導入事例
クラウド会計の世界観に共感し、先行してマネーフォワード クラウド会計を導入!中小企業のバックオフィス支援も視野に
マネーフォワード クラウド公認メンバー
税理士法人アクシス
笠井 雅也様
まだクラウド会計ソフトが一般的ではなかった2016年に、いち早くクラウド会計システムを導入した税理士法人アクシス様。強い意思決定のもと他の選択肢を断ち、約900件もの記帳代行先データを一気に移行されました。今回は、クラウド推進担当者のうちの1人である笠井雅也様に、その詳しい経緯をお伺いしました。
目的
業務改善・効率化
解決策
マネーフォワード クラウド・STREAMEDの導入
効果
「お客様のムスメ・ムスコになる」。中小企業を手厚く支援
事務所のご紹介を兼ねて、理念や大事にしていることを教えてください
事務所の企業理念として大事にしていることは、「お客様のムスメ・ムスコになる」という意識です。私たちは、お客様の経営状況をより良くし、皆さまに幸せな人生を送っていただくことこそが、事務所の存在意義だと考えています。その思いを体現するべく、お客様のムスメ・ムスコのように共に課題の解決策を考え、ご提案・実行することを意識しています。お客様からもムスメ・ムスコのように親しみを持っていただけるよう、日々精進しています。
また、経営方針としては、上記にもあった「共に考え行動する」に加え、「『お客様が”実際に一歩踏み出せる”』にコミットする」、「素早く、変わり続ける」を掲げています。次の一歩として何をどのようにすればよいかを、分かりやすくお伝えし、それだけではなく伴走型のコンサルティングをご提供します。また、その現状に甘んじることなくよりよいサービスをご提供できるよう、変化を心がけています。
未来を感じさせるクラウド会計の世界感に共感!導入を決意
クラウド会計に切り替えたきっかけを教えてください
導入は2016年頃だったのですが、当時はクラウド会計ソフトがどんどん出てきていた時期で、それに伴いセミナーもよく行なわれていました。そこで、とあるセミナーに当時の代表が参加したところ、クラウド会計ソフトの世界感に共感したそうです。それがきっかけで、既存のオンプレミス型の更新時期に、「マネーフォワード クラウド会計」に切り替えました。
2016年ですと、まだクラウド会計を使っている会計事務所は少なく、大きな決断だったかと思います
そうですね。当時の代表は、今までまったくお付き合いをしてこなかったような、新しい考え方や肩書きを持った方とセミナーで出会い、「今後はこういう人たちとお付き合いしていかないと、我々もアップデートできないのでは」と思ったそうです。
ですので、使いやすさや効率化といった観点というよりも、これからの時代を思わせるクラウド会計の世界観や、そういう世界感を持った方々との人脈づくりという意味合いが大きかったんです。そして当時はまだ、自動仕訳や口座連携といった機能にはあまり馴染みがありませんでしたが、マネーフォワードさんの家計簿アプリ「マネーフォワード ME」は利用していて、その便利さは実感していました。そのため、世界感だけではなく「そのうち効率化も実現するだろう」と考え、切り替えに踏み切ったようです。
トップダウンでの意思決定。退路を断つことでスムーズに移行
クラウド会計の導入にあたり、課題感や懸念点はありましたか
「マネーフォワード クラウド会計」の導入は、当時の代表の一存で決まりました。当時はこうしたトップダウン型の決定事項がよくあり、社員からも特に大きな反発はありませんでした。そもそも選択肢がないので、「他のソフトがいいのでは」という議論自体が成り立たず、「移行しない」という退路が断たれた状況でしたね。変化に合わせて柔軟に対応する社風だったため、大量離職が起こることもなく、社員総出で移行に取り組みました。
クラウド会計の導入にあたり、工夫したことがあれば教えてください
移行作業は、作業日を設け社員を集めて、一気に行いました。当時の記帳代行先は約1,200件ありましたが、そのうち約900件分を数日間で入力した形です。移行は、私ともう1人が担当のような形で動き、約半年間でほぼ完了しました。
お客様にも、当初から決定事項として「基本的に『マネーフォワード クラウド会計』でやっていきます」と伝えていました。特に新規の自計化希望のお客様には、最初から「マネーフォワード クラウド会計」を使っていただいています。既存のお客様にも、インボイス制度や消費税への対応などのタイミングで、随時切り替えていただいています。
クラウド会計の導入を通じて、効果を実感したことがあれば教えてください
利便性という点で言うと、自動仕訳ルールや金融機関連携が便利で、「これまでと全然違うな」と思いましたね。ただ冒頭で少し触れましたが、効率性ではなくクラウド会計の世界感に共感したことが導入のきっかけでした。ですので効率性というよりも、社員さんたちがさまざまなバックグラウンドを持ち新しい形での発信をしているマネーフォワードさんと、お付き合いするようになったことが大きかったです。
特に情報発信の方法や会社の見せ方という点では、非常に良い刺激を受けました。当時の代表も、「20代が役員に入っているという若さや新しさ、うちの事務所との違いに賭けた」とよく言っていました。
また、地方だと今でも、クラウド会計ソフトを使っている事務所は少ない状況です。そんな中で、マネーフォワードさんの発信方法に刺激を受けたこともあり、会社の見せ方やSNS運用の方法を変えるようになりました。リモートワークもできるようになってきており、それに伴い採用の幅が広がっています。利便性はもちろん、こうした副次的な効果も大きかったですね。
ありがとうございます。弊社もアクシス様と共に成長してきたと思っております。アクシス様は銀行様とのつながりが強いと伺っております
そうですね。クラウド会計ソフトの導入がきっかけで、ネットバンキングを使うようになり、地方銀行さんとのつながりを持てるようになりました。お客様に対して、一緒にネットバンキングの利用を推進する環境ができたといいますか。お客様側の世代交代や担当交代などのタイミングに合わせて、ネットバンキングの開設を推進しています。
クラウド会計を推進しつつ、トータルアウトソースを提供し地方の高齢化に対応
今後の展望について、教えてください
今後は、お客様がご自身である程度効率的に使っていただけるよう、クラウド会計の推進を進めていきたいです。そして、お客様の経理担当や広報担当を代行するなど、人材のアウトソースを受け付けるようなご提案もしていきたいです。特にアウトソースについては、地方に行けば行くほど高齢化が進んでおり、人材がいないという背景があります。これまでのようにハローワークに求人を出しても、若い人がいないので応募がない、という状況がすでに起こっています。先日、60歳の会計担当者の後任に、70代の方が採用されたケースも見ました。対応策としては、おそらくアウトソースしか残っていないという状況ですし、その中で選択肢として我々を選んでいただけるよう、ご提案していきたいです。
そして、アウトソーシングとしてご提供できる領域は、経理だけでなく採用や総務、人事など、どんどん広げていきたいと考えています。実は、すべてトータルでアウトソースしていただけるような環境は、事務所内でもう揃っています。これからはお互いがそのサービスを使いこなせるよう調整していき、トータルアウトソースに対応していきたいですね。
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