- 作成日 : 2026年2月6日
CopilotをWordで使う方法とは?できること・使い方・注意点を解説
CopilotをWordで使うと、文章作成や要約、書き換えといった業務を、指示文を入力するだけで効率化できます。資料作成に時間がかかる、文章表現に悩むといった課題を抱えるビジネスパーソンにとって、Word上で直接使えるCopilotは強力な支援ツールです。
一方で、「どのプランが必要なのか」「どう設定すれば使えるのか」「何ができて、どこに注意すべきか」が分からず、導入を迷っている方も少なくありません。当記事では、CopilotをWordで使うための前提条件や具体的な使い方、実務で役立つ活用ポイントについて解説します。
※(免責)掲載情報は記事作成日時点のものです。最新の情報は各AIサービスなどの公式サイトを併せてご確認ください。
目次
CopilotをWord上で使うには?
CopilotをWordで使うには、対応する有料プランの契約と、管理者または本人による有効化設定が必要です。
Word上のCopilotは、単なるチャットAIではなく、社内データや文書内容を踏まえて文章作成を支援する業務向け機能です。そのため、無料アカウントでは利用できず、Microsoft 365の契約内容や設定状況が利用可否を左右します。ここでは、「プラン要件」と「初期設定」を分かりやすく解説します。
Copilotの利用に必要な有料プラン
Word上でCopilotを使うには、Microsoft 365の対応プランに加えてCopilotの有料ライセンスが必要です。現在、WordやExcelなどのアプリ内でCopilotを利用するには、Microsoft 365 Copilot Business、もしくはMicrosoft 365 Personal/Family/Premiumなどの優良ライセンスを契約している必要があります。
実務でアプリ内Copilotを使うには、Microsoft 365 Copilot(BusinessまたはEnterprise向け)を対象のMicrosoft 365プランに追加し、管理者がライセンス割り当て等の準備を行うのが一般的です。なお、Microsoft 365 Copilot Businessの場合、料金はユーザー単位の月額制(年払い)で、法人契約向けに最大300ユーザーまで対応しています。
Copilotの有効化設定
適切なプランを契約していても、設定が無効のままだとWordにCopilotは表示されません。Copilotの利用には、管理者側と利用者側の両方で確認すべき設定があります。
まず、管理者はMicrosoft 365管理センターでCopilotの利用が許可されているか、対象ユーザーに正しいライセンスが割り当てられているかを確認する必要があります。法人環境では、セキュリティポリシーによりAI機能が制限されているケースも少なくありません。
利用者側では、Wordを最新版に更新し、正しいアカウントでサインインしていることが重要です。条件が整うと、Word画面右上や文書内にCopilotのアイコンが表示されます。表示されない場合は、契約・更新状況・管理者設定のいずれかに問題がある可能性が高いため、順に確認しましょう。
CopilotをWord上で使ってできることは?
CopilotをWord上で使うと、文章作成・要約・編集・翻訳などの作業を、指示文(プロンプト)だけで効率化できます。ここでは、日常業務で特に効果を感じやすい代表的な機能を具体的に解説します。
文書作成の自動化
Copilotは、目的や条件を伝えるだけで、Word文書のたたき台を自動生成できます。たとえば「社内向けの業務連絡文を作成して」「取引先に送る丁寧な案内文を作って」といった指示を入力するだけで、文書構成と本文をまとめて提案してくれます。ゼロから文章を考える必要がなくなるため、作成時間を大幅に短縮できます。
生成される文章は、そのまま使うというよりも「下書き」として活用するのが現実的です。表現の微調整や事実確認は人が行う前提ですが、構成や言い回しのベースをCopilotに任せることで、考える負担を減らし、本来の判断業務に集中しやすくなります。
長文の要約
Copilotを使えば、長い文章や資料を短時間で要点だけにまとめられます。会議資料や報告書など、ページ数の多い文書を読む時間が取れない場合でも、「この文書を300文字で要約して」と指示すれば、全体の要旨を簡潔に整理してくれます。重要なポイントを把握する用途に適しています。
また、「箇条書きで要約」「結論だけを抜き出す」など、要約の形式を指定できる点も実務向きです。ただし、細かい数値や固有名詞は誤る可能性があるため、最終的な確認は必ず行いましょう。
文章の書き換え・校正
Copilotは、既存の文章を読み取り、目的に応じた書き換えや表現調整を行えます。たとえば「この文章をより丁寧な表現に直して」「簡潔で分かりやすく書き換えて」といった指示に対応できます。自分では気づきにくい冗長表現や硬すぎる言い回しを整える際に便利です。
また、文法や表記ゆれのチェックにも活用できます。完全な校正ツールではありませんが、一次チェックとして使うことで、見落としを減らし、修正作業の効率を高める効果が期待できます。
表や箇条書きの自動作成
文章内容をもとに、Copilotは表や箇条書きにまとめてくれます。たとえば、説明文が長く続く部分に対して「この内容を表にまとめて」「要点を箇条書きにして」と指示すると、情報を整理した形で再構成してくれます。読み手にとって理解しやすい資料作成に役立ちます。
特に、手作業で表を作るのが苦手な方や、構成を考えるのに時間がかかる場合に有効です。ただし、項目の粒度や並び順が意図と合っているかは、人が確認し調整することが前提となります。
翻訳作業の効率化
Copilotは、Word文書内の文章を自然な表現で翻訳できます。「この文章を英語に翻訳して」「日本語として自然に整えて」などの指示に対応し、直訳ではなく文脈を踏まえた翻訳を行います。社内資料の多言語化や、海外向け文書の下書き作成に向いています。
ただし、契約条件や専門用語を含む文章では、ニュアンスのずれが生じる可能性があります。そのため、最終的な確認や専門的な翻訳が必要な場面では、人のチェックを必ず挟みましょう。
参照ファイルをもとにした文章作成
Copilotは、開いている文書や指定したファイルの内容を参照して文章を作成できます。たとえば、議事録や過去の報告書をもとに「今回の報告書案を作成して」と依頼すると、内容を踏まえた文章を生成します。情報を転記する手間を減らし、構成作りを効率化できます。
ただし、Copilotが参照できるのは、アクセス権限のあるファイルに限られます。また、内容を誤って解釈する可能性もあるため、あくまで補助ツールとして使う意識を持ちましょう。
CopilotをWord上で使う方法
Copilotは、Wordを起動して正しいアカウントでサインインすれば、画面上からすぐに利用できます。特別な操作や難しい設定は不要で、基本的な使い方を理解すれば、文書作成や編集を日常業務に自然に取り入れられます。
ここでは、初めて使う方でも迷わないように、起動方法や具体的な操作手順を順番に解説します。
Copilotの起動方法
Copilotは、Word画面上のアイコンや入力補助から起動できます。対応プランを契約し、正しいアカウントでWordにサインインしている場合、画面右上や文書内にCopilotのアイコンが表示されます。このアイコンをクリックすると、Copilotの入力欄が開き、指示文を入力できる状態になります。
もしCopilotが表示されない場合は、Wordが最新版であるか、ライセンスが正しく割り当てられているかを確認しましょう。
プロンプト入力の基本
Copilotを使いこなすには、何をしてほしいかを文章で具体的に伝えることが重要です。Copilotへの指示文は「社内向けの案内文を作成して」「この文章を簡潔にまとめて」といった自然な日本語で問題ありません。専門的な命令文を覚える必要はなく、目的と条件を含めて書くのが基本です。
たとえば、対象読者や文字数、文体を指定すると、より意図に近い結果が得られます。一方で、指示が曖昧だと出力内容も抽象的になりやすいため、「誰向け」「何のため」「どのような形式か」を意識して入力すると失敗しにくくなります。
新規文書を作成する手順
Copilotは、何も書かれていない状態からでも文書作成を支援できます。新規文書を開いたらCopilotを起動し、「〇〇についての報告書を作成して」「業務マニュアルのたたき台を作って」などと指示します。すると、見出し構成と本文を含む下書きが自動で生成されます。
生成された文章は、そのまま完成稿として使うのではなく、内容確認や表現調整を前提に活用するのがポイントです。最初の骨組みをCopilotに任せることで、考える時間を減らし、修正や判断に集中しやすくなります。
既存文章を編集・改善する手順
Copilotは、すでに書かれている文章の改善や書き換えにも使えます。編集したい文章を選択した状態でCopilotを起動し、「この文章を丁寧な表現に直して」「分かりやすく書き換えて」と指示します。Copilotは文脈を理解した上で、表現を調整した文章を生成します。
また、文章全体だけでなく、一部の段落だけを対象にすることも可能です。自分では気づきにくい言い回しの改善や冗長表現の整理に役立つため、仕上げ前のチェック工程として取り入れると効果的です。
要約や表を作成する手順
Copilotは、文章を要約したり、表や箇条書きに整理したりできます。対象となる文章を含む文書を開いた状態で、「この内容を要約して」「表にまとめて」と指示します。Copilotは文書全体や指定範囲を読み取り、要点を整理した形で出力します。
要約の文字数や形式、表の項目数などを指定すると、より実務に使いやすい結果になるでしょう。
CopilotをWord上で使いこなすコツは?
Copilotを効果的に使いこなすには、「一度で完璧を求めない」姿勢と、指示の出し方を工夫することが重要です。ここでは、一般社員・事務職の方が日常業務で成果を出しやすくなる、実践的な使いこなしのポイントを解説します。
指示内容を具体的に伝える
Copilotには、目的・対象・条件を具体的に伝えるほど、精度の高い文章が返ってきます。「文章を作って」だけではなく、「社内向けに、200文字程度で、丁寧な文体の案内文を作成して」のように、誰向けか・何のためか・どの形式かを含めて指示するのが基本です。
また、文書の用途(報告用・共有用・提出用など)を補足するのも効果的です。Copilotは指示文をそのまま判断材料にするため、人に頼むときと同じ感覚で、前提条件を言語化することが使いこなしの近道です。
追加指示で内容をブラッシュアップする
Copilotは、最初の出力に対して追加指示を出すことで、段階的に完成度を高められます。一度で理想の文章が出なくても、「もう少し簡潔にして」「専門用語を減らして」「結論を先に持ってきて」といった追加指示を重ねることで、内容を調整できます。
特に、文体調整や要点整理は追加指示との相性が良く、少ない手間で文章の質を引き上げられます。最初から完璧を求めず、「たたき台」「修正」「仕上げ」という流れを前提にすると、Copilotの強みを最大限生かせます。
チャット版Copilotと併用する
Word上のCopilotと、チャット版Copilotを役割分担して使うと作業効率が向上します。
Word上のCopilotは、文書内容を直接参照しながら作業するのが得意です。一方、チャット版のMicrosoft Copilotは、アイデア出しや構成案の検討、情報整理など、下準備に向いています。用途に応じて使い分けることで、考える時間と作業時間の両方を効率化できます。
CopilotをWord上で使う際の注意点
Copilotは便利な補助ツールですが、最終的な判断と責任は必ず人が持つ必要があります。
Word上のCopilotは、文章作成や要約を効率化できますが、生成内容が常に正確とは限りません。数値・固有名詞・契約条件などは誤る可能性があるため、必ず人が確認してください。
また、社外秘情報や個人情報を入力すると、情報管理上のリスクが生じるため注意が必要です。Copilotはあくまで業務を支援するAIであり、Microsoft Copilotに任せきりにせず、チェックと判断を前提に活用することが、安全かつ効果的な使い方です。
Word×Copilotで文章作成の負担を減らす第一歩
CopilotをWordで活用すれば、文書作成・要約・編集・翻訳といった作業を大幅に効率化できます。対応するMicrosoft 365 Copilotのライセンス契約と適切な設定を行えば、Word上から自然な日本語で指示するだけで、文章作成のたたき台や整理案を得ることが可能です。
ただし、生成された内容が常に正確とは限らないため、数値や固有名詞の確認、最終判断は人が行う必要があります。また、機密情報や個人情報の取り扱いにも注意が欠かせません。
Copilotは「任せきるツール」ではなく、「判断を助ける補助役」として使うことで、業務の質とスピードを両立できます。Wordでの使い方を正しく理解し、自分の業務に合った形で取り入れましょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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