リアルタイムの数字が重要な製造業
会計ソフトでスピーディーな経営判断が可能に
更新日:2024年2月13日
製造業では「スピーディーに正確な数字を知る」ことが重要
製造業において、正確な数字をリアルタイムで把握することは重要なポイントの一つでしょう。
製造業では製造原価を把握するために原価計算を行いますが、原価計算は製造業を営む事業者にとって、製品の費用対効果やコストを洗い出すための重要な指標です。リアルタイムで原価を把握できるようになれば、直近で原価が上昇している材料はないか、製造コストに対して人員配置は適正か、コストに見合った販売価格が設定できているかなど、仕入や販売の適正化を図りやすくなります。費用対効果が落ちてきているため、別の製品に主力を移すといった適切な判断もしやすくなるでしょう。
また、原価計算以外にも、受発注取引が多い製造業は、受発注の対応に悩みを抱えるケースも見られます。
会社の規模が大きくなるまで専任の経理担当者を置かない企業もありますが、従来のアナログの処理方法で膨大な受発注に対応し、正確な製造原価を把握するための原価計算にも対応しにくいでしょう。
製造業界の会計業務で悩みがちなポイント
①リアルタイムでお金の動きを把握したい

製造業は、事業に投資をしてから回収できるまでのスパンが長い業界です。製造から販売までにさまざまなコスト(原価)が発生するので、お金の流れを常に把握できていないと、資金繰りが悪化することもあります。
リアルタイムで数字を追うためにも、リアルタイムでお金の流れを把握できる仕組みやシステムに対応することが重要と言えます。
②帳簿作成を効率化したい

受発注や経理などのバックオフィス業務の効率化に向けて、システムの導入を検討している企業は多いでしょう。しかし、導入の決め手がなく、社内でのシステム化に対応できていない製造業の事業者もあるかと思います。
必要に応じて外注するのも方法の一つですが、必要なときに情報が取得できなくなるケースもあります。帳簿作成の効率化は、原価計算の見える化や受発注の円滑化を図るためにも重要な課題です。
③会社規模に合わせてスムーズに経理業務を移行したい

製造業では、一般的に、工場や電気設備、機械設備などの大型の設備を必要とします。製造業はすぐに投資を回収できないため、初期に多額の投資と運用資金が必要です。
そのため、地域経済を支える小規模な事業から開始し、業績が拡大すると規模拡大を通じて生産性向上を図る場合があります。事業規模が拡大すると、それに合わせた経理業務の移行も必要になってくることでしょう。会社の規模に合わせて柔軟に経理業務を対応させられるかも、業務改善を進める上での課題となります。
製造業界の会計業務に役立つクラウド会計ソフトの機能
①リアルタイムでのレポート作成
クラウド会計ソフトなら、自動でキャッシュフローレポート、収益レポート、費用レポートなどを作成できます。お金の流れは資金繰りにも影響するので、グラフ形式で視覚的にお金の流れが確認できるキャッシュフローレポートを活用すれば、資金調達にも役立つでしょう。
また、マネーフォワード クラウド会計なら、製造原価報告書を作成することもできます。
②銀行・クレジットカードと連携
紙やエクセルの作業から会計ソフトに移行しても思うように作業が効率化できないことがあります。
「マネーフォワード クラウド会計」の連携システムは、経理作業を効率化するのに便利な機能です。会社の銀行口座やクレジットカードと連携することによって、データが自動で取得され、取得後のデータはAIによって自動で勘定科目を判定します。
一つひとつの取引を手入力する手間をなくなるため、受発注の多い製造業の帳簿作成を効率化できます。
③上場・IPO準備にもスムーズに対応
製造業は事業を拡大するケースも見られます。事業の規模が変わると経理業務も変化することから、変化に対応できるようにしておくことも重要です。特に、上場企業になると金融商品取引法により情報開示が義務づけられることから、それに対応できるような経理業務体制を構築する必要があります。
マネーフォワードは、内部統制機能のついた「マネーフォワード クラウド会計Plus」も提供しています。上場やIPOにスムーズに対応したい場合にも便利です。
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