フリーランスとして仕事をする時、人間関係を壊さず仕事を断りたいときにやるべきこと6つ

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この記事は1年以上前に公開されたものです。法律・制度などに関して、現在とは異なる内容が含まれている可能性があります。

フリーランスの皆様、仕事は好調でしょうか?最近は、世の中のお金がちょっとずつ回り始めた気がしますが…実際のところはどうなんでしょう。

さて、フリーランスとして顧客から一定の評価を受けると、紹介や問い合わせをもらい、集中して仕事が舞い込む…という状態になる事があります。これはとても喜ばしいことで、フリーランスのしごとの一つの醍醐味でもあります。

しかし、身一つでやっているフリーランスは、何でもかんでも仕事を受けてしまうと、仕事の質が落ちたり、納期を遅延したりとかえって評判を落としてしまうこともありがちです。

私の知人の技術者の方は、必ず納期を守り、品質も高いことで顧客から高く評価され、次々と紹介をもらい、非常にうまく仕事が回っていた…のですが、つい先日、体を壊して納期を遅延させてしまいました。顧客は許してくれたようですが、このような状態は綱渡りと言わざるを得ません。

また、仕事によっては「とても割に合わない」という金額を提示され、これは引き受けたくない、と言う状況もあるでしょう。特に知り合いに特別価格でやってあげたのに、それと同じ金額を提示されたら…引き受けたくはないはずです。

ですから、多くのフリーランスの方は、「仕事を断らなければならない」という状況になったことが少なからずあるはずです。しかし、ここで難しいのは「仕事の断り方」です。

一度仕事を断ると、次から仕事が来ないかもしれない…そんな恐怖から、仕事を断りきれずに大変な思いをした方や、うまい断り方ができず、二度と仕事を紹介してもらえなくなってしまった…そんなこともあるでしょう。

ですから、フリーランスにとっては「人間関係を壊さず、いかに仕事をうまく断るか」も、重要なスキルの一つだといえるでしょう。

人間関係を壊さず、仕事を断りたいときにやるべきこと6つ

では、人間関係を壊さず、仕事をうまく断るにはどうすればいいのでしょう。いくつかの条件を書いてみたいと思います。下に挙げる条件を多く満たせば、それだけ断り方がマイルドになります。

1.理由を提示する。

単に「できない」というだけでは相手も納得しませんし、関係も悪化します。「~なので、できません」という言い方をすれば、相手が納得する可能性を上げることができます。心理学では「カチッサー効果」と呼ばれているものです。

人に何かを頼む時に単に「○○してもらえますか?」と言うよりも「○○なので、○○してもらえますか?」と理由をつけると承諾されやすい。ささいな頼みごとの場合は、頼みごとの内容とあまり関係のない理由、こじつけでも承諾されやすい。
(参照:Wikipedia カチッサー効果

2.代替案を提示する

「今、提示された条件では難しいのですが、◯◯のようにやるのはいかがでしょうか?」という言い方は重要です。代案があれば摩擦は起きにくいし、何よりも相手に対する配慮が感じられるからです。

礼儀を失わなければ、相手の心象を悪くすることなしに、信頼を保ち続ける可能性は高いでしょう。また、代案についてですが、特に時期や、仕事の範囲、品質については交渉の余地がかなり残されています。

また、仕事の目的が明確であれば、まったく別の解決策を提案することも効果が高いでしょう。

3.できそうな人を紹介する

代案の拡張版です。「今のお話ですが、私では難しいので、◯◯さんなら相談に乗ってもらえるかと思います。」と言う形で、別の方の紹介をするのも良い手です。

紹介すると、仕事が別の人に流れてしまうという心配をする人もいるかもしれませんが、2つの点でデメリットを補うメリットがあります。

①紹介先に貸しを作れる。
②紹介先と顧客が話すことで、適正な金額や発注方法を顧客が知る。

紹介すれば、いつかその貸しを返してくれるかもしれません。また、顧客もより広く情報を得ることで、「安すぎる金額」や「不適切な納期」で無茶を言わなくなる可能性もあります。

4.声をかけてもらって喜んでいる、ということを伝える。

声をかけてもらって大変喜んでいる、と言う表現は重要です。仕事を断るにせよ、時間があれば礼状の一つでも書きましょう。

最近は手紙や贈り物の減少で、「感謝を形にする」ということが徐々に失われつつあります。必然の流れだとは思いますが、だからこそあなたがそれをすれば目立つのです。

5.この一部であればお引き受けできます、と伝える。

こちらも代案の拡張です。「ご依頼いただいた、この部分だけであればできるのですが…」という断り方です。引き受ける気は示しつつ、実際に顧客が要求している分量よりは少なめの仕事に収める交渉をすることで、仕事を抑えるやり方です。

6.正直さを保つ。

嘘はどこでバレてしまうか、わかりません。そして、あなたが言っていたことがウソであるとバレてしまったときは、決定的に信用を失うことになります。言いにくいことかもしれませんが、

「現在の稼働からすると難しいこと」
「技術的に専門領域でないこと」
「スケジュールの確保ができないこと」
「金額が折り合わないこと」

などについて、できるだけ正直に伝えることは非常に重要です。もちろん「嘘も方便」ということわざもある通り、相手に対する配慮は重要であり、言い方は工夫が必要です。しかし、ウソに比べればまだマシでしょう。

まとめ

フリーランスが仕事を断る事は非常にシビアなことです。ちょっとしたボタンの掛け違いで顧客との関係が壊れてしまった、ということが無いよう、断るときにこそ十分に配慮を持った接し方が必要とされます。最後は、「テクニックよりも心意気」なのかもしれませんが…。

※掲載している情報は記事更新時点のものです。

執筆:安達 裕哉 (コンサルタント / ライター)

1975年、東京都生まれ。Deloitteにて12年間コンサルティングに従事。マネジメント、IT、人事コンサルタント。現在はコンサルティング行う傍ら、学習塾の経営を行い、人材育成に注力している。



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