マネーフォワード クラウドのOCR機能とは?経費精算・請求書支払い業務を効率化する仕組みをご紹介
作成日:2025年8月23日
毎月の経費精算、たいへんですよね。
データ化されているのならまだましですが、紙の領収書やレシートだと……、提出する側も、処理する側も、「この作業どうにかならないのか」と感じる作業かもしれません。
請求書支払業務も同様です。請求書をPDFで送ってくれる取引先は増えましたが、結局は経理システムへ手入力。“デジタル”なのに作業はアナログ……これでは DX(デジタルトランスフォーメーション)には程遠い……。
そんな行き詰まりを埋める「橋渡し役」になるのが OCR(文字認識技術)です。
本記事では、マネーフォワード クラウドに搭載されたOCR機能の詳細をご紹介します。さらに、マネーフォワード クラウドならではの強みも併せてまとめています。
「自社でも本当に使えるのか?」という視点で、ぜひ最後までご覧ください。
マネーフォワード クラウドのOCR機能
マネーフォワード クラウドにおけるOCR機能は、領収書や請求書などの証憑画像をアップロードするだけで、日付、支払先、金額、適格請求書発行事業者登録番号などの情報を自動で読み取り、データ化を支援する機能です。手入力の手間を大幅に削減し、経費精算や請求書支払業務の効率化を実現します。
マネーフォワード クラウド経費(経費精算システム)でのOCR機能
領収書やレシートの自動読み取り対象
日付 / 支払先 / 金額 / 適格請求書発行事業者登録番号 / 税率 / 消費税額
AI-OCRによる高精度な読み取り
AI技術を活用し、継続的に読み取り精度が向上
適格請求書発行事業者の登録番号の自動判定
読み取った登録番号が国税庁に登録されているか、取引日時点で有効な登録番号かを自動判定
多様な領収書・明細取り込み方法
手段 | 取り込み方法 |
---|---|
スマホアプリ | スマートフォンで撮影するだけで、日付・支払先・金額を読み取り、経費明細に自動入力 |
PC | ファイルを選択して一括アップロード、またはドラッグ&ドロップでアップロード |
スキャナ連携 | スキャナから直接一括で取り込むことも可能 |
対応ファイル形式
PDF、JPEGやPNGなどの画像系ファイル(電子帳簿保存法ご利用の事業者様の場合)
ファイルサイズ上限
20MBまで
マネーフォワード クラウド債務支払(請求書受領・支払システム)でのOCR機能
請求書の自動読み取り対象
支払先 / 支払期日 / 請求金額 / 適格請求書発行事業者登録番号
AI-OCRによる高精度な読み取り
AI技術を活用し、継続的に読み取り精度が向上
適格請求書発行事業者の登録番号の自動判定
読み取った登録番号が国税庁に登録されているか、取引日時点で有効な登録番号かを自動判定
多様な請求書取り込み方法
手段 | 取り込み方法 |
---|---|
メール自動取り込み | 取引先に所定のメールアドレス宛に請求書を送信していただくことで、自動処理で添付された請求書ファイルを取得、請求書データの解析、文字化を行い、申請の下書きを作成 |
請求書のWeb送付 | 取引先から専用ページに請求書データをアップロードしてもらうことで、メールやチャット等で添付送付の必要なく請求書の電子送付が簡単にできるようになる機能。請求書のスムーズな電子受領が可能に。 |
複数ファイルの一括アップロード | スキャンした請求書データを⼀括でアップロードし、データ化を迅速に実現 ※⼀度に50ファイルまで |
デジタルインボイスで自動取り込み | 取引先がデジタルインボイス※1に対応している場合、請求書データをシステム間で直接受信可能。これにより、さらに正確でスピーディーな取り込みが可能に。 ※1 デジタルインボイス…請求情報(請求に係る情報)を、売り手のシステムから、買い手のシステムに対し、人を介することなく、直接データ連携し、自動処理される仕組み。 ※デジタル庁発行の「デジタルインボイス(Peppol e-invoice)について」より引用 |
対応ファイル形式
PDF、JPEGやPNGなどの画像系ファイル(電子帳簿保存法ご利用の事業者様の場合)
ファイルサイズ上限
最大50MBまで
※詳細はサポートサイトをご覧ください。
読み取りのみで終わらないマネーフォワード クラウド
OCRはあくまで「データ化を支援する技術」です。OCRですべて解決というものではなく、その前後の処理、つまり業務フロー全体にどう自然につなげられるかが、本当の効率化のカギとなります。
マネーフォワード クラウドなら、OCRで取り込んだ情報をそのまま支払処理までスムーズに引き渡すことができます。また、そもそもOCRを使わずに証憑データを自動取得できる外部サービス連携も充実しています。
データ化から支払処理まで切れ目なく流れるため、申請者や経理担当者の“手作業”が大幅に削減できます。
経費精算での強み
2,300以上の外部サービス連携や領収書自動取得
交通系ICカード/クレジットカード/ECサイトなどの利用明細を自動で取り込めます。
さらに新幹線チケット、航空券、ホテル予約などの連携対象サービスから、領収書画像データを自動で収集できます(特許取得済)。そのため、領収書を撮ってOCRにかける手間すら不要になるケースが数多くあります。
ペーパーレスに最適化された承認画面
「添付された領収書画像」と「入力された明細の内容」を見比べながら承認作業ができる領収書入力モードを用意しています。領収書入力モードを使えば一画面で複数枚の確認が可能です。
メッセージ機能を利用して差し戻しのコミュニケーションもシステム上で可能です。
マネーフォワード ビジネスカードとの併用で立替精算から脱却
マネーフォワード ビジネスカードとの併用で立替精算や小口現金の管理が不要になります。
ビジネスカードで支払いを行うと、リアルタイムで購買データがクラウド経費に自動連携されます。申請漏れを防ぐとともに月次決算の早期化にも効果的です。
請求書支払での強み
事前申請から支払処理まで一気通貫
発注申請から支払管理まで、一連のフローを一括で管理できます。
銀行API連携で振込依頼までワンストップ
振込依頼データをインターネットバンキングへAPI連携できます(一部対応銀行のみ)。全銀データの手動登録が不要になり、手間の削減と内部統制に効果的です。
請求書受領からアップロードまでBPOで丸ごと代行(オプション)
紙の請求書を代理で受け取り、スキャンし、システムへの登録までアウトソースできます。
経費精算・請求書支払業務を変革するならマネーフォワード クラウド
マネーフォワード クラウドは、OCRでの入力業務の軽減はもちろん、経費精算・請求書支払業務全体の効率化を実現するためのシステムです。
- OCR機能だけではなく、申請から支払まで一貫した自動化フローを提供
- 2,300以上のサービス連携により、業務全体の手入力を削減
- 銀行とのAPI連携やBPOにより、定型業務を脱し、コア業務へ集中できる体制へ
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経費精算や請求書支払業務の効率化を検討されている方は、OCR機能を含めたシステム全体像を、まずは資料でご確認ください。