- 作成日 : 2025年11月25日
ChatGPTで領収書を発行する方法とは?API利用時の取得方法も
ChatGPTを有料プランで利用していると、経費精算などで「領収書や請求書を発行したい」という場面が必ず出てきます。しかし、支払い方法によって取得先が異なり、ブラウザ版・Apple課金・Google Play課金では発行方法がまったく変わります。また、API利用時の請求書は別管理となるため、手順を知らないと必要な書類が見つからないこともあります。
当記事では、ChatGPTの領収書・請求書の発行方法とAPIの請求確認、注意点などを解説します。
目次
ChatGPTで領収書・請求書を発行する方法
ChatGPTの有料プランを利用している場合、支払い方法に応じて領収書・請求書を発行できます。ブラウザ版ならOpenAIの管理画面から、アプリ購入の場合はAppleまたはGoogle Playで取得します。
ブラウザ版で領収書・請求書を発行する方法
ブラウザ版でChatGPT(Plus/Business/Enterprise)に加入している場合、領収書や請求書はOpenAIの「支払い管理ページ」から直接ダウンロードできます。手順は、画面左下のプロフィールアイコンをクリックし、「設定」→「アカウント」→支払いの「管理する」→発行したい日付の支払履歴をクリックするだけです。そこには課金履歴が一覧で表示され、各月の領収書PDFを取得できます。
発行される領収書には支払い日、請求金額、請求書番号など必要な情報が含まれます。また、法人利用の場合は「Billing information(請求情報)」に会社名や住所を登録しておくと、領収書に企業情報を反映できます。もし支払い方法を変更したい場合も同じ画面から行えるため、柔軟に管理できる方法です。
Apple経由で領収書・請求書を発行する方法
iPhone/iPadのアプリ経由でChatGPT Plusを購入した場合、領収書はOpenAIではなくAppleが発行します。これはApple内課金(App Store課金)のルールによるもので、請求データはAppleが管理しているためです。領収書を取得するには、まず「設定」アプリ→Apple ID→「サブスクリプション」を開き、ChatGPTの契約状況を確認できます。
その上で、Apple公式の「購入履歴」ページ(reportaproblem.apple.comまたはApple IDの購入履歴)にアクセスすると、該当するChatGPTの支払い履歴を確認でき、領収書をメールで受け取ることも可能です。注意点として、法人名入り領収書が必要な場合でも、App Storeの領収書は基本的にApple IDに紐づく個人情報ベースで発行されるため、会社名や住所を自由に設定することはできません。
Google Play経由で領収書・請求書を発行する方法
AndroidアプリからChatGPT Plusを購入した場合は、Google Playを通じて課金されるため、領収書はGoogleが発行します。取得方法は、Google Playアプリ→右上のプロフィールアイコン→「お支払いと定期購入」→「定期購入」からChatGPTを選択し、支払い履歴を確認し、スクリーンショットを取るなどの形で保存するとよいでしょう。
正式な領収書PDFが必要な場合は、Googleアカウントで「payments.google.com」へアクセスすると、購入履歴から各トランザクションの領収書をダウンロードできます。
なお、Google Playの領収書はGoogleアカウントに登録された情報をもとに自動発行される形式で、企業名の追記や書き換えは基本的にできないため、法人経費として利用する際は社内ルールに沿って申請する必要があります。決済はGoogleが処理するため、OpenAI側では課金内容の変更・返金処理ができない点にも注意が必要です。
ChatGPT APIを利用したときの領収書・請求書の取得方法
ChatGPT APIを利用している場合、請求情報はOpenAIの「Billing」管理画面から確認できます。課金履歴、請求書PDF、請求サイクルなどがすべてWeb上で管理でき、いつでもダウンロード可能です。
課金履歴の確認
ChatGPT APIの利用料金は、通常のChatGPT Plusとは別に「OpenAI API」という課金体系で管理されています。利用明細を確認するには、OpenAIアカウントでログインし、左のサイドバー→Usageを開きます。ここにはAPIのトークン使用量、モデル別の消費、日別の課金額がグラフ形式で表示され、どの作業にどれだけ費用がかかっているか詳細に把握できます。
Payment history(支払い履歴)では、過去の支払い記録や請求ごとの明細を一覧で確認できます。APIは従量課金制であるため、課金額は使用量に応じて異なります。月の途中でも利用金額を随時確認できるため、予算管理にも役立ちます。
PDFの取得
請求書や領収書をPDFで取得する場合は、Billing→Payment historyから該当する請求月を選択します。支払いごとに「Invoice(請求書)」と「Receipt(領収書)」が用意されており、それぞれPDF形式でダウンロード可能です。請求書や領収書には、請求通貨での請求額、利用日、決済方法、OpenAIの事業者情報、地域に応じたVAT番号など、経費精算に必要な情報が一通り記載されます。
また、法人利用の場合は、Billing→Business details(ビジネス情報)で会社名・住所・税番号を登録しておくと、PDFに企業情報が反映され、正式な経費精算にも対応しやすくなります。なお、API課金はStripeを通じて決済されるため、カード情報や支払い方法の変更も同じ画面で管理できます。
請求サイクルの確認
ChatGPT APIの請求サイクルはカレンダー月単位で自動生成され、原則として月末で締めた上で、翌月前半に前月分の利用料金が請求されます。請求サイクルはBilling→Invoices(請求書)の一覧で確認でき、各月の請求区間や支払いステータスが表示されます。APIは従量課金制のため、利用量が少ない月は請求額も小さくなり、多く利用した月は比例して請求額が上がります。
課金の締め日はユーザー側で変更できないため、月末に大量利用する場合は、翌月の請求額が大きくなる点に注意が必要です。また、利用が一定額を超えると、OpenAI側から追加の支払い認証が求められることがあり、これも請求画面で確認できます。請求サイクルを把握しておくことで、予算管理や経費処理がスムーズに行えるようになります。
ChatGPTで領収書・請求書を発行するときの注意点
ChatGPTでは領収書や請求書を発行できますが、通貨表記や対応している支払い方法など、いくつか事前に理解しておくべき点があります。特に法人精算のルールがある場合は注意が必要です。
領収書はドル表記になる
ChatGPT(Plus/Business/APIなど)の決済は、OpenAIの国際課金システムを通じて処理されます。そのため、日本から利用していても領収書は米ドル(USD)表記で発行されます。これは仕様であり、ユーザー側で円表示に変更することはできません。領収書には「USDでの請求額」「利用日」「決済方法」「OpenAIの事業者情報」「必要に応じたVAT番号」など、経費精算に必要な情報はすべて記載されます。
ただし、企業によっては「領収書は円建てでないと精算できない」というルールがあるため注意が必要です。その場合は、実際の円建て請求額が確認できる「クレジットカード明細書」と併せて提出する形が一般的です。円換算レートは決済日にカード会社が適用した為替レートに基づき、領収書とは独立して表示されるため、社内申請時には両方の資料を添付するとスムーズに承認されます。
支払いはクレジットカードのみ対応している
ChatGPTの有料プランおよびAPIの支払い方法は、OpenAIから課金をする場合、基本的にクレジットカード(デビット含む)限定です。銀行振込や口座振替、コンビニ払いは利用できず、Stripeによるカード決済が全世界共通仕様となっています。
法人利用でもカード登録が必要で、会社名・住所を設定することで領収書に反映されます。Business以上では一部地域で請求書払いが可能な場合もありますが、日本では一般的ではなく、多くのユーザーがカード決済で契約しています。
代表者個人のカードでは精算が煩雑になるため、会社名義や経費専用の法人カードを使うのが望ましいとされています。
ただし、Apple/Google Play経由で購入した場合は、それぞれのストアが領収書を発行するため、ブラウザ課金と仕様が異なる点にも注意が必要です。
ChatGPTの領収書発行をスムーズに行い安心して活用を続けましょう
ChatGPTの領収書・請求書は、課金方法に応じて取得先が異なります。ブラウザ課金はOpenAIの管理画面からPDFをダウンロードでき、Apple/Google Play経由購入の場合は各ストアが発行します。API利用分はBilling画面で請求書と利用明細を確認可能です。
領収書は米ドル表記で変更できず、支払い方法は基本的にクレジットカードのみ対応です。法人利用では会社名や住所を登録することで領収書へ反映できますが、日本では請求書払いは一般的ではありません。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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