシスタントを呼び出せます。この操作もGeminiの起動に割り当てられます。機種によっては別のボタンやショートカットに割り当てるオプションが用意されていることがあります。
PixelやXiaomiなど機種ごとの違いは?
Google Pixelシリーズでは、OSとGeminiが深く統合されているため、設定や利用が非常にスムーズに設定・利用できます。XiaomiやSamsungといった他のメーカーのAndroidスマートフォンでも、基本的な設定手順は同じですが、設定メニューの名称や割り当て項目はメーカー・機種ごとに若干異なる場合があります。具体的な手順は各メーカーのサポートページを参照してください。
iPhoneでの呼び出し方と設定
iPhoneでは、OSの仕様上、標準アシスタントをSiriからGeminiに完全に入れ替えることはできません。 しかし、「ショートカット」アプリとSiriを連携させることで、音声で素早くGeminiを呼び出すことが可能です。なお、ショートカットやSiri経由での呼び出し挙動はiOSのバージョンやGeminiアプリのアップデートによって変わる場合があります。
STEP1:「ショートカット」アプリでGeminiへの命令を作成する
- iPhoneに標準でインストールされている「ショートカット」アプリを開きます。
- 画面右上の「+」ボタンをタップして、新しいショートカットを作成します。
- 「アクションを追加」をタップし、「Gemini」を検索します。
- 「Geminiに質問」などのアクションを選択します。(単にアプリを開きたい場合は「アプリを開く」→「Gemini」を選択)
- ショートカットに分かりやすい名前(例:「ジェミニを起動」)を付けます。
STEP2:Siriから音声で呼び出せるように設定する
作成したショートカットの名前が、そのままSiriで呼び出すためのコマンドになります。
- 「Hey Siri、ジェミニを起動」のように話しかけると、先ほど作成したショートカットが実行され、Geminiが起動します。ただし一部のiOS環境やショートカットの内容により、Siriが「アプリを開く」までしか実行しない、あるいは音声での完全自動化が不安定になる報告もあるため、導入後に動作確認することをおすすめします。
STEP3:ホーム画面やアクションボタンに登録する
さらに便利に使うために、作成したショートカットをホーム画面にアイコンとして追加したり、iPhone 15 Pro以降のモデルでは、本体側面の「アクションボタン」に割り当てたりすることもできます(機能対応機種のみ)。
うまく呼び出せない(使えない)場合の確認事項
設定したにもかかわらずGeminiをうまく呼び出せない場合、以下の点を確認してみてください。
- Geminiアプリは最新版か?
App StoreやGoogle Playで、Geminiアプリが最新バージョンにアップデートされているか確認します。 - スマートフォンのOSは対応バージョンか?
古いOSバージョンでは、アシスタント機能が正常に動作しないことがあります。 - アシスタントの設定は正しく完了しているか?(Android)
再度、設定画面で規定のデジタルアシスタントがGeminiになっているか確認します。 - マイクの権限は許可されているか?
音声で呼び出すには、Geminiアプリにマイクへのアクセス権限を許可する必要があります。
アシスタント設定でGeminiをより快適に
本記事では、GoogleのAI「Gemini」をスマートフォンで素早く呼び出す方法について、AndroidとiPhoneそれぞれの手順を解説しました。
特にAndroidでは、規定アシスタントとして設定することで、これまでのGoogleアシスタントと同じ感覚で、より高性能なGeminiをシームレスに利用できます。iPhoneでも、ショートカット機能を活用することで、音声によるクイックアクセスが可能です。
ご自身の環境に合わせて設定を行い、AIアシスタントをより快適に活用してみてはいかがでしょうか。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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