企画系クリエイター必読!アイデアが泉のように湧きあがる発想術&ツール30選

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企画のアイデアが出ない…。クリエイティブな業界で働いていると、一度は直面する大きな壁。考えるほどに煮詰まってしまうアイデアをいかに生み出すかという課題は、ベテランであっても悩むことがあるそうです。

頭の中だけの考えでは、よっぽどイメージが明確に固まっていない限り良いアイデアにはならないですよね。そこで、今回、効果が高いとされているアイデア発想術を30種類まとめてみました。直感で生み出すための発想術と、ロジックからアイデアを固めていく発想術の2つの軸で、ご紹介します。

直感でアイデアを生み出す発想術11選

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1. ブレインストーミング

直感的にアイデアを生み出す方法の定番が、ブレインストーミング。企画出しを行なう機会の多いクリエイターなら取り入れている方も多いのではないでしょうか。

ブレインストーミングとは、チームで行なう発想術です。チームで話合いを行なうのですが、ルールは無用。リラックスしながら自由に意見を挙げていき、最終的にアイデアの形としてまとめていくものです。

2. ブレインライティング

ブレインストーミングを文字を書いて行なうものが、ブレインライティング。

こちらもチームで集まり、一定時間内で書いた紙を周りの人に回してアイデアを広げていくというもの。特に、口頭で自由な意見がでないときの策として有効です。

3. アイデアしりとり

しりとりをしながらアイデアをふくらませていくのが、アイデアしりとり。

やり方は非常に簡単。一つのテーマに対してチームでひたすらしりとりを行います。そこから生まれた言葉をひたすらメモしていき、最終的に最も良いアイデアを選ぶというもの。ブレインストーミングよりも、さらに直感的なフレーズが飛び交うこともあるでしょう。

4. プライベートライティング

プライベートライティングは、一人で行なうアイデア発想術。

通常、文章を書くとき頭の中で構成を練りながら書くことが多く、自分で自分を縛っているような状態に陥ります。しかし、この発想術は「人に全く見せない」ということを前提に、頭で考えたことを垂れ流すようにひたすら文章を書くという方法です。

5. 欠点列挙法

通常、人が気にかけないような欠点をひたすら思うままに挙げていくアイデア発想術が、欠点列挙法です。

テーマに対して、それがいくら完成度の高いことがらであっても、問題点を感じたら挙げていく。そこで浮かび上がるのが、その欠点を補うアイデアに。現状のアイデアに問題を感じているのであれば、実践したい方法ですね。

6. 希望点列挙法

欠点列挙法と、対に位置する発想法が、希望点列挙法です。

テーマに対して、どうすれば理想に近づくのかということをひたすら列挙していく方法。希望を挙げているときは、実現可能性などを考えずに、思ったことを素直に挙げていくのです。現状のアイデアをさらにブラッシュアップするときに有効な方法です。

7. メディチ効果

メディチ効果とは、通常は組み合わさることのないアイデアの融合によって、さらなる新しいアイデアを生む方法。

テーマに対して、通常は当てはまらないようなその他のテーマを組み合わせてみる。それを繰り返すことで、想像を越えたアイデアが生まれるといったものです。

8. エクスカーション法

独特なアイデア発想術の一つである、エクスカーション法。

こちらの方法は、一つのテーマに対して、動物などを組み合わせて連想していくものです。動物の本能的な特徴を、企画に落としこむようにして、日常からは想像できないようなアイデアに昇華させることで形にしていきます。

9.逆張り思考法

逆張り思考法はその名の通り、通常とは逆の行動をとった場合、どうなるのか?とイメージする方法です。

いつもと正反対を考えるだけ。意外とこの逆側の視点が、優れたアイデアに直結しているのかもしれません。

10.MN法

MN法は、別名として類比発想と呼ばれている発想法。

テーマに対して、全く別の事柄から関連性を見出していくように考え、アイデアを挙げていくというもの。異なるものでも、なにかしら関連性があると直感で感じ取るようにアイデアに昇華させていくのです。

11.KJ法

KJ法は、プライベートライティングのように頭の中で考えたことをひたすら書き出していくことをベースに発想していくものです。

思いつくままにフレーズを挙げ、連想していきます。論理が飛躍することを気にせずに続け、最終的にそれをグループ化するように整理していき、アイデアとしてブラッシュアップしていきましょう。

ロジックでアイデアを生み出す発想術12選

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12. なぜなぜ分析

なぜなぜ分析とは、その名のとおり、「なぜ?」を元にアイデアを深掘りしていく方法です。

一つのテーマに対して、多面的になぜ?と疑問を提示していきます。すると、問題となる事柄が明らかになり、アイデアが形になっていくというものです。アイデアは直感だけでなく論理的な思考からも生み出せるのです。

13.シックスハット法

チームで行なうユニークな発想術が、シックスハット法です。

チームのメンバーを「肯定」「否定」「直感」「客観」「管理」「創造」に割り振り、その立場から意見を述べることで、新たなアイデアを生み出すという方法。自由さではなく、縛りを設けて発想していくのが独特ですよね。

14.マトリックス思考

フレームに当てはめて、論理を固めていく方法がマトリックス思考。

あたまの中にぼんやりとイメージがあっても、アイデアとして形にならないというシチュエーションは、結構ありますよね。そういう場面において、「なぜ?」「いつ?」「どのように?」といった表を作り、そこに回答を当てはめて思考を明確にする方法です。

15.マインドマップ

直感からロジックへと昇華させるための定番発想術として有名なマインドマップ。

紙の中心にテーマを書き、そこから放射状に関連する事柄や、かかわりのあるテーマを繋げていきます。その繋がりが結果として論理になり、明確なアイデアとなるのです。

16.メモリーツリー

マインドマップに非常に近い方法がメモリーツリーという発想術。

木の図を書き、そこから幹が伸びるように言葉を埋めていきます、この方法も最終的に筋道たったアイデアへと昇華させられるようになるのです。

17.マンダラート

マトリックス思考法に近い発想術が、マンダラートです。

3×3の表を作り、その中心にテーマを書きます。そして、他の枠には関連する事柄を記入していくという方法。この方法は、アイデアが凝り固まってしまったときに、一度俯瞰するために役立つでしょう。

18.オズボーンのチェックリスト

直感的なアイデア発想術に行き詰まったときに活躍するのが、オズボーンのチェックリストという方法。

行き詰まったアイディアに対し、「他の使い道はなにか?」「小さく、もしくは大きくしてみたらどうか」と問いに対して回答をしていくことでアイデアを明確に仕上げられる方法です。

19.SCAMPER法

オズボーンのチェックリストの進化系といわれるアイデア発想術が、SCAMPER法です。

「代用」「組み合わせ」「適応」「修正」などの問いに対して、即座に回答をするという方法を行います。全てで48個の問いに対して回答していきます。そこで明らかになった問題点をもとにアイデアへと繋げるのです。

20.無限リソース思考法

無限リソース思考法とは、現状のリソース(資産)が「もし」無限に増え続けたら?ということに着想し、思考を広げていく発想術。

お金や時間などが延々と満たされている(増え続ける)と考えることで、思いもよらぬアイデアに行き当たるかもしれません。

21.SWOT法

SWOT法とは「Strength(強み)」「Weakness(弱点)」「Opportunity(機会)」「Threat(恐れ)」という4つの軸から分析を行なう発想術。

それぞれをかけ合わせて分析を行ないます。例えば、弱点を強みにし、機会を得るためにはどうしたらいいのだろうか?と質問し、それに対して回答をしていく。これによって、ロジカルなアイデアへと昇華させられるのです。

22.チャレンジャー思考

既存のアイデアに対し、本当に正しいのか、それは間違っていないのかと改めて突き詰める発想術。

既存の事象に縛りを感じているなと思ったのであれば、それを前提に疑問を投げかけるようにして、あらたなアイデアへと結びつけていく方法です。

23.セブンクロス法

直感的なアイデア発想術であるブレインストーミングをロジカルに整理するための方法が、セブンクロス法です。

ブレインストーミングによって生み出されたアイデアを、9×9の表に重要度で並べて整理します。重要度の高い順に解決への意見を考えていくことによって、直感的なアイデアに具体性を持たせることができるのです。

発想を広げるWebサービス・アプリ7選

24.MandalArt

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上述したアイデア発想術、マンダラートをスマートフォンアプリで気軽に利用できるのが「MandalArt」。使い方も、簡単で、わざわざ表を作らずに試せるので、突発的に企画をねらなければならない状態などでも活躍しそうですよね。

MandalArt

25.ホッテントリメーカー(※2020年8月現在サービス停止中)

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ブログやメディアのタイトルが、簡単に生成できるツールが「ホッテントリメーカー」。もともとはてなブックマークのホットエントリーに着想を得て作られたツールだそう。

適当にキーワードを入力してタイトルを生成するだけで使用できます。ただし、必ずしもベストなタイトルがでるわけではなく、論理飛躍の激しいキーワードが抽出されることもあり、即戦力的な使い方は難しいです。

ただし、明らかな論理飛躍が、興味深い企画アイデアの参考になるので、企画に行き詰まったときの息抜きとして利用してみることをおすすめします。

26.アイデア生産工場

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アイデア生産工場は、オズボーンのチェックリストを用いたアイデア発想ツールです。

トップページから、アイデアを考えたい手間を入力すると、9つの視点から問われます。具体的には「使い道」「応用方法」「変更」などが表に一覧で表示されるのです。こちらのサービスの用途は幅広く、どのような企画を練るのにも利用できるでしょう。

アイデア生産工場

27.ideami

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世の中には、アイデアが浮かんでも、使う機会が無い方がいるもの。そこに着目したのが「ideami」というサービスです。利用者が思いついたアイデア書き込みあって考えを共有することで、掲示板のような感覚で利用できるのです。

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28.XMind

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マインドマップ作成の定番アプリが「XMind」です。マインドマップは紙に絵を描くという方法で、自由度の高い発想ができるのですが、こちらのアプリであれば、紙に劣らず非常に柔軟にマインドマップを生成することができます。

利用出来るOSもMacとWindowsどちらからも利用できるので、マインドマップを始めるキッカケとしても最適でしょう。

XMind

29.ひとりブレスト

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ブレインストーミングという発想術は、通常チームで行なうもの。しかし、必ずしもチームで集まれるとは限らないですよね。そんな時に活躍するのが「ひとりブレスト」というサービス。

テーマを入力すると、スライド画面に切り替わり、ひとりでもブレインストーミングを行えるようになるのです。

ひとりブレスト

30.bikkuri(※2020年8月現在サービス停止中)

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スライドに落とし込んだアイデアが網羅的に閲覧できるサービスが「bikkuri」。厳密に言うと、アイデア発想を行なうツールではありませんが、自分で企画やアイデアを作るときの参考資料として活用してみましょう。

自分でアイデアを出すのが苦手という方であれば、このような他人の優れたアイデアを勉強できるサービスは、非常に有益です。特にWeb業界の方であれば、読み物としても面白いスライドが沢山掲載されています。

今回は、企画を生み出すための発想術を直感とロジックという2つの軸でご紹介しました。また、それらの発想術を、簡単に行えるツールも豊富にありますので、企画系クリエイターの方であれば、ぜひ利用してみてください。

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