フリーランスは常に「時間を無駄にする圧力」との戦い。 時間を飼い馴らすには?

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この記事は1年以上前に公開されたものです。法律・制度などに関して、現在とは異なる内容が含まれている可能性があります。

フリーランスにとって唯一、究極に重要な資源が「時間」であることは、多くの人々の同意するところでしょう。

「時間」がなければ、依頼された作業はもちろん、将来の仕事の獲得のためのマーケティングや、人脈作りのための会合出席、名前を売るための寄稿や執筆活動など全てがストップしてしまいます。

しかし「時間」は真に厄介なシロモノです。

なにせ貯めておけない、代替することが出来ない、そして何よりも「ムダにしていることに気づきにくい」のです。

例えば、何気なくwebを見始め、面白い記事を繰っているうちに、気づいたら1時間、なんてことは良くあります。人と会っていても、必要なことを話し終えて少し雑談をしていたら、いつの間にか2時間たっていた…という経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

もちろんサラリーマンであればその時間にも給料は出ます。むしろゆるい職場であれば「どうやって時間をつぶすか」が問題になる人もいるわけです。

ですが、フリーランスはもちろんそんな甘い世界に生きているわけではありません。フリーランスに取って時間はまさしくお金、「Time is money」が本質です。いや、お金以上に重要なものかもしれません。家族とのかけがえのない時間や、友人と過ごす大切な一時まで、そういった「時間の無駄遣い」が全てを台無しにします。

フリーランスは常に「時間を無駄にする圧力」との戦いをしなければならない、それがフリーランスの宿命です。では、どのようにこの圧力をかわし、「時間を飼いならせば」いいのでしょうか。

時間をうまく使うためには、幾つかのポイントがあります。

常に時間は不足している

まず必要なのは「常に時間は不足している」という認識です。成功のためには、いかに効率よく行ったとしても、必然的に多くの時間が必要です。

また、サラリーマンよりもさらに新しいことにチャレンジし続けなければならないのもフリーランスの宿命ですが、新しいことはほとんどいつも、思っていたよりも遥かに多くの時間を使います。

ある経営者は「もう仕事がパンパンで入らない、無理だ、と思ってからが勝負。そうならないと時間のありがたさはわからない。逆に「時間が不足している」と考えていないうちは、まだまだやれることがたくさんある。それでは勝てない。」と言っていました。

厳しい言葉なのですが、時間の認識についての本質を突いている、と思います。

何を優先するか

2つ目に必要なのは「何を優先するか」という決めごとです。もっと簡単にいえば「重要な事しかしない」というルールを決めることです。

それでは、フリーランスにとって重要な事とは何でしょう。挙げてみると、意外にたくさんあることに気づきます。

・現在のクライアントの依頼をこなす
・現在のクライアントとの人間関係を築く
・新規クライアントの開拓を行う
・新規のクライアントを獲得するための情報発信をする

この他にもお金の請求回収、契約の確認、お客さんからの複雑化する要求へ対処するなど、やるべきことは数多くあります。

あるフリーランスの方はこう言っていました。

「忙しくしていると、何が重要で、何が重要でないのか、わからなくなってくる。何に時間を使うのかを意識し続けないと、毎日の仕事をこなすだけになり、先細りは必至です。」

この言葉通り、長期的な成果は、重要なことだけをやっているかどうかに大きく左右されます。

何を捨てるか

3つ目は「何を捨てるか」という決めごとです。「人脈作り」と銘打った交流会や、あまり積極的な関与をしていない勉強会、特に意味のない飲み会などは、「捨てるべき時間の無駄遣い」である可能性もあります。

あるいは「紹介するから」と言われ人に会ってみたら、全く何の会合かわからない……、知り合いに頼まれ「無料同然」で仕事を引き受けてしまった、など時間を無駄にする行為はキリがありません。

また別の経営者は「時間が不足していたら、できることは1つしかない。それは、今までの仕事を捨てることだ。」と言っていました。

「下手に仕事を早くしよう、などとは思わないほうが良い。大抵それは無駄な仕事を早くやろうとしているだけで、成果にはつながらない」とも言いました。

フリーランスは「成果につながっているか」「より良い働き方に近づいているか」をサラリーマンよりも遥かに厳しく見なくては、立ちゆかなくなります。

したがって、定期的に「時間をムダに使っていないか」を自らチェックする必要があります。

まとめ

では、上の3つを具現化するためにはどうすべきでしょう。

それには2つのもの、タスクリストと、スケジュール表が必要です。手帳にそれらが付属していれば、手帳でも構いません。

まずはタスクリストに、「重要である」と決めた活動を思いつく限り書き出します。感覚的には少なくとも50個、多い人だと100個程度になると思います。これら全てが「重要」と判断された活動です。実際書き出してみると、いかに時間が足りないか、気づくのではないでしょうか。

そして、これらをスケジュール表に埋めていきます。「重要な事から」スケジュールを埋めていくと、おそらく「無駄な仕事」は一切できなくなるはずです。この作業が「重要な事からやる」ことを思い出させてくれます。

ですが、改めてスケジュールを見ると、随分と予定が重なって入っているかもしれません。予定が「パンパンに」なっていて、余裕の全くないスケジュールとなっているのではないでしょうか。よって最後に仕事を間引きします。「仕事をより早くこなそう」としてはいけません。

シンプルですが、「時間を飼いならす」には、これで十分です。

※掲載している情報は記事更新時点のものです。

執筆:安達 裕哉 (コンサルタント / ライター)

1975年、東京都生まれ。Deloitteにて12年間コンサルティングに従事。マネジメント、IT、人事コンサルタント。現在はコンサルティング行う傍ら、学習塾の経営を行い、人材育成に注力している。



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