通信機器業界向けの会計ソフトの選び方・比較すべき項目
更新日:2024年2月13日
通信機器業界において会計業務の効率化を進めるべき理由
次世代の通信規格である5Gへの移行が現実的になる中、通信業界のプレーヤーを取り巻く環境は大きく変化しつつあります。ネットワークやサーバーの提供など通信インフラの機能を担う通信機器業界は、これまで比較的変化が少ない状況でした。
新たな技術の到来で新プレーヤーの台頭が予想される近年は、確保してきた市場シェアがいつ奪われるのか分かりません。バックオフィス業務を効率化し、商品開発のような攻めの業務にリソースを集中して投下する施策が求められます。
会計ソフトの導入による業務プロセスの効率化は、有意義な戦略の1つです。通信機器業界は携帯キャリアをはじめ大企業が多く、グループ全体のデータを統合・管理できる連結性や拡張性の高さは、システムの導入時に検討したい要素です。
通信機器業界において会計業務で悩みがちなポイント
経理業務のペーパーレス化を進めたい

営業部門からの経費申請の仕組みがアナログで、非効率であるケースもよく見受けられます。PCからExcelのフォーマットを紙に印刷して、上長の承認を受けるという煩雑な業務フローのままである企業も少なくありません。
工数的にも時間的にも負担が大きいため、紙の業務から脱却したいと望む現場からの意見は多いものです。交通費の清算では申請内容との照合も必要で、交通案内サービスで運賃や経路を調べ直す手間が生じるのもデメリットです。
損益データをスピーディーに確認したい

大規模な会社が多い情報・通信業界では、上場した企業は数百社を数えています。上場企業は決算日から45日以内に決算短信や四半期報告書の開示が求められ、決算後は過密なスケジュールを迫られます。
数値データが確定するタイミングが遅れた場合、短期間で資料を完成せねばならなくなり、記載ミスや計上漏れが生じる可能性も高いです。また、会計情報がなかなか完成しないと、経営層が重要な判断をするための情報が不足し、スムーズな意思決定を阻害します。
全社規模で使えるシステムを導入したい

通信機器業界はグループ会社の体制を敷く場合が少なくありません。グループ間の企業同士で別々の会計システムを使用していて、業務フローが合わずに非効率が生じているケースがあります。
月次決算や年次決算でスピード感が迫られる中、余計なワークフローは極力取り除かなければなりません。グループ全体で会計データのやり取りに伴う作業や、データの規格を統一したいと望む経営層は多いです。
通信機器業界の経理担当が会計ソフトを比較する際のポイント
①内部統制機能
IPOの準備を進める企業で重要となるのは、誤ったデータを防ぐシステム内でのダブルチェック機能です。業務フローで複数人でのチェック体制を敷いていても記録には残りません。
「マネーフォワード クラウド会計Plus」には担当者の承認機能が備わり、ボタンを押した時点でログが残ります。仕訳の入力や修正の際も誰がデータを入れ替えたのか、システムで一目瞭然のため、コーポレートガバナンスの強化にもつながります。
②算書の早期作成
クラウド型の会計ソフトは情報共有がスムーズに進むうえに、決算書類をいち早く作成でき、経営陣の迅速な意思決定を支援します。
「マネーフォワード クラウド会計Plus」では、決算の速報値をたった5営業日で算出することが可能です。速報値ではありますが信頼性が高く、経営や事業に関する意思決定にも活用できるでしょう。
③豊富なAPI連携機能
業務の効率化や決算の早期化を実現するには、さまざまなツールと互換性を備えた会計ソフトの導入が求められます。マネーフォワードはバックオフィス部門で使えるシステムを中心に、「マネーフォワード クラウド会計」とAPI連携できるツールが豊富です。
たとえば「マネーフォワード クラウド経費」を合わせて導入すれば、電子上で経費の申請が完了し、会計データの取り込みのスピードや月次決算の早期化につながります。
通信機器業界の企業様に参考となる会計ソフトの導入事例
MAMORIO株式会社様の事例
落とし物を追跡できるIoTデバイスの製造・販売を手がけるMAMORIO株式会社様は、スタートアップ特有の人材不足を解消するために会計ソフトの導入を決めました。代表が1人で創設した経緯もあり、全社的に業務効率化の意識が高い点が特長です。
「マネーフォワード クラウド会計」の複数のシステムが一気通貫でつながる連携性の高さに魅力を感じ、人事や経費清算の領域でも統合を図ることで、全社規模での効率化に役立てています。
シリウスビジョン株式会社様の事例
シリウスビジョン株式会社様は画像検査ソフトウェアの開発・販売に尽力する企業で、少数精鋭でバックオフィス業務を進めるために会計ソフトを導入しました。
すべてのメンバーが多様な領域で能力開発に取り組み、担当分野を決めずに一人ひとりが何でもできる存在になることが経理部の方針です。「マネーフォワード クラウド会計Plus」の導入によって、役員に会計データを共有してリアルタイムでチェックする体制が作られ、スピーディーな経営判断につながっています。
株式会社光響様の事例
レーザー技術を扱う株式会社光響様は、税理士とのリアルタイムでの情報の共有や、システムに関する悩みをいつでも解決できる仕組みの構築を目的に「マネーフォワード クラウド会計」を導入しました。
導入の決め手になったのは使い心地や操作感ではなく、ビジョンへの共感です。お互いに事業は違えども、プラットフォーマーとしてサービスの普及に取り組む姿勢は同じです。クラウド会計の導入でリアルタイムでの情報共有が実現し、満足の声を寄せられています。