- 作成日 : 2025年12月24日
物件探しにおすすめのサイト6選|選び方や入居までのスケジュール例も
1人暮らしや転勤で部屋を探すとき、「結局どのサイトで探すのがいいのか」と迷う人は少なくありません。結論から言うと、自分の目的と条件に合った物件探しサイトを選ぶことが、効率よく理想の部屋に出会う近道です。当記事では、物件探しサイトの主な種類や選び方のポイントを押さえた上で、代表的なサイトの特徴を紹介します。
目次
物件探しサイトの主な種類
物件探しサイトにはいくつかのタイプがあり、それぞれ得意分野や掲載物件の傾向が異なります。自分に合ったサイトを選ぶには、まず「どのような種類のサイトがあるのか」を理解しておくことが大切です。
ここでは、代表的なポータルサイト型・自社物件型・二次掲載型の3つを解説します。
ポータルサイト型
ポータルサイト型は、複数の不動産会社が保有する物件情報を1つのサイトにまとめて掲載しているタイプです。全国の幅広いエリア・家賃帯・間取りを一括で検索できるため、「まずはたくさんの選択肢を見たい」という人に向いています。
1つのサイトで多くの物件を比較でき、検索条件を変えながら相場感をつかんだり、エリアごとの特徴を把握したりしやすい点が大きなメリットです。地図検索や通勤時間検索、こだわり条件の細かな絞り込みなど、物件探しを効率化する機能も充実しています。
その一方で、同じ物件が複数の不動産会社から重複して掲載されるケースもあり、比較する際に少し手間がかかることがあります。掲載情報はリアルタイムではなく、すでに申込済み・募集終了となっている物件が含まれる場合も少なくありません。それでも、物件探しが初めての人には「まずここから始める」のに適した、使い勝手の良いサイトタイプと言えるでしょう。
自社物件型
自社物件型は、不動産会社が自社で管理・仲介している物件のみを掲載するタイプのサイトです。全国展開している不動産会社や管理会社が、自社ブランドの物件や得意とするエリアの物件を中心に紹介しているケースが多く見られます。
掲載される物件が自社管理に限定されている分、建物設備や周辺環境の情報がより詳しく載っていたり、入居後のサポート体制が分かりやすかったりする点が大きな強みです。敷金・礼金の設定やキャンペーン内容にもその会社の方針が反映されるため、「この会社の管理物件なら安心」と感じている人にとって使いやすいサイトタイプと言えるでしょう。
ただし、ポータルサイト型と比べると、エリア全体で見た物件数は少なめになる傾向があります。特定の会社が扱う物件に絞って探したい場合や、気に入った物件ブランドがある場合は、自社物件型サイトをほかのサイトと併用するのがおすすめです。
二次掲載型
二次掲載型は、ポータルサイトなどから提供される物件情報を基に、独自の条件やテーマで整理し、検索しやすく再構成して掲載しているタイプのサイトです。たとえば、キャッシュバックやお祝い金の有無、オンライン内見への対応状況など、特定のポイントに絞って物件を検索できるケースがあります。
このタイプのサイトは、「家賃をできるだけ抑えたい」「お得な契約特典を利用したい」「オンラインで手続きを完結させたい」といった、明確なニーズを持つ人にとって便利です。必要な情報だけを効率よく比較できるため、物件探しの手間を大きく減らせる点が魅力です。
ただし、掲載している情報の更新タイミングや詳細条件は元の掲載元に依存することが多いため、最終的な空室状況や募集条件については、不動産会社へ直接確認する必要があります。実際の内見・契約は、掲載元または提携している不動産会社が行います。
物件探しサイトの選び方
「知名度があるから」「以前使ったことがあるから」という理由だけでサイトを選んでしまうと、自分に合う物件を見つけにくくなる場合があります。希望条件に合ったサイトを選ぶことが、効率よく満足のいく部屋に出会うためのポイントです。
ここからは、サイト選びで押さえたい3つの視点を紹介します。
物件数で選ぶ
まず見るべきポイントは、そのサイトにどれだけの物件が載っているかです。物件数が多いサイトは比較できる選択肢が増え、希望に合う物件を見つけやすくなります。特に、希望エリアが狭い場合や条件が細かい場合は、掲載数の多さが大きな強みになります。
ただし、物件数が多いだけではなく、実際に住みたいエリアや希望の家賃帯の物件がどれほど掲載されているかを確認することも大切です。「物件数=空室数」ではないため、掲載物件の中には、すでに申込が入っているものや、募集終了間近の物件が含まれている場合もあります。また、サイトごとに得意とするエリアが異なるため、気になる地域名で検索して候補数をチェックしましょう。
また、同じ物件でも会社によって写真や説明が違うことがあります。複数サイトを見比べることで、より詳しい情報が得られることもあるため、物件数の多いサイトをベースにしつつ、必要に応じて他サイトも併用するのがおすすめです。
キャッシュバックや割引で選ぶ
物件探しのサイトを比較する際には、キャッシュバックや割引、キャンペーンの有無をチェックするのも有効です。サイトを経由して問い合わせや成約をすると、お祝い金が受け取れたり、引っ越し料金の割引を利用できたりするサービスもあります。
これらの特典は、初期費用を抑えたい人にとって大きなメリットになります。ただし、キャッシュバックや割引の適用条件はサイトによって異なり、申し込みのタイミングや対象プランが細かく決められていることが多い点には注意が必要です。
また、特典だけを重視してしまうと、本来希望していた条件から外れた物件を選んでしまう可能性もあります。まずは家賃や立地、設備などの基本条件を優先し、その上で特典が活用できる物件を検討するという順番で考えるとよいでしょう。
使いやすさや見やすさで選ぶ
物件探しサイトは、操作性や画面の見やすさも大切です。検索条件を入れやすいか、地図や写真が見やすいか、スマホでもストレスなく使えるかといった点が、毎日の検索のしやすさにつながります。
路線・駅・通勤時間・こだわり条件を細かく設定できるサイトなら、自分に合う物件を見つけやすくなるでしょう。間取り図や写真が豊富なサイトは、内見前に生活のイメージをつかみやすく、無駄な内見を減らせます。
また、ブックマークや閲覧履歴、検索条件の保存機能があると、候補を整理しやすく比較もスムーズです。使い勝手の良いサイトを選ぶほど負担が減り、満足のいく物件に出会いやすくなります。
物件探しにおすすめのサイト6選
ここからは、全国で利用されている代表的な物件探しサイト6つを紹介します。どれも使いやすいサービスなので、サイト選びのヒントとして役立ててください。なお、実際の内見や契約は、問い合わせ先の不動産会社が対応します。
SUUMO(スーモ)
SUUMO(スーモ)は、賃貸・新築・中古など幅広い物件情報を扱う大手ポータルサイトです。全国の物件を一度に検索できるため、「まずは相場を知りたい」「いくつかのエリアを比較したい」という人に適しています。
路線・駅・通勤時間、家賃相場など細かな条件設定に対応しており、こだわり条件も豊富です。地図検索や通勤・通学時間から絞り込む機能もあり、生活スタイルに合わせて探しやすくなっています。
また、写真や間取り図が充実している物件が多く、室内のイメージをつかみやすいのも魅力です。物件探しの初期段階で希望条件を整理したり、候補エリアを絞り込んだりする際に役立つ、おすすめのポータルサイトです。
HOME’S(ホームズ)
HOME’S(ホームズ)は、細かな検索条件設定と豊富な写真で物件を探せるポータルサイトです。賃貸だけでなく、売買や新築物件にも対応しており、ライフステージの変化に合わせて長く利用しやすい点が特徴です。
検索画面の項目が分かりやすく整理されているため、初めて利用する場合でもスムーズに条件入力ができます。気になる物件をお気に入り登録して比較したり、最近見た物件を一覧で振り返ったりできるため、「どれが良かったか分からなくなる」という状況を防ぎやすいのが特徴です。
さらに、住みたい街の雰囲気や生活情報を紹介するコンテンツも充実しており、単に物件を探すだけでなく、新生活のイメージを具体的に描くのにも役立ちます。賃貸借契約書・重要事項説明書の見方や、上手な物件の選び方などについて解説しているコンテンツもあり、初めて住まい探しをする際にも役立つ情報が豊富です。
at home(アットホーム)
at home(アットホーム)は、地域密着型の不動産会社が多く参加しているポータルサイトです。街の雰囲気や商店街の様子といったローカル情報が充実しており、地域に詳しい不動産会社とつながりたい人に向いています。
物件ページには、周辺施設や最寄り駅までの距離などが分かりやすくまとめられていることが多く、「暮らしやすさ」をイメージしながら比較できる点が魅力です。
また、賃貸だけでなく事業用物件・店舗・事務所などの情報も扱っているため、仕事用物件を検討している人にも役立ちます。地元に強い不動産会社に相談したい場合は、at homeもチェックしておくとよいでしょう。
希望エリアがある程度決まっており、地域の特性や周辺環境を重視して物件を選びたい人にとって、at homeは心強い存在です。大手ポータルと併用することで、よりリアルな地域情報や掘り出し物件に出会える可能性も高まります。
アパマンショップ
アパマンショップは、全国に店舗を展開する賃貸仲介チェーンで、公式サイトには各店舗が取り扱う賃貸物件が中心に掲載されています。転勤や進学などで土地勘のないエリアに引っ越す場合でも、店舗スタッフに相談しながら物件探しを進めやすい点が特徴です。
サイトでは、沿線・通勤時間・こだわり条件などから物件を検索でき、店舗ごとのおすすめ物件が紹介されていることもあります。実際に店舗へ行く前に、気になる物件をサイトでピックアップしておくと、相談がスムーズに進みます。
「オンラインだけでなく、対面でもしっかり相談したい」という人には、アパマンショップのサイトと店舗を組み合わせて利用する方法がおすすめです。安心して物件を選びやすくなります。
とくに条件整理に不安がある人や、エリアの住みやすさ・相場感を直接確認したい人にとっては、対面相談の安心感が大きなメリットです。事前にサイトで情報収集し、店舗で具体的な提案を受けることで、納得感のある物件選びにつながるでしょう。
エイブル
エイブルは、賃貸仲介を中心に展開する不動産会社で、自社管理物件を含む賃貸物件をサイトで検索できます。敷金・礼金を抑えた物件や、学生・単身者向けの物件が多いエリアもあり、初めての一人暮らしを考えている人にも使いやすいサービスです。
サイトでは、家賃や間取りだけでなく、設備・条件なども細かく設定して検索できます。室内写真やパノラマ画像を掲載している物件も多く、実際の雰囲気を確認しながら候補を絞れる点が便利です。
さらに、一部エリアではオンライン相談やオンライン内見にも対応しており、忙しい社会人や遠方から探したい人にも利用しやすいサービスとなっています。
mini mini(ミニミニ)
minimini(ミニミニ)は、全国に店舗を展開する賃貸仲介チェーンで、サイトから物件を検索しつつ、気になった物件を店舗で相談しやすいサービスです。ワンルームや1Kなどコンパクトな間取りの掲載が多く、初めて一人暮らしをする学生や社会人にも利用しやすい点が特徴です。
サイトでは、エリア・沿線・家賃・間取りといった基本条件に加えて、バス・トイレ別や室内洗濯機置き場など、細かなこだわり条件で絞り込むこともできます。気になる物件が見つかった場合は、問い合わせフォームや電話から最寄り店舗に相談できるため、「ネットで候補を探す→店舗で細かい条件を確認する」という流れをスムーズに取りやすい点も魅力です。
一人暮らし向けの物件を中心に比較したい人や、対面で相談しながら物件探しを進めたい人は、minimini(ミニミニ)をほかの物件探しサイトと併用すると、より希望に合う部屋を見つけやすくなるでしょう。
物件探しはいつから始めるべき?
物件探しは、入居希望日の1~2か月前を目安に始めるとスムーズです。賃貸物件は、現入居者から退去連絡が入ってから募集が始まるため、募集開始のタイミングと実際に入居できる時期には少しずれが生じます。早めに動いておくことで、選べる物件の幅を確保しやすくなるでしょう。
また、3~4月の引っ越しシーズンは、進学や就職、転勤などで多くの人が部屋を探すため、物件の入れ替わりが特に早くなる点に注意が必要です。人気物件は数日で申し込みが入ることもあるため、希望エリアの相場や物件の傾向を事前に知っておくと、良い物件を見つけた際に判断しやすくなります。
具体的には、新居が必要になる時期が見えた段階で軽く情報収集を始め、入居希望日の1~2か月前をめどに本格的な物件探しを進めるとよいでしょう。
物件探しから入居までのスケジュール例
物件探しから入居まではやることが多く、スケジュールを立てずに進めてしまうと「気づいたら入居希望日に間に合わない」ということにもなりかねません。大まかな流れを把握しておくことで、余裕を持って物件選びや引っ越し準備を進めやすくなります。
一般的な例として、入居希望日から逆算したスケジュールを次のように整理できます。
| 時期の目安 | 主なやること |
|---|---|
| 入居希望日の約2か月前 | 希望条件の整理を行い、物件探しサイトで相場や候補エリアを確認する |
| 入居希望日の1.5~1か月前 | 不動産会社へ問い合わせを行い、気になる物件の内見を予約・実施する |
| 入居希望日の約1か月前 | 入居申し込み・入居審査を行い、問題なければ賃貸借契約を結ぶ |
| 入居希望日の2~1週間前 | 引っ越し業者やライフライン(電気・ガス・水道・ネット)の手配を進める |
| 入居日前日~入居当日 | 荷物の搬入を行い、室内や設備の状態を確認しながら新居に入居する |
スケジュールはあくまで目安であり、引っ越しの時期や物件の状況によって前後します。ただ、「いつまでに物件を決めるべきか」「いつ引っ越し業者を手配するか」の感覚をつかんでおくと、焦らずに準備を進めやすくなるでしょう。なお、入居審査にかかる期間の目安は数日〜1週間程度が一般的です。
特に繁忙期は人気物件が早く埋まりやすいため、表を参考にしながら、少し余裕を持ったスケジュールで物件探しを進めると安心といえます。
自分に合った物件探しサイトで理想の部屋を見つけよう
物件探しサイトには、ポータル型・自社物件型・二次掲載型などさまざまな種類があり、物件数や使いやすさ、割引の有無など特徴も異なります。入居の1~2か月前から複数サイトを併用し、相場の確認から内見、契約まで計画的に進めることで、効率よく希望に合う住まいを見つけやすくなるでしょう。
物件探しサイトにはそれぞれ強みがあり、目的やライフスタイルによって最適な選択肢は異なります。複数サイトを上手に使い分けながら、自分に合った方法で理想の部屋探しを進めましょう。
※ 掲載している情報は記事更新時点のものです。
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