- 更新日 : 2020年6月15日
持合株式とは
持合株式とは、いくつかの会社同士や金融機関同士で、あるいは金融機関と会社の間で、お互いに相手の株式を持ち合うことである。
株式の持ち合いには、経営の提携やグループ化などによる業務関係の強化や、株式の安定などといった目的がある。取引関係が良好な取引相手に、大量の株式を保有してもらうことで、経営にリスクとなり得る影響を抑止することにつながる。
株式を持ち合うことで資本協力が可能になり、事業の拡大やお互いの経営権を安定させることができる。
持合株式が必要となった背景には、海外資本が日本に進出するようになり、企業買収などを防衛する必要が生じたことにある。
とはいえ、持合株式が増えることで、市場において自由に流通する株式が少なくなるという問題も起き始め、経済が不活発になる要因であると指摘されていた。
だが、バブル崩壊後は株式価格が下落したため、金融機関などの持合株式の比率が減少して解消された。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
※本サイトは、法律的またはその他のアドバイスの提供を目的としたものではありません。当社は本サイトの記載内容(テンプレートを含む)の正確性、妥当性の確保に努めておりますが、ご利用にあたっては、個別の事情を適宜専門家にご相談いただくなど、ご自身の判断でご利用ください。