2026年9月10日(木)、東京・田町のマネーフォワード本社にて、マネーフォワード クラウド会計Plus ユーザー会「Connect Lab #4」を開催しました。
Connect Lab は「つながる」×「試す」をコンセプトに、マネーフォワード クラウド会計Plusをご利用中のみなさまと実践事例を共有し、明日から試せるヒントを持ち帰っていただくことを目的に開催しているユーザー会です。今回のテーマは「月次決算『業務改革』のリアル」です。
月次決算を「集める → 仕訳化 → 照合 → 承認・修正 → 締め・報告」の5つのフェーズに分解し、マネーフォワード経理本部の実践事例と失敗談を起点に、参加者のみなさまと一緒にベストプラクティスを探る座談会形式でお届けしました。本レポートでは当日の様子をご紹介します。

オープニング・アイスブレイク
オープニングでは、この会の目的として「ユーザーさま同士や弊社とつながり、気付きやヒントを得ること」「現場の実践を共有し、それぞれの現場で『試す』きっかけを得ること」「マネーフォワードから感謝の気持ちをお伝えすること」の3点をお伝えしました。
その後のアイスブレイクでは、各テーブルで「会社名・お名前」「今日の参加目的」に加え、「他社に聞きたいこと・自分が話せそうなこと」「決算業務で辛いと感じていること」を共有。開始直後から、各社の課題感が具体的に語られる立ち上がりとなりました。

セッション:経理本部の事例を皮切りに、5つの論点で意見交換
経理本部の松岡 俊(執行役員 グループCAO/公認会計士)が進行役を務めました。
「集める」から「締め・報告」までの5つのフェーズについて、マネーフォワード経理本部で実際に取り組んできた内容と、その過程で生まれた失敗や工夫を紹介。それぞれの論点では、参加者のみなさまが「自社ではこう運用している」「ここに悩んでいる」と率直に語り合い、テーブルによってはマネーフォワード経理本部の実務メンバーも加わって議論が交わされました。
論点①【集める】証憑・申請は締切までに集まる仕組みになっているか
共有された課題は「申請時に必要なマスタが未整備」「締切遅れで後工程が詰まる」「組織図と異なる個別承認フローの乱立」。これに対するマネーフォワード経理本部の取り組みは次のとおりです。
- 申請締切(第3営業日)を徹底
- 個別例外フローを全廃。組織図どおりの機械的なメンテナンスに統一
- マネーフォワード クラウド経費・クラウド債務支払の申請画面で必要項目が正しく入力されるような制御をかけ、経理確認時の修正を最小化
- 経費申請の一次チェックをBPOへ移管。また、月末にまとめて申請されることの多い経費申請について、「社外のBPOチームが楽になるので早めにご協力を」という伝え方でリマインドし申請を平準化
テーブルでは、申請締切の設定方法や証憑回収の督促の工夫について、各社の運用が共有されました。
論点②【仕訳化】仕訳は人が手入力しなくても正しく作られる仕組みになっているか
「正しい科目・部門が入らない」「手入力によるミスと確認の手戻り」「外部データの加工作業の慢性化」に対する取り組みです。
- マネーフォワード クラウド給与・クラウド債務支払・クラウド経費・クラウド固定資産とは自動連携。外部システムのデータもスプレッドシート経由でCSVインポートし、算式でアップロード用のCSVファイルを自動作成。手入力は原則禁止
- 銀行明細は全件アグリゲーションで取得し、相手勘定は「入金仮勘定、出金仮勘定」等でいったん受けて分業化。消込は後から一括で実施
- グループ会社横断の仕訳はマネーフォワード クラウド会計Plusの共通仕訳フォーマットで配布し、正しい取引先、科目を付与
テーブルでは、データ連携の範囲やCSV取込の運用ルールについて意見が交わされました。
論点③【照合する】入力した数字をすぐに確認できる仕組みになっているか
「仕訳を入れたら終わりになってしまう」「締め後にまとめて照合して苦しむ」「差異に気づくのが遅れる」といった課題への取り組みです。
- 前払費用台帳・投資管理台帳・固定資産台帳・リース台帳を「正解データ」として整備・運用
- 仕訳起票と同時にBS推移表の残高を抽出し、台帳と一致するかを担当者自身がセルフチェック
- 仕訳についても、目視確認ではなく、部門ブランク・プロジェクトなし・補助科目なし・仮勘定残等の異常を全仕訳データから網羅的にチェック
テーブルでは、台帳の持ち方や残高突合のタイミングについて各社のやり方が共有されました。
論点④【承認・修正】承認や修正が決算作業のボトルネックになっていないか
「上長承認待ちで後続作業が止まる」「形骸化した承認」「目視チェックの限界」に対する取り組みです。
- 承認待ちで後続作業を止めない。各ワークシートにチェック欄を設け、セルフチェックにより手戻り発生を防ぐ。上長の承認も効率化
- 正常なデータはシステムに任せ、人はエラーデータの確認や異常値の分析に工数を集中
テーブルでは、承認ルールの設計と内部統制の両立について、各社の考え方が交換されました。
論点⑤【締め・報告】締めた数字をすぐに経営・事業部へ共有できる仕組みになっているか
「月次は簡便法で年度末にPLが大きく動く」「締めてから経営報告まで日数がかかる」「分析文章の作成に時間がかかる」に対する取り組みです。
- 決算整理仕訳を含めて毎月しっかり回し、その積み上げが年次決算になる体制(月次≒年次)
- 締め後にクラウド連結会計へ自動連携し、締め完了と同時に事業部へデータを展開
- Manageboardと生成AIを連携させ、解釈を添えた経理報告書を自動生成
テーブルでは、経営報告までのリードタイムや報告フォーマットについて意見が交わされました。
プロダクトセッション:マネーフォワード クラウド会計PlusのAI活用構想
プロダクトマネージャーの岸本 耀が登壇。プロダクトビジョン「ビジネスと共に成長する、つながる会計」とあわせて、今後のAI活用構想を共有しました。
- MCP(Model Context Protocol)サーバー:AIと外部システム・データをつなぐインターフェース。AIへの指示だけでクラウドサービスの機能を利用できるようになる構想
- カスタム帳票作成エージェント(特許出願中):自然言語での指示と手動設定を組み合わせ、任意の軸で帳票を作成。CSV出力やドリルダウンにも対応
セッション後半では参加者からの質問にお答えし、構想段階の機能について率直なご意見をいただきました。

軽食を片手に、懇親会
ユーザー会の最後には、軽食を片手に懇親会が開かれました。座談会で話しきれなかったテーマや、同席しなかった方との会話が生まれ、会場は最後まで賑わっていました。マネーフォワード クラウド会計Plusの開発担当メンバーも各テーブルに加わり、日々の運用で感じている使いにくさや機能要望について率直な意見交換が行われました。
あわせて、法人のAI利用コストを一元管理するAIトークン管理ソリューションのご案内と、2026年10月20日(火)・21日(水)にオンライン開催するカンファレンス「経理AI Forward」のご案内をいたしました。

参加者の声
イベント後のアンケートより、いただいたお声を一部抜粋してご紹介します。
- 「マネーフォワード クラウドを利用する中で実務で同じ悩みを抱えているのが共感でき、自社にも流用できるアイデアも沢山意見交換できた」
- 「いろんな企業の方とお話ができ、今後弊社でも取り組んでみたいと思える話が聞けた」
- 「引き続き他社がどういったやり方、フローで業務をしているのか知りたい。特に同規模のスタートアップの事例」
次回に向けて
Connect Lab #5 は現在検討中です。今後も定期的に開催してまいりますので、次回もぜひ現場の試行錯誤をお持ちよりください。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
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