• 作成日 : 2026年3月24日

Einstein Copilot (Agentforce)とは?ライセンス体系や有効化手順を解説

PointEinstein Copilotの特徴と導入・連携のポイント

Einstein Copilotは、Salesforce内の顧客データを直接参照し、自然言語で商談要約やタスク自動化を行うCRM特化型AIアシスタントです。

  • 高セキュリティ:Trust Layerにより入力データの学習利用を完全防止
  • 自律アクション:指示から最適な「トピック」を選択し業務を代行
  • MS連携:Copilot for SalesでOutlook上からCRM操作が可能

Microsoft Copilotとの使い分け方法として、資料作成はMicrosoft、商談予測や顧客対応の自動化はEinsteinと役割分担をするとよいでしょう。Copilot Studioで両者を繋ぐことが可能です。

Salesforceが提供する「Agentforce(旧称: Einstein Copilot)」は、CRMデータと直接連携し、自然言語で業務を支援する自律型AIアシスタントです。いまや、AIは単なる補助ツールから、自律的に判断して動くエージェントへと進化しています。

この記事では、Agentforceの定義、ライセンス体系、有効化の手順、そしてMicrosoft Copilotとの連携方法までを詳しく解説します。

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※(免責)掲載情報は記事作成日時点のものです。最新の情報は各AIサービスなどの公式サイトを併せてご確認ください。

Agentforce(旧 Einstein Copilot) とは?

Agentforceは、Salesforceのプラットフォーム上にネイティブに統合された、対話型および自律型のAIアシスタントです。大きな特徴は、一般的なAIと異なり、企業がSalesforce内に蓄積している顧客データやメタデータを直接参照して回答を生成する点にあります。

2024年後半より、Salesforceは「Einstein Copilot」を「Agentforce」ブランドへ統合・進化させました。現在は自律型エージェントとしての機能が中核となっています。

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セキュリティの高さが強み

Agentforceが他の生成AIと決定的に違うのは、セキュリティの高さです。

Einstein Trust Layerという仕組みにより、AIに入力したデータや参照した顧客情報は外部のAIモデルの学習に利用されることはありません。また、AIが回答を生成する前にマスキング処理を行い、機密情報を保護した状態で処理が進められます。

業務遂行とトピックの整理を実行

Agentforceは単に質問に答えるだけではありません。

「今月の失注しそうな商談をまとめて」と指示すれば、データを要約するだけでなく、次の打ち手を提案したり、顧客へのメールの下書きを作成したりといったアクションを自ら選択して実行します。

これらのアクションは「トピック(Topics)」と呼ばれるグループで整理されており、ユーザーは専門知識がなくても自然な会話だけで複雑な操作を完結させられます。

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AgentforceとMicrosoft Copilotの違い

多くの企業では、SalesforceだけでなくMicrosoft 365も併用しています。これら2つのCopilotは競合するものではなく、それぞれの得意分野を活かして連携させることが、2026年におけるDXのスタンダードです。

それぞれの得意分野の比較

比較項目Agentforce (Salesforce)Microsoft Copilot
主なデータソースSalesforce内の顧客・商談データOffice文書、メール、Teams会議
得意なタスク商談予測、顧客対応の自動化資料作成、議事録要約、メール返信
動作環境Salesforce画面内、 SlackWindows、Edge、Officeアプリ

Copilot for Salesによる強力な連携

「Microsoft 365 Copilot for Sales」を活用すれば、OutlookやTeamsの画面上にSalesforceのデータを直接呼び出すことができます。

たとえば、顧客から届いたメールを読みながら、その場でSalesforceの商談フェーズを更新したり、次のタスクを登録したりすることが可能です。2つのプラットフォームを行き来する手間を省くことで、営業担当者の生産性は劇的に向上します。

Copilot Studioを用いたカスタム連携の構築

さらに高度な連携を求める場合は、Microsoftの「Copilot Studio」を使用します。

これにより、Microsoft Copilot側からSalesforceのアナリティクスデータを取得し、自動でExcelのレポートに反映させるといった独自のワークフローをノーコードで構築できるようになります。2025年以降、両社の提携深化により、認証設定(SSO:シングルサインオン)の簡略化が進んでいます。

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Agentforceを有効化するための手順

Agentforceを利用するためには、Salesforce組織内での有効化設定が必要です。2026年のインターフェースに基づいた最新の手順を解説します。

ステップ1:Agentforceの基本機能をオンにする

まず、組織全体でAIを利用できる状態にします。

  1. Salesforceの右上にある「設定」をクリックします。
  2. 左側のクイック検索ボックスで「Agentforce 設定」を検索して選択します。
  3. 「Agentforce をオンにする」のトグルスイッチを有効に切り替えます。

ステップ2:Agentforce機能の有効化と設定

次に、対話型アシスタントとしての機能を個別に有効化します。

  1. クイック検索で「Agentforce」を検索し、設定メニューを開きます。
  2. 「Agentforce の有効化」をオンにします。
  3. この際、利用規約への同意が求められるため、内容を確認して承諾します。

ステップ3:ユーザーへの権限付与

機能が有効になっても、個々のユーザーに権限を割り当てないと画面にアイコンが表示されません。

  1. 「設定」の「ユーザー」から「権限セット」を開きます。
  2. 「Agentforce ユーザー」という標準権限セットを、対象となる従業員に割り当てます。
  3. これにより、SalesforceのユーティリティバーやサイドパネルにAgentforceのチャットアイコンが登場します。

Agentforceのライセンス体系や導入コストは?

Agentforceの利用には、特定のエディションへの加入、またはアドオンライセンスの購入が必要です。

主なライセンス構成

AI機能の統合が進んでおり、主に以下のプランで提供されています。

  • Enterprise / Unlimited Edition
    基本料金に加えて、Agentforceのアドオンライセンスをユーザーごとに契約します。
  • Einstein 1 Edition
    Salesforceの最上位プランで、Agentforceのほか、Data Cloud、アナリティクスなどのAI基盤がすべてパッケージ化されています。
  • Microsoft 365 Copilot for Sales
    Microsoft 365のライセンスに追加する形で契約可能です。

投資対効果を最大化する導入のコツ

全社員に一律で導入するのではなく、まずは商談数の多い営業チームや問い合わせが集中するカスタマーサポートなど、AIの恩恵が数値化しやすい部署からスモールスタートしましょう。利用状況を監視し、業務時間がどれほど削減されたかを測定しながら、段階的にライセンス数を増やしていくのが定石です。

Agentforce Search (旧 Einstein Copilot Search)とAnalyticsの活用方法

導入後にAIを使いこなすために欠かせないのが、検索機能の強化とデータ分析です。

Agentforce Searchで回答精度を向上

「Agentforce Search (旧 Einstein Copilot Search)」は、Data Cloud内の非構造化データであるPDFの資料、ナレッジ記事、外部サイトの情報などをAIが検索し、回答の根拠として利用する仕組みです。

いわゆるRAG (Retrieval-Augmented Generation:検索拡張生成)をSalesforce内で実現する機能であり、これにより社内の最新の製品マニュアルに基づいた回答が生成できるようになります。

Agentforce AnalyticsでAIの活用状況を可視化

導入したAIがどれだけ使われているかを把握するために、専用の分析ツール「Agentforce Analytics」を利用しましょう。

  • どのユーザーが頻繁に活用しているか。
  • どのような質問が多く投げられているか。
  • AIの回答がどれほど役に立ったと評価されているか。

これらを可視化することで、利用率の低い部署への追加トレーニングや、プロンプトの改善につなげられます。

Agentforce Search導入時の注意点は?

便利なAIツールですが、企業として運用する際には以下の点に注意が必要です。

プロンプトエンジニアリングの教育

AIは指示の出し方一つで回答の質が劇的に変わります。

「商談をまとめて」という抽象的な指示ではなく、「過去3ヶ月の成約済み商談の中から、製造業界の事例だけを抜き出して要約して」といった、具体的で構造化された指示を出せるよう社員教育を行うことが不可欠です。

データのクレンジングと権限管理

AIはSalesforce内のデータを参照します。

もしデータが重複していたり、古い情報が残っていたりすると、AIも間違った回答を出してしまいます。また、AIはそのユーザーがアクセス権を持っているデータのみを参照するため、社内のフォルダ権限やプロファイル設定が適切であることを事前に確認しておきましょう。

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今後は自律的な「Agentforce」が主軸に

Salesforceは、Einstein Copilotをさらに進化させた「Agentforce」を2024年秋に発表し、現在はこれがAI戦略の中核となっています。

これまでのCopilotは人間が指示を出して動く副操縦士でしたが、Agentforceは特定のタスクを自律的に完遂するデジタルエージェントです。

たとえば、在庫が不足した際に、自動で仕入れ先へ見積もり依頼を送り、担当者に承認を求めるといった、複数のステップをまたぐ業務をAIが勝手に進めてくれます。Agentforceを導入することは、この高度な自律型ビジネスへの第一歩となります。

今のうちから対話型AIに慣れておくことは、将来のAIが働く組織へのスムーズな移行を約束するものです。

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Agentforceの活用でビジネス効果を最大化しよう

Agentforceは、Salesforceに眠っている膨大な顧客データを生きた価値に変えるための強力なエンジンです。Microsoft Copilotとの連携を深め、ライセンスを最適に配置することで、営業からカスタマーサポートまで、あらゆる業務のスピードを飛躍的に高めることができます。

また、現在のビジネス環境において、AIを使いこなすことはもはや選択肢ではなく、企業の競争力を左右する必須の要件となりました。

まずは自社のSalesforce組織の設定画面を開き、Agentforceの有効化から最初の一歩を踏み出してみましょう。最新のAI技術を柔軟に取り入れ、データに基づいた迅速かつ的確な意思決定ができる組織へと進化させていくことが、これからの時代に求められるリーダーの姿ではないでしょうか。


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