メルカリ上場へ…たった5年で驚異の「株価6000倍」 創業者は長者番付入りも?

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「ユニコーン企業」の上場に、投資家から熱視線が集まっています。フリーマーケットアプリ大手のメルカリが6月19日、いよいよ東証マザーズ市場に株式新規公開(IPO)します。

株式の公開価格は1株3,000円と発表。上場直後の時価総額は約4,060億円にのぼると予想され、マザーズ市場ではミクシィを抜いて時価総額ランキング首位になる見通しです。時価総額もさることながら、創業から上場までの株価の値上がりが驚異的だと公認会計士・税理士の深堀宗敏氏はいいます。

ビットコインと比べても「驚異的な株価上昇」

メルカリは、現会長兼CEOの山田進太郎氏が2013年2月に創業しました。同年7月のアプリ提供から、約4年半後の2017年12月には世界累計ダウンロード数が1億を突破。急成長を遂げると同時に、国内外の投資家からは、企業価値が10億ドルを超えるスタートアップを指すユニコーン企業としてIPOを待望されていました。

深堀氏によると、山田氏は上場を機に「巨額の富」を手にするといいます。

有価証券報告書によると、山田氏は同社株の約29%を保有する筆頭株主です。そこから約3%を売却予定ですが、それを差し引いても保有株式評価額は約1,116億円になります。資産1,000億円超の“ビリオネア”の誕生ですね。日本の長者番付ランキングに名を連ねる日も遠くなさそうです。創業5年でここまでの大成長を遂げるとは夢がありますね」(深堀氏)

また、深堀氏は、創業から上場までの間に、株価が驚異的に伸びていると説明します。

「創業時は株式価格500円で、40,000株を発行していました。その後、株式分割により株式数が100倍、10倍と段階的に増え、現在の株式数に換算すると単価が最終的に0.5円となっていました。公開価格は3,000円なので6,000倍もの値上がりです。例えば、仮想通貨の価格変動と比べてみると、代表的なビットコインは、メルカリ創業当初の2013年3月は1BTC=5,000円前後で推移していました。暴落する前の2017年12月のピーク時には1BTC=200万円を超え、この2点を比べると400倍の値上がりです。その高騰ぶりは世間を驚かせましたが、メルカリの場合は6,000倍ですからどれだけ目を見張るものか分かるかと思います」(深堀氏)

2018年最大規模の大型上場から目が離せません。

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